導入
理系の名門、東京科学大学(旧東京工業大学)が実施する「女子枠」について皆さんご存じですか?
これまで理系分野では男性が多いイメージがありましたが、近年では女性研究者やエンジニアへの期待が高まっていることから、この流れを受け、東工大では女性の理系志望者を積極的にサポートする取り組みをスタートしました。
その特徴や選抜方法は、他大学と何が違うのでしょうか?本記事では「女子枠」の魅力と実施学部・学科、試験内容、そして効果的な対策法までを徹底解説します。未来のエンジニアを目指す女性必見の内容です!
受験生の方はもちろん、保護者や教育関係者にとっても役立つ情報を紹介しています。ぜひ最後までご覧ください!
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そもそも東工大女子枠とは?他の大学の女子枠との違いは?
東京科学大学の女子枠は、女性志望者の受験機会を広げ、理系分野で活躍する女性人材を増やすことを目的とした、女性限定の特別な選抜枠です。
先述の通り近年、理系分野における女性の進出が進む中でも、依然として男女比に偏りがある現状に対応するために設けられました。この女子枠は、東工大ならではの特徴を持ち、他の大学で実施されている女子枠とは多少異なる点があります。
他の大学では、「女子限定の特別推薦枠」や「女性の応募を積極的に受け入れるAO入試」が主流であるのに対し、東工大の女子枠は、「高度な理系知識と熱意を持つ女性」が対象であり、学力重視の厳格な評価が行われます。また、学部や学科ごとに実施されるため、自分が志望する分野での競争力を問われるのが特徴です。
さらに、東京科学大学の女子枠では、単に受験チャンスを増やすだけでなく、入学後のサポート体制にも力を入れている点が注目されます女性向けの学習支援やキャリアサポートが充実しており、受験から卒業後まで一貫して女性の成長を支える環境が整っています。この点が、単なる女子枠にとどまらない、東工大の革新的な取り組みと言えます。
女子枠の特徴
募集対象
女子枠は女性のみが対象で、特に理工系分野への意欲が求められます。東工大の一般枠との併願も可能であるため、選択肢が広がる点が受験生にとって大きな魅力となると言えます。
募集学部・学院と人数
・2024年度
物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院の4学院で計58人募集していました。学院ごとに募集人数が設定されており、公式サイトや募集要項で最新の情報を確認することが重要です。
・2025年度以降
理学院と工学院を追加し、全6学院で計143人を募集予定とされています。この拡大により、さらに募集枠が広がると期待されています。これは学士課程1学年の募集人員1,028人の約14%に相当するのでとても大きな拡大といえるでしょう。
試験形式
女子枠は【総合型選抜(AO入試)】および【学校推薦型選抜】の中で設けられています。そのため女子枠専用の試験があるわけではありません。実際に現在ある試験を女子枠として受験するような形となっています。
とはいえ条件に一部優遇措置がある学部などもあります詳しくチェックしましょう。
一般枠と同じく厳しい評価基準が設定されていますが、女子枠特有の視点が加味される点が特徴です。
倍率
倍率についての正式なデータはありませんでした。
選抜方法と評価基準(さらに詳しく)
総合型選抜(AO入試)
東京科学大学の総合型選抜(女子枠)では、「科学技術への知的好奇心や探究心と社会に貢献したいという志を有し、その基本的概念や基礎知識とそれを活用できる力を身に付けた人材」を選抜するために、主に2段階の選抜方法で受験生の能力を評価します。
女子枠では、一段階目の選抜として理学院、工学院、物質理工学院では、東京科学大学の学校推薦型選抜の場合、共通テストの成績、推薦書、調査書及び各募集枠で指定する提出書類によって選抜が行われます。 一般枠と女子枠を併願する場合、各枠で判定した結果、両方合格であれば女子枠としての合格となります。
二段階目の選抜として個別学力試験と書類選考が行われるような流れになっています。
詳しい内容は以下の章でご紹介しています!
学校推薦型選抜
東京科学大学の学校推薦型選抜の場合、共通テストの成績、推薦書、調査書及び各募集枠で指定する提出書類によって選抜が行われます。
・推薦書について
高校の先生からの推薦書が選考に大きく影響します。日頃から積極的に理工系分野の活動に取り組むことが、推薦書に強みを反映させるポイントだといえるでしょう。
東工大・女子枠の受験対策方法
東京科学大学の総合型選抜では、2段階の選抜が行われており、1段階選抜では大学入学共通テストを課し、2段階目の選抜で、個別学力試験と書類選考が行われます。
総合型選抜(AO入試)の場合
1段階目の選抜における、大学入学共通テストでは一般試験と比べた時の必要な得点率よりは低いとはいえ2段階選考における1段階目の位置付けとなっているため、この共通テストを突破をしなければいけません。
そのため、この共通テスト対策も合格を勝ち取るためには大変重要な要素のひとつとなっています。共通テストの対策方法等は、省略させていただきます。
次の2段階目の試験ですが、先述の通り、個別学力試験と書類選考が行われています。ここで重要と言えるのが、書類選考のなかで求められる「志望理由書」・「活動実績報告書」と言えるでしょう。
「志望理由書」は、
・理学院、工学院、環境・社会理工学院、情報理工学院、では【志望理由を800字以内で記述してください】という課題
・物質理工学院では、【環境調和型社会の発展に貢献するために東工 大で学びたいこと、自身の将来像、これまで の学習・活動・研究の実績などの自らのアピ ールを含めてください。】
・生命理工学院では、【志望理由を 800 字以内で記述してください。 学習・活動・研究の実績など、自らのアピー ルを含めてください。 例:生物が好きで取り組んだ学習や活動。授 業や課外での取り組みや活動(生物に限定しない)その他、困難を乗り越えてやり抜い たこと。】という、課題が課されています。
ここでは、大学側が細かく指定しているテンプレートに従うのはもちろん、以下の点を注意してみてください
・普通の高校生でもできるorやってそうな研究テーマは扱わない・自分の経験や考え、研究テーマと学部選びが噛み合うかしっかり考える・他の方法では自分の志を実現することはできないのか思考する |
これらをしっかりと徹底するだけでも、志望理由書はもちろん、そのほかの書類のクオリティを大幅にあげることができます。
学校推薦型選抜の場合
東京科学大学の学校推薦型選抜の場合、共通テストの成績、推薦書、調査書及び各募集枠で指定する提出書類によって選抜が行われます。 一般枠と女子枠を併願する場合、各枠で判定した結果、両方合格であれば女子枠としての合格となります。
総合型選抜と同様で共通テストは課されるものの、個別のテストが行われない受験方法となっています。そのため、先ほどの志望理由書はもちろん、学修計画書も重要となります。
この学修計画書では、受験生が今後、どんな学びを大学でしたいのかを見られています。つまり、入学後の学習や大学内外での活動を入学から卒業の期間を書きます。
志望理由書との関連を注意しながら時間をかけて書き上げましょう。
まとめ
今回の記事では、、今回の記事では、東京科学大学の女子枠の概要などを紹介しました!!
大学入試における女子枠の増加は、理工系分野における多様性確保の重要な取り組みの一つとなっています。今後も多くの大学で女子枠の導入や拡大が続くと予想されます。
受験生の皆さんは、自身の適性や志望に合わせて、これらの選抜方式を積極的に活用することをお勧めします。
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