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総合型選抜(AO入試)の小論文の書き方と対策法!どんなテーマが出てどのように書くのかを徹底解説!

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総合型選抜(AO入試)の小論文の書き方と対策法!どんなテーマが出てどのように書くのかを徹底解説!

AO入試(アドミッション・オフィス入試)といえば、これまでは書類審査や実績が中心で、自己PRや志望理由書によるアピールが合否を決定する大きな要素でした。

しかし、2021年からAO入試が「総合型選抜」に移行し、試験内容や受験対策にも大きな変化が見られています。その中でも小論文は、総合型選抜や推薦入試で非常に重要な試験形式のひとつです。

しかし、どんなに対策をしても本番で実力を発揮できなければ意味がありません。この記事では、大学が小論文を設置する理由から、効果的な小論文対策の方法までを徹底解説します。

今回説明する内容は、弊塾BlueAcademyの生徒様に有料で提供している情報の中から抜粋して作成しております。そのため、予告なしでこのコンテンツを削除する場合もございますので、早めにお読みになっていただき中身をインプットされることを強くおすすめします。

まず、なぜ大学は小論文を総合型選抜試験の一部にしているのでしょう?

その理由は主に以下の2つとなります!

ポイント① 論理的な思考能力を図る

小論文では、与えられたテーマに対して論理的に思考し、結論を導く力が問われます。

大学での学びに必要な論理的な思考力を測るため、小論文は非常に有効な手段です。特に、複雑な問題を分解して整理し、自分の意見をまとめ上げる能力が重視されます。

ポイント② 日本語を用いた文章表現力を評価する

大学では多くのレポートや論文を執筆するため、日本語で論理的かつ明確に表現する能力が必要です。

小論文は、その基礎的な文章力を評価するための試験です。どれだけ優れた考えを持っていても、それを他者に伝える力がなければ意味がありません。

このように、大学が小論文を課すのには明確な意図があります。多くの受験生は、学力試験や英語資格に力を入れる一方で、小論文を軽視しがちです。

しかし、実際には小論文は大学が求める論理的思考力、表現力、独自の視点を評価する重要な試験であることを忘れないでください。

小論文を総合型選抜のサブだと思って舐めていると当たり前に落ちます。小論文の出来次第で合否が決まることも少なくなく、「サブ」どころか、あなたの真の実力が試される場だと言えるでしょう。

もしも小論文を「学力試験の補助的な試験」だと考えて準備を怠っているならば、確実に不利な状況に立たされることになります。なぜなら、大学は知識の蓄積以上に、受験生がどのように物事を考え、自分の言葉で表現できるかを重視しているからです。

特に、他の受験生と差をつけるためには、小論文こそが自分をアピールできる最も強力な武器となるのです。

①小論文と作文・感想文とはどこが違う?

皆さんは小論文、作文、感想文の違いを説明できますか?小論文、作文、感想文はどれも文章を書く形式ですが、それぞれに明確な違いがあります。これらの違いを理解することで、適切な対策や書き方を習得することができるため、小論文対策をより有利に進めていくことができます。ここでは小論文・作文・感想文の違いを説明していきます!

(1) 小論文

小論文は特定のテーマに対して論理的に自分の意見を述べ、根拠や理由を示して結論を導き出すものです。

一般的には、序論・本論・結論の3部構成で書かれることが多く、テーマに対して自分の意見を述べる中で、その意見の根拠や理由に基づいて論じる必要があります。

(2) 作文

作文は、テーマに基づいて自分の考えや体験、感じたことなどを自由に表現することが目的とされています。小論文とは違い、個人的な経験や感情等の自由な表現が許されています。

当塾でも入塾して間もない生徒の小論文を添削すると、作文を書いている人がちらほらいます。

(3) 感想文

感想文は、読んだ本や見た映画、体験した出来事などに対して、自分が感じたことや考えたことを述べるものです。感想文は、感想や考えを書くことが一般的であり、論理的に根拠を示す必要はありません。

②小論文で求められる「意見」は持論や思想とは違う!

小論文で求められる「意見」とは、単なる持論や個人的な思想とは異なります。小論文では、与えられたテーマに対して論理的に整理された主張を展開することが求められ、その主張には客観的な理由や根拠が必要です。感情的な主張や単なる思いつきではなく、事実やデータに基づいて論理的に議論を進めることが重要です。

たとえば、「日本の少子高齢化にどう対処すべきか」というテーマが出た場合、ただ「少子化は問題だ」と言うだけでは不十分です。その理由として、労働力不足や社会保障費の増加といった具体的な問題点を挙げ、それに対する対策を論理的に示すことが必要です。

③理由・根拠はなぜ重要なの?

小論文では、自分の意見を支える理由や根拠を明確に示すことが非常に重要です。なぜなら、意見が単なる主観や感情に基づいているだけでは、説得力に欠け、他者に納得してもらうことができないからです。

論理的な小論文を書くためには、意見に対して具体的な理由や事実を提示することで、主張に信頼性を持たせる必要があります。これにより、読み手は「この意見は根拠がしっかりしている」と感じ、あなたの論理に納得できるのです。

例えば、「環境保護が重要だ」という意見を述べる際には、「地球温暖化による海面上昇が都市部に与える影響」や「再生可能エネルギーの導入が環境に与えるメリット」といった具体的なデータや事例を挙げることで、意見に説得力を持たせることができます。

小論文、作文、感想文の違いを理解し、それぞれに合った書き方を実践することが、特に総合型選抜や推薦入試での成功に繋がります。小論文では論理性と根拠の提示を重視し、しっかりとした対策を立てることが合格への鍵です。

大学入試で出題される小論文は以下の4つが主要な問題のタイプです。

①テーマ型:短い文章で書くべきテーマが提示される形式

 テーマ型の小論文では、与えられたテーマや問題に対して自分の考えを簡潔に述べることが求められます。このタイプは、自由な発想で自分の意見を述べる形式で、制限された文字数や時間の中で効果的に主張を展開する能力が試されます。

早稲田大学の社会科学部やスポーツ科学部といった自己推薦入試の小論文問題がテーマ型にあたる小論文の一例です。

②課題文型:長めの課題文を読ませて解釈させる形式

課題文型は、長めの文章(課題文)を読み、その内容を理解し、解釈を加えて自分の意見を述べるタイプの小論文です。読解力が求められるため、筆者の主張を正確に把握した上で、自分の考えを論理的に展開することが求められます。

この形式は、立命館アジア太平洋大学の総合評価方式・論述型や、立教大学の自由選抜方式で出題される傾向があります。特に、立教大学異文化コミュニケーション学部ではその傾向が強いです。

③資料分析型:グラフや図表などの資料を分析させる形式

資料分析型は、グラフ、表、図などの視覚的なデータをもとに、現象や傾向を分析し、解釈を加える形式の小論文です。このタイプでは、与えられたデータを読み解く能力と、データを基に自分の意見を述べる能力が求められます。

この形式の代表例として、立命館アジア太平洋大学総合評価方式・探求型や国際基督教大学が挙げられます。

④課題文読解型と資料分析型が融合したタイプの設問

この形式では、課題文型と資料分析型の要素が融合しています。長い課題文と資料(グラフや表など)が同時に提示され、文章の内容を読み解きながら、資料を分析して、総合的な考察を求められます。

慶応義塾大学(SFC)や津田塾大学の総合型選抜に多い形式です。

小論文の対策方法として、よくネット記事などで紹介されたり、多くの学生が選ぶのが参考書を購入して独学する方法本を読む方法です。しかし、これらにはいくつかの落とし穴があります。

間違い1参考書だけに頼る

参考書を使うことは間違いではありませんが、参考書の内容はあくまで「一般的な模範回答」を示すものにすぎません。

実際の小論文試験において大学側が見ているのは、受験生の思考や表現、独自性です。

数ある受験生の小論文から自分自身のものに注目してもらうためには、参考書だけではその具体的な指導を受けられません。

また、参考書を解くだけで「やった気」になり、自己満足に陥るリスクもあります。特に、自分の書き方の癖や足りない点を把握せずに参考書だけで対策を進めると、本番で実力を発揮できない可能性があります。

間違い2|本を読むタイミングを間違える

「本を読んで知識を深める」という方法も一般的ですが、高校2年生や3年生が試験直前に本を読み始めても、限られた時間で有効な成果を得るのは難しいです。

もし試験で読んだ本の内容に関連するテーマが出なければ、その時間は無駄になってしまいます。

早期から本を読む習慣をつけることが大切ですが、読む本の分野や内容を戦略的に選ぶことも重要です。ただがむしゃらに本を読んでも有効な対策にはならないでしょう。

間違い3難しい表現を使う

受験生の中には、小論文で難しい言葉や専門用語を使うことで高得点を狙う人がいますが、これは逆効果になることがあります。複雑な表現を使うと、かえって論旨が不明瞭になり、伝えたい内容が読み手に伝わりにくくなります。また、無理に難しい言葉を使うと、不自然な文章になることがあります。

一番多いのは、「インテリジェンス」などの横文字を使っている例です。確かに文字数も稼げますし、格好良く見えますが、意味を理解せずなんとなく使用し、文章を支離滅裂にしてしまっているものをよく見かけます。

日頃からシンプルでわかりやすい表現を使用するよう心がけましょう。読み手に伝わりやすい文章を書くことが最も重要です。難しい言葉を使うのではなく、論理的で明確な主張を意識し、相手に理解してもらえる文章を目指すことが得点につながります。

小論文は総合型選抜や推薦入試において、合格のカギを握る重要な試験形式です。しかし、どんなに良いアイデアを持っていても、基本を押さえた対策がなければ合格は難しいでしょう。ここでは、「受かる」ための小論文対策の基本のポイントを3つ紹介します。

基本① 出題の主旨を理解し、自分の意見を決める

小論文を書く際に最も重要なのは、出題の意図を正確に理解することです。多くの受験生がテーマを読み飛ばし、自分勝手な解釈で書いてしまうことがありますが、それでは評価されません。大学が何を求めているのかをしっかり読み取り、その上で自分の意見を定めましょう。

例えば、「環境問題についてあなたの考えを述べなさい」というテーマでは、単に環境保護が大切だという感想を書くのではなく、具体的な問題点や解決策に触れ、大学が期待する論点に沿った内容を提示することが重要です。

基本② 序論・本論・結論に何を書くかを考え、設計図を作る

小論文は、序論・本論・結論の3部構成で書かれるのが基本です。この構成をしっかり守り、全体の流れを意識して書くことで、論理的で説得力のある文章になります。

  • 序論:テーマに対する自分の意見や、議論の方向性を提示します。
  • 本論:その意見を支える理由や根拠を示し、具体的な事例やデータを使って論理的に展開します。
  • 結論:本論で述べた内容を簡潔にまとめ、自分の主張を強調します。

設計図を作ることが大切です。書き始める前に、何をどこに書くかをあらかじめ整理することで、話が逸れるのを防ぎ、論理的な流れを保つことができます。

基本③ 論点や意見の整理にはメモを活用

アイデアが浮かんでも、すぐに書き始めてはいけません。まずは、論点や意見をメモして整理することが大切です。メモを使って頭の中で考えたことを可視化することで、論理のズレや根拠の不足に気づくきっかけになるからです。

メモを使った整理方法:

  • テーマに対して浮かんだ意見を書き出す。
  • その意見を支える理由や事例、データを箇条書きにする。
  • 意見に一貫性があるか、論理の流れがスムーズか確認する。

例えば「日本の少子高齢化問題について」というテーマが出題された場合、まず始めに「少子高齢化の影響」「その原因」「解決策」というように論点をいくつかメモし、それぞれについて具体的に考えを整理します。これにより、論理的な構成を簡単に作ることができます。

小論文は総合型選抜や推薦入試で合否を左右する重要な試験であることはここまで読んでくださった方なら理解できるはずです。適切な対策を行えば、短期間でも実力を伸ばし、自信を持って試験に臨むことができます。前章では「受かる」ための対策の基本をご紹介してきました。ここでは、一歩踏み込んだ「受かる」ための効果的な小論文対策を3つのポイントに分けて解説します。

小論文対策① 実際の問題に触れる

志望する大学の小論文形式や、過去問に触れて対策を進めることは非常に大切です。しかし、ただ闇雲に問題を解くだけでは効果的な準備にはなりません。

特に、受験直前に志望校に合わせた演習ができなくなると困るため、無計画に問題を解き進めるのではなく、段階を踏んで取り組むことが重要です。基礎を固めた上で、志望校対策を最適なタイミングで進めるように計画的に問題演習を行いましょう。

小論文対策② 第三者からのフィードバックを受ける

自分一人で書いていると、どこが問題なのかに気づけないことがあります。

そのため、第三者からのフィードバックを受けることが非常に重要です。先生や塾の指導を受けることで、自分の文章の癖や改善点が明確になり、より効果的な対策ができます。

ここで一番重要なのは、得たフィードバックをもとに復習をすることです。折角もらったフィードバックを活かすことができなければ本末転倒です。復習まで怠らないようにしましょう。

小論文対策③ 戦略的に読書を進める

本は、語彙力や表現力を磨くために非常に効果的です。しかし、ただ読めば良いというものではありません。効果的な読書法は、受験や小論文に関連する分野やテーマを意識することが大切です。

たとえば、社会問題や経済、環境問題など、頻出テーマに関連する書籍やニュースを選び、知識を深めていくことが重要です。さらに、自分が興味を持っている学問分野の新書を読むことで、知識を深めながら自分の考えを明確にすることができれば、さらに大きな力になるでしょう。

小論文対策は、一朝一夕では身につかないものです。日々の習慣として、論理的な思考力日本語表現力を鍛えていくことが必要です。以下のポイントを押さえて、効果的に対策を進めていきましょう。

小論文力アップ策① 毎日ニュースや新聞を読む

現代の社会問題に関する知識を深めるために、ニュースや新聞を日常的にチェックする習慣をつけましょう。時事問題に強くなることで、小論文のテーマに対しても迅速に対応できるようになります。

小論文力アップ策② 短い文章を毎日書く

小論文の書き方を練習するために、毎日短い文章を練習として書く習慣をつけることも効果的です。自分の意見を簡潔にまとめる練習を繰り返すことで、論理的な文章力が向上します。

とはいえ、中長期的に努力することは難しいですよね。なるべく早く小論文に慣れて他の対策にも時間を使えるようになりたいと思います。小論文には「型」があります。次の章ではその小論文の「型」を一部お伝えします!

この記事を読んでくださっている皆さんの中には、小論文に対して苦手意識を抱いている人も多いのではないでしょうか?

しかし、前章でも触れたように、小論文には「型」があります。書き方を覚えてしまえば小論文に対する抵抗も小さくなります。

裏技① 単純列挙型

単純列挙型は、意見に対して2つの理由を挙げる、最も一般的でわかりやすい文章構成の方法です。

  1. 要約
  2. 「あなたの意見」
  3. 理由①「第1に」
  4. 理由②「第2に」
  5. まとめor理由③「第3に」+まとめ

裏技② まとめ列挙型

まとめ列挙型は、意見の共通点と相違点を書くものです。

  1. 要約
  2. 「あなたの意見」
  3. 理由①=共通点
  4. 理由②=相違点「しかし」
  5. まとめ

裏技③ 譲歩逆説型

譲歩逆接型は、減点方式の小論文において減点されにくく、書く分量を減らすことができる便利な方法です。

譲歩逆接型は、減点方式の小論文において減点されにくく、書く分量を減らすことができる便利な方法です。

  1. 要約
  2. 「あなたの意見」
  3. 譲歩[indeed]「もちろん、〜」
  4. 逆説[but]「しかし、〜」(≒2段落目)
  5. まとめ

裏技④ 問題発見・問題解決型

問題発見・解決型は、SFC受験で重宝される方法です。

  1. 要約
  2. 「あなたの意見」
  3. 問題提起「もちろん」「たしかに」「実際」「事実」〜「…という問題がある」
  4. 問題解決「だからこそ」「だとすれば」〜「と言う解決策が考えられる」
  5. まとめ

裏技⑤ 題意分解型

問題分解型は、解答の条件が複数ある小論文に有用な方法です。

  1. 要約
  2. (「あなたの意見」)
  3. 題意①への回答
  4. 題意②への回答
  5. まとめ

これらの型をマスターし、出題される小論文に適した型を使用することができれば及第点をクリアすることが難しくなくなるでしょう。

小論文は苦手な人にとって、取り組みにくいものかもしれません。しかし小論文対策は、総合型選抜の合格を目指す受験生にとって避けて通れない課題です。小論文の解法のコツを押さえ、小さな努力を積み重ねていけば必ず力はついていきます。

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