成城大学文芸学部に総合型選抜で受かるには？といった記事や動画を良く目にしていませんか？
総合型選抜（旧AO入試）や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「成城大学文芸学部 総合型選抜」と検索したことがあるでしょう。
ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。
本記事では、成城大学文芸学部に総合型選抜で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、各学科の出題方式に合わせた具体的な対策方法もお伝えしますので、是非最後までお読みください！
※Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
成城大学文芸学部では、一般選抜の他に総合型選抜入試という入試方法が用意されています。
2024年の現在は文芸学部、経済学部、社会イノベーション学部らといった学部を、総合型選抜を通じて、受験可能です。
まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。
総合型選抜で成城大学文芸学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
- 入試日程
- 倍率
- 試験内容
- 出願条件
の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。
①入試日程
まず成城大学文芸学部の総合型選抜の入試日程についてです。
上智大学の公募推薦が10月、立教大学が9月中旬、主要国公立大学などが10月以降の出願締切なことに対して、成城大学文芸学部の総合型選抜では9月19日とやや早いタイミングで出願が締め切られます。
そのため、夏休みが終わる頃にやっと書類が仕上がっているような状態のようでは、かなり綱渡なギリギリの受験を強いられます。
また『成城大学文芸学部』の場合、一次試験の合格発表後、二次試験の出願が別途必要なことに注意が必要です。
総合型入試において、併願が可能で、特に人気がある大学には青山学院大学、立教大学、中央大学などが挙げられます。その他明治大学や法政大学では、受験先の学部や受験方法によって、併願か専願かが分かれ、国公立大学や学校推薦型選抜だとほとんどが専願による受験です。
②倍率
成城大学文芸学部の総合型選抜における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。
各年度をみてみると、概ね4.6倍前後に落ち着いています。ただし、マスコミュニケーション学科についてはおよそ『9.6倍』と突出して倍率が高くなっている点に注意が必要です。総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていることがあり、各大学の総合型選抜では、倍率が上がりつつあるなかで、概ね4.6倍で推移しているということは、
その他の大学と比較してやや高い倍率になります。しかし、一般入試で同じ学部を受験する際にも倍率はおよそ3倍程度となっています。
一般と併用することで、受験のチャンスを増やすこともできます。類似か、一つ低い偏差値帯から併願校を3〜5校程度選んでおき、リスクを避けられるように戦略をたてましょう。
入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。
続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。
③試験内容
成城大学文芸学部の総合型選抜では志望する学科によって試験内容が分かれています。志望する学科が明確に決まっている場合、自身に合った試験方式を選ぶ必要はありませんが、逆に合格可能性を少しでも高めることを目的に学科を選ぶことも可能です。
自身の現状に合わせて有利な受験方式を選ぶ方法は、こちらの記事にて解説をしています。
英文学科、そしてヨーロッパ文化学科の試験では調査書、外国語検定試験証明書、志願理由書、および面接の4点を総合的に判断し、合否判定がなされます。
マスコミュニケーション学科では調査書、志願理由・学習計画書、自己評価書、面接の4点によって合否判定が行われます。
いずれの学科でも試験内容は大きく
- 書類審査
- 面接
の2つに分けられます。
成城大学文芸学部では一次試験に受からなければ、次の試験に進むことができないため、出願者全員が書類審査の段階でハイクオリティな書類を用意しておく必要があります。評定平均や英語資格のスコアが悪い場合、最初から足ぎりにあう可能性もあります。
また、一次合格を達成できた場合でも慢心せず、引き続き丁寧に二次試験の対策をする必要があります。面接などの「直接受験生と対峙する場所」で面接官たちは受験生の真価を見極めようとします。
一次試験段階で、書類を代筆してもらうことや、嘘や誇張を書くなどをしていると、勿論、二次試験で不合格になります。同様に、書類の準備にかかりきりで、面接対策を一次合格後にやっと始めた、なんてことも危険です。
④出願条件
出願条件は、一般的な総合型選抜や推薦入試の場合には評定平均と英語資格の2点を確認しておけば、「自分は出願の資格を満たしていなかった、、」と後から困ることはありません。帰国子女入試の場合には、細かな海外在住歴を問われたり、国際バカロレアを活用した試験には別途スコアが必要なるケースもあります。
(1) 英文学科
| 主な出願条件2025年3月に日本の教育制度に基づく高等学校を卒業見込みの者出願締切日より2年以内に受験した英語外部検定試験の資格（基準として英検2級以上）を提出できる者 |
文芸学部英文学科では出願資格として英語外部検定試験の資格が求められています。『英検2級』をはじめとして、様々な英語外部検定試験で条件を満たすことができます。他の大学や学部と比較しても平均的な難易度の受験条件であるといえるでしょう。
(2) ヨーロッパ文化学科
| 主な出願条件2025年3月に日本の教育制度に基づく高等学校を卒業見込みの者「英語・仏語・独語外部検定試験の資格（基準として英検2級、独検4級、仏検4級以上）」を提出できる者 |
文芸学部ヨーロッパ文化学科では出願資格として外国語外部検定試験の資格が求められています。『英検2級』をはじめとして、様々な外国語試験で条件を満たすことができます。仏検・独検でも受験資格を満たすことができることも特徴です。
これは他の大学や学部と比較しても平均的なレベルの出願条件であると言えるでしょう。
(3) マスコミュニケーション学科
| 主な出願条件2025年3月に日本の教育制度に基づく高等学校を卒業見込みの者高等学校在学期間全体の評定平均値が3.7以上の者 |
文芸学部マスコミュニケーション学科では出願資格として評定平均値3.7以上を求めています。総合型選抜で評定条件を求めている他の大学・学部の中ではやや低めの評定条件であると言えます。
総合型選抜で成城大学文芸学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。
基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。
※Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
成城大学文芸学部に総合型選抜で最短で合格するための対策方法
ここでは、成城大学文芸学部に総合型選抜で合格するために必要な対策方法を先ほどの
- 書類審査
- 面接
の2つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。
①英文学科
(1) 書類審査
英文学科では書類審査として
・調査書
・英語外部検定試験証明書
・志願理由書
の3点を課しています。ここでは志願理由書の書き方についてお伝えします。
志願理由書には、
「英文学科で何を学びたいか」
「英文学科での学習・研究にむけて、どのような勉強をしているか」
「異文化理解のためにどのような勉強や体験をしてきたか」
という3項目についてそれぞれ400字以内で具体的に述べるよう指示されています。
以下のように過去・現在・未来の自分自身について考えたうえで設問に合わせて文章を構成することで、説得力のある志願理由書を作成することができます。
手順1：過去・現在の取り組み
異文化理解や英文学科での学びにかかわる事項について、過去の出来事を踏まえて、現在自分が取り組んでいることについて知ってもらう必要があります。
このときに大切なのが、ただ活動を羅列するのではなく、経験がどのように行動に結び付いているのか、という因果関係を明確にすることです。また、主体性をアピールすることも高評価につながります。
手順2：未来の目標
ここまでの自分の活動を踏まえ、さらに発展させていく目標を明確にしましょう。
成城大学文芸学部英文学科でしか学べないカリキュラムや活動を明らかにして、自身のキャリアと大学での学びが直結するという熱意をアピールしましょう。大学のシラバスなどを活用して具体的な講義名や教授の名前などを挙げることも有効です。
(2) 面接
英文学科の面接は、「特定のテーマについての資料を読み、その内容を要約し、自分の意見をまとめた上での個人面接」という形式です。そのため、以下のような対策が求められます。
対策1 実際に書類を見てもらいながら面接練習をする
実際の面接と同じ状態で何度も練習することで、立ち振る舞いや話し方などを調整し、より相手に伝わるように工夫することができます。
さらに自身が書類で何について書き、それをどのように説明すればいいかを頭のなかで整理することもできます。
同じ質問で練習するのではなく、多くの人に面接練習をしてもらい様々な人からフィードバックを受けましょう。
対策2 資料を読み、分析・説明する練習をする
実際の試験では15分間で資料を読み、それについて分かりやすく自分の意見を述べることが求められます。
そのため、事前に関連分野についての知識を獲得しておく他、短時間で資料内容を正確に読み取る練習が欠かせません。さらにどうしたら読み取った内容を端的に伝えられるか、繰り返しトレーニングすることで要約力をつけることも大切です。
対策3 深堀りにも対応できるように書類内容の理解を深め、発言できるようにする
大学の教授は課題で書かれている内容や意見について本当に理解しているかを確かめるために、志願理由書に書かれている内容以上のことを聞いてくる可能性があります。
書類内容を振り返るだけでなく、その内容以上のことを答えられるよう意識しましょう。
②ヨーロッパ文化学科
(1)書類審査
ヨーロッパ文化学科では書類審査として
「調査書」
「外国語外部検定試験証明書」
「志願理由書」
の3点を課しています。ここでは③の志願理由書の書き方についてお伝えします。
志願理由書には以下の3点を記載することが求められています。
（1）「ヨーロッパの過去あるいは現在について、あなたが関心をもっていることは何でしょうか（100 字以内）」
（2）「⑴で記した事柄や問題について、１冊または何冊かの本を読み、本の内容を紹介したうえで自分自身の考えを述べ てください（800 字以内）」
（3）⑴および⑵をふまえ、本学科で学びたいこと、そして本学科を志願する理由を述べてください（300 字以内）」
この課題はヨーロッパ文化学科独自のものであり、学科で学ぶ上での基礎となる「専門性」が重視されます。
これにおいては、選んだ図書の内容を完璧に理解したうえで、課題に取り組むことが対策することがもっとも大切だといえるでしょう。
各分野の専門書の多くは、作者の意見に沿って書かれていることが多いです。作者の意図を理解し、内容を簡潔にまとめたうえで、そこから発展させた自分自身の考えを書くことを意識しましょう。ただ本の内容をまとめただけの感想文にならないようにすることに注意が必要です。
意見として記載した内容を基に、成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科でしか学べないカリキュラムや活動を明らかにして、自身のキャリアと大学での学びが直結するという熱意をアピールしましょう。大学のシラバスなどを活用して具体的な講義名や教授の名前などを挙げることも有効です。
(2)面接
ヨーロッパ文化学科の面接は、提出書類の内容に沿った質問が中心となる一般的な個人面接です。以下の2点を意識して、提出書類が出来次第すぐに面接の練習に入りましょう。
対策1：実際に書類を見てもらいながら面接練習をする
実際の面接と同じ状態で何度も練習することで、立振る舞いや話し方などを調整し、より相手に伝わるように工夫することができます。
さらに自身が書類で何について書き、それをどのように説明すればいいかを頭のなかで整理することもできます。
同じ質問で練習するのではなく、多くの人に面接練習をしてもらい様々な人からフィードバックを受けましょう。
対策2：深堀りにも対応できるように書類内容の理解を深め、発言できるようにする
大学の教授は課題で書かれている内容や意見について本当に理解しているかを確かめるために、志願理由書に書かれている内容以上のことを聞いてくる可能性があります。
書類内容を振り返るだけでなく、その内容以上のことを答えられるよう意識しましょう。
③マスコミュニケーション学科
(1)書類審査
マスコミュニケーション学科では書類審査として
「調査書」
「志願理由・学習計画書」
「自己評価書」
の3点を課しています。ここでは「志願理由・学習計画書」と「自己評価書」についてお伝えします。
「志願理由・学習計画書」は「マスコミュニケーション学科を志願する理由、入学したら具体的にどのようなことを学びたいか」を、「自己評価書」は「高校時代において、学校内外で積極的に取り組んだ活動の報告とそれに対する自己評価」を自由にプレゼンテーションする課題です。特徴として、イラストや画像を用いることができる点があります。
このような課題では、以下のように過去・現在・未来の自分自身について考えたうえで設問に合わせて文章や視覚情報を構成することで、説得力のある志願理由・学習計画書を作成することができます。
手順1：過去・現在の取り組み
マスコミュニケーション学科での学びにかかわる事項について、過去の出来事を踏まえて、現在自分が取り組んでいることについて知ってもらう必要があります。
このときに大切なのが、ただ活動を羅列するのではなく、経験がどのように行動に結び付いているのか、という因果関係を明確にすることです。また、主体性をアピールすることも高評価につながります。
手順2：未来の目標
ここまでの自分の活動を踏まえ、さらに発展させていく目標を明確にしましょう。
成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科でしか学べないカリキュラムや活動を明らかにして、自身のキャリアと大学での学びが直結するという熱意をアピールしましょう。大学のシラバスなどを活用して具体的な講義名や教授の名前などを挙げることも有効です。
(2)面接
マスコミュニケーション学科では、面接の前半で志望動機のプレゼンテーションをすることが求められます。
提出した書類に加えてこのプレゼンテーションを基に面接が行われるため、早いうちから以下の2点を意識した丁寧な対策が必要です。
対策1：提出書類を見てもらいながらのプレゼンテーション練習
実際の試験と近い条件で何度も練習することで、自身が書類でどのような志望動機を記載し、それをどう説明すればいいかを頭のなかで整理することができます。
また、実際にプレゼンテーションを経験することで、表現をブラッシュアップしたり間のとり方を調整することも可能です。多くの人に練習相手になってもらい、複数の観点からのフィードバックをもらいましょう。
対策2：深堀りの質問に対応するための思考の深化
後半は書類とプレゼンテーションの内容を踏まえた個人面接となります。
大学の教授は志望動機や自己評価に関して本当に自分で考えているかを確かめるために、書かれている内容以上のことを聞いてくる可能性があります。書類内容を振り返るだけでなく、その内容以上のことを答えられるよう意識しましょう。
まとめ
今回の記事では「成城大学文芸学部に総合型選抜で合格するために最短ルート」として、
①総合型選抜で成城大学文芸学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②成城大学文芸学部に総合型選抜で最短で合格するための対策方法
の２点について、ご紹介しました。
受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも成城大学文芸学部に総合型選抜で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。
Blue Academyではそんな成城大学文芸学部の総合型選抜への対策は勿論のこと、本記事では公開できなかった受験の必勝法・限定情報だけでなく、高校生が志望校に確実に合格するための、併願剪定・受験対策を一気通貫で提供しております。
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