明治大学理工学部にアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で受かるには？といった記事や動画を良く目にしていませんか？

総合型選抜（旧AO入試）や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「明治大学理工学部 アドミッションズ・オフィス （AO）入学試験」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。

本記事では、明治大学理工学部にアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後まで最後までお読みください！

Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。

明治大学理工学部では、一般選抜の他にアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験という入試方法が用意されています。2024年の現在は理工学部のみを、アドミッションズ・オフィス （AO）入学試験 を通じて、受験可能です。

まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。

1：アドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識

1. 入試日程
2. 倍率
3. 試験内容
4. 出願条件

の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。

①入試日程

まず明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験の入試日程についてです。

出願期間	2024年9月9日（月）～9月13日（金）消印有効
試験日	2024年10月26日（土）（＠明治大学 生田キャンパス）
合格発表	2024年11月19日（火）10:00（＠受験ポータルサイト）

上智大学の公募推薦が10月、立教大学が9月中旬、主要国公立大学などが10月以降の出願締切なことに対して、明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験では9月13日（金）消印有効と早いタイミングで出願が締め切られます。

そのため、夏休みが終わる頃にやっと、書類が仕上がっているような状態のようでは、かなり綱渡なギリギリの受験を強いられます。また、一次の書類試験の突破から、間髪入れずに二次試験が行われます。一次に受かってから二次試験の対策をしよう、と考えているようでは合格はさらに難しくなります。

②倍率

明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。なお、明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス（AO）入学試験の募集人数は、合計22名です。

年度	倍率
2023年度	2.7倍
2022年度	3.4倍
2021年度	2.5倍

各年度をみてみると、概ね2.9倍前後に落ち着いています。総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていることがあり、各大学の総合型選抜では、倍率が上がりつつあるなかで、概ね2.9倍で推移しているということは、その他の大学と比較しても、平均的な倍率になります。この程度の倍率であれば、併願校を3〜5校程度、類似する偏差値帯から選んでおけば、浪人や一般入試まで持ち越し受験のリスクは避けられる傾向にあります。

入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。

続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。

③試験内容

学科・専攻	出願時	試験日
電気電子生命学科 電気電子工学専攻	・書類審査　 (1)エントリーシート　 (2)志願票　 (3)出願資格証明書類	・学力考査（数学および英語に関する問題）・口頭試問
電気電子生命学科 生命理工学専攻
機械情報工学科		・口頭試問（指定の実験についてのプレゼンテーション、志望動機、基礎学力の確認）＊実験は試験日までに各自で行い、レポートと発表資料を作成して持参
建築学科		・造形による試験（デッサン、スケッチ、立体造形等）・成果物等・プレゼンテーション（持参した成果物等と、造形による試験の成果物について3分程度で発表）・口頭試問（提出書類とプレゼンテーションについて）
応用化学科		・口頭試問（出願書類の記載内容、化学に関する基礎学力および思考力、問題解決力に関して）

明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験には受験方法が、1つしかありません。他の大学の推薦入試においては、複数の受験方法が設定されている場合もありますが、明治大学理工学部では自身に合った試験方式を選ぶ必要はありません。

その試験は、エントリーシート、志願票、出願資格証明書類、口頭試問、学力考査（電気電子生命学科のみ）、成果物等（建築学科のみ）、造形による試験（建築学科のみ）およびプレゼンテーション（建築学科のみ）の8つによって総合的に判断し、合否判定を行うというものです。

大きく分けると

①書類審査
②学科独自の試験
③面接

の3つに分けられます。

特徴として、1次試験に受からなければ次に進めないといったことがないので、出願者全員が学科独自の試験および面接に進むことができることが挙げられます。しかし、総合的な判断のため、3つの考慮要素のなかで一つでも失敗すると不合格となるリスクは高まります。また、1,2次の対策を同時並行的に行なわなければいけません。

ただ、面接を受けるチャンスが最初から想定できることで、英語資格や評定といった定量的な指標でそこまで良いスコアを保持していない生徒でも、面接で大きく逆転し、合格枠に滑り込めるチャンスがあるとも言えます。書類で最初から選別されず、面接官らに自己PRができる機会を持てることは、あまり提出書類に自信がない生徒にとっては、追い風になる要素です。

しかし、出願書類にも難があれば、勿論、総合的判断に基づいて不合格になる可能性もあります。

④出願条件

明治大学理工学部の出願資格・条件 ①明治大学理工学部での勉学を強く希望し、入学後その意志を貫く決意のある者 ②高校を卒業した者および2025年3月卒業見込みの者（機械情報工学科、建築学科のみ） ③高校3年1学期または前期までの数学・理科・英語の評定平均が3.8以上の者（応用化学科のみ） ④高校3年1学期または前期までの数学・理科・英語の評定平均が4.0以上の者

出願条件は、一般的な総合型選抜や推薦入試の場合には評定平均と英語資格の2点を確認しておけば、「自分は出願の資格を満たしていなかった、、」と後から困ることはありません。帰国子女入試の場合には、細かな海外在住歴を問われたり、国際バカロレアを活用した試験には別途スコアが必要になるケースもあります。

明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス（AO）入学試験の場合、高等学校長の推薦が必要ない公募制推薦入試という形をとっていることから、併願制であり、合格した場合は必ず進学する必要があるということがわかります。他の大学の条件と異なる場合があるため注意してみておきましょう。

3つ目の条件では、出願資格として、必要な学習成績として評定の条件が定められています。

アドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で明治大学理工学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。

基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。

Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。

2：明治大学理工学部にアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で最短で合格するための対策方法

ここでは、明治大学理工学部にアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で合格するために必要な対策方法を先ほどの

①書類審査
②学科独自の試験
③面接

の3つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。

①書類審査の対策方法

明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験では、書類審査として

の3つの課題を課しています。

(1)エントリーシート

まず「エントリーシート」についてです。これは、以下の3つのテーマについて志願者本人が作成する文書であり、全学科で共通して提出が必要です。

出願書類の中では、最も作成に時間がかかる書類だと考えられるため、できるだけ早めに取り掛かるとよいでしょう。

・テーマ1：志望動機

明治大学および希望する学科の志望理由について、将来の進路と関連させて書きます。これまでの自分の経験や能力に基づき、独自性のある志望理由や学習計画を作成することが重要です。そのために、研究室をはじめとする明治大学理工学部の情報を正しく理解しておく必要があります。

・テーマ2：個性・特技

これまで特に熱心に取り組んだ教科や趣味、特技、取得した資格などについて書きます。単に自己アピールをするのではなく、学科のアドミッション・ポリシーに対する理解を示し、自分の長所が大学でどのように活かせるのかを述べることが大切です。

・テーマ3：学科別テーマ

このテーマについては、建築学科と応用化学科のみ提出を求めており、学科が指定する以下の問いについて、具体例と自分の考えを説明するものとなっています。

・建築学科：

豊かな人間生活や持続可能な社会を支えるために、建築のデザインや技術はどのように役に立てるでしょうか。具体的な例をあげて、あなたの考えを述べてください。

・応用化学科：

身近にある環境問題と、その解決に化学技術がどう役立てるかを説明してください。

試験日当日、限られた時間の中で説得力のある文章を書くために、日頃から社会問題に対する自分の考えを整理し、言語化して論理的に他者へ伝える練習を繰り返しておくとよいでしょう。

なお、「エントリーシート」は、手書きとPCでの作成の両方が認められています。所定の用紙を明治大学のホームページからダウンロードし、手書きの場合はA4サイズで印刷して黒ボールペンで記入しましょう。テーマ1～3については、どれもA4サイズ1枚に収めるよう定められているため注意が必要です。

(2)志願票

次に「志願票」についてです。これは、志願者本人が志望学科や氏名、生年月日、住所や出身高校に関する情報をまとめ、調査書の学習成績概評を記入した文書のことを指します。明治大学のホームページから所定の用紙をダウンロードして印刷し、黒ボールペンで丁寧に記入しましょう。PCでの入力も認められています。

(3)出願資格証明書類

最後に「出願資格証明書類」についてです。これは、志願者の出身学校長が作成する調査書等、志願者の出願資格を証明する書類のことを指します。

なお、2025年3月に出願資格を取得見込みの方は、3年1学期または前期までの成績が記載されている書類を提出する必要があるため、注意が必要です。

高等学校卒業程度認定試験合格（見込）者の場合は合格（見込）成績証明書など、その他の資格で出願する場合はそれぞれ証明書類の提出が必要です。

②学科独自の試験の対策方法

明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験では、一部の学科の志願者に対し、学科独自の試験を課しています。

(1)電気電子生命学科

電気電子生命学科では、学科独自の試験として学力考査を課しています。

内容は、入学後に必要な数学（微分・積分、数列・ベクトル、複素数、三角関数など）および英語に関する基礎学力を確認する問題です。

そのため、これらの分野に関しては、一般的な受験問題と同じレベルの問題を解くことができるようになっている必要があります。対策として、明治大学の過去問などを使って問題のレベルを把握しておくとよいでしょう。

(2)建築学科

建築学科では、学科独自の試験として「造形による試験」、「成果物等」および「プレゼンテーション」の3つを課しています。

・造形による試験

この試験は、デッサン、スケッチ、立体造形等、志願者のデザインセンス・造形力・表現力を問うものとなっています。建築学科への関心の高さを証明することが求められ、高校までの授業では扱わない内容も問われる場合があるため、興味をもった分野の学習をできるだけ早くに始めることが対策となるでしょう。

・成果物等

具体的な建物に関する成果物だけではなく、建築を学ぶにあたって有用な個性・経験・能力（例えば「デザインセンス・造形力・表現力」「国際的な経験や語学力」「自ら課題を設定して主体的に探究する力」など）が表れているものであれば何でも認められています。

例として、町並みなどのスケッチや写真、絵画・彫刻・舞台芸術などの芸術作品、国際的な経験の成果をまとめたもの、取り組んだ調査・研究の成果などが挙げられるでしょう。

・プレゼンテーション

これは、前述した「成果物等」として持参したものに加え、「造形による試験」の成果物について3分程度で発表するものとなっています。単に成果物への思いや意見を伝えるだけでなく、いかにわかりやすく伝えるかという表現力も評価の対象になると考えられます。

なお、持参した成果物等および試験の成果物以外のものを用いることはできないため注意が必要です。

③面接の対策方法

明治大学理工学部のアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験では、全学科の志願者に対して面接を課していますが、その内容は学科によって異なるため注意が必要です。

(1)電気電子生命学科

電気電子生命学科の面接は、志願者の人物像がアドミッション・ポリシーといかに合致しているかに重点をおいた内容になります。そのため、大学側が求める理想の学生像であるアドミッション・ポリシーをよく理解しておくことが大切です。

(2)機械情報工学科

機械情報工学科の面接では、口頭試問として、事前に指定された実験についてのプレゼンテーション及びそれに関する事項や、志望動機と基礎学力の確認が行われます。いずれも自分の考えを言語化したうえで正確に伝えることが重要です。

なお、プレゼンテーションを行う実験については、試験日までに各自で実施し、方法・結果・考察などをレポートにまとめて持参しましょう。このレポートは口頭試問終了後にその場で提出が求められるため注意が必要です。

また、レポートにまとめた内容をプレゼンテーションするため、適宜、必要な資料（発表スライド、提示資料など）も併せて作成する必要があります。できるだけ早めに準備へ取り掛かりましょう。

(3)建築学科

建築学科の面接では、口頭試問として、エントリーシートも含めたすべての提出書類とプレゼンテーションについて問われます。そのため、事前に提出した書類は試験日までに必ず確認しておきましょう。また、当日のプレゼンテーションで発表した内容についてもすぐに説明できるよう、日常的に自分の考えを整理して他者へ伝える練習を繰り返しておくとよいでしょう。

(4)応用化学科

応用化学科の面接では、口頭試問として、出願書類の記載内容、化学に関する基礎学力および思考力、問題解決力に関する内容が問われます。積極的に化学の学習へ取り組むことはもちろん、「思考力」「問題解決力」の観点から、日常的に社会問題に対する自分の考えを整理しておくことも対策となるでしょう。

3：まとめ

今回の記事では「明治大学理工学部にアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で合格するための最短ルート」として、

①アドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②明治大学理工学部にアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で最短で合格するための対策方法

の２点について、ご紹介しました。

受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。

受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。

また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも明治大学理工学部にアドミッションズ・オフィス （AO）入学試験で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。

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