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九州大学の総合型選抜完全ガイド:学部別情報から受験対策まで徹底解説!

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九州大学の総合型選抜完全ガイド:学部別情報から受験対策まで徹底解説!

九州大学は、国内屈指の国立大学として様々な受験方法が用意されていますが、その中でも注目されるのが「総合型選抜(旧AO入試)」です。この入試方式は、一般的な筆記試験では評価しきれない受験生の個性や潜在能力を引き出すことを目的にしており、近年その注目度がますます高まっています!!

本記事では、九州大学の総合型選抜について、網羅的な情報をお届けします。各学部・学科で実施される選抜方式やスケジュール、求められる能力から、具体的な受験対策までを徹底的に解説します。この情報を通じて、九州大学の総合型選抜を目指す受験生が成功へ向けて一歩踏み出せるようサポートします。

九州大学を志望する方はもちろん、保護者や指導者の皆様もぜひご活用ください。この記事を読めば、総合型選抜の全貌と対策方法が一目でわかります!

そもそも九大にはどんな総合型がある?九州大学総合型選抜の概要

現在九州大学では一部の学部・学科を除いて、ほとんどの学部・学科を総合型選抜で受験することができます。

そんな九州大学は、総合型選抜にも数種類の受験方法を用意しており、ここでは2024年現在九州大学が実施する2つの総合型選抜について全てをご紹介します。

総合型選抜(AO入試)Ⅰ:共通テスト無しの選抜
総合型選抜(AO入試)Ⅱ:共通テストありの選抜

2種類が行われています。

これら2つの選考方式についてそれぞれ紹介したいと思います。

総合型選抜(AO入試)Ⅰについて

こちらの選抜方法は、選抜内容が共通テストの結果を用いないものとなっており、国立大学の選考ながら共通テストを受けずとも受験ができる選考方法となっています。

通常の受験方法ならば共通テストが必要なこともあり、求められる能力や選考の難易度は高いものとなっていますが、一次選考では書類の審査がメインとなるため総合型選抜を考えていない学生さんでもおすすめの受験方法となります。

学部ごとに若干内容は変わりますが、具体的な選考内容としては、一次選考では「調査書」などの書類選考が行われ、それを通過した方に対して二次選考である、「面接」「小論文」「プレゼンテーション」などが実施される内容となっています。

下記の章でも触れますが、実施している学部は2つのみとなるので受験を考えている学部がこの受験方法を行なっているかはしっかりと確認しておきましょう。

総合型選抜(AO入試)Ⅱについて

こちらの選抜方法は、総合型選抜(AO入試)Ⅰとは異なり、実施している全学部で共通テストの試験結果が求められる受験方法となっています。

選考の順序は
一次選考として、調査書などの書類審査
二次選考として、「面接」や「小論文」、「共通テストの結果」
が課される選抜となっています。

国立大学が実施する総合型としては、標準的な内容となっているためほとんどの学部・学科で行われている選抜方法です。

九州大学の受験を考えている方はぜひ検討すべき受験方法といえるでしょう。

では次に、上記の受験方式で受験できる学部学科をそれぞれ紹介していきたいと思います。

総合型選抜(AO入試)Ⅰで受験できる学部・学科

・共創学部
・教育学部

上記2学部は総合型選抜(AO入試)Ⅰで受験することができます。

前述の通り、総合型選抜(AO入試)Ⅰは共通テストの受験が必要とされていない試験方受験なっており、プレゼンテーションや様々な書類審査などを通して、選抜をおこないます。

特に、教育学部の実施する選抜方法では、180分以内のプレゼンテーションが課されるなど特徴の多い受験方法となっています。

総合型選抜(AO入試)Ⅱで受験できる学部・学科

総合型選抜(AO入試)Ⅱで受験できる学部は以下の学部となっています。

・文学部
・法学部
・理学部
・医学部(保健学科)
・芸術工学部
・歯学部
・工学部
・農学部

ご覧の通り一部学部・学科(薬学部や医学部医学科)を除くほとんどの学部学科で実施されている受験方法です。

一部上記の学部の、一部学科ではこの受験方法を行なっていない学科もありますので、最新の大学の入試要項を確認しましょう。

総合型選抜の全体像と実施学部・学科を把握したのちは、実際にどのようなスケジュールで九州大学の総合型選抜が行われるのかを確認していきましょう。

2024年度入試の主要日程の全体感(募集期間、試験日程、合格発表)

この日程も上記の受験方法の違いで日程が大きくことなりますので、2つの受験方法にわけて紹介します。

総合型選抜(AO入試)Ⅰの日程

出願期間: 令和6年9月3日(火)~9月6日(金)
選抜期日:第1次選抜: 令和6年9月中旬~10月上旬、第2次選抜: 令和6年10月26日(土)、10月27日(日)
合格発表日: 令和6年11月20日(水)

となっています。

総合型選抜(AO入試)Ⅱ

大半の出願期間: 令和6年10月21日(月)~11月1日(金)
大半の選抜期日:第1次選抜: 令和6年11月下旬~12月中旬、第2次選抜: 令和7年2月1日(土)
大半の合格発表日: 令和7年2月12日(水)

となっています。

上記、日程のまとめからもわかるように、学部によって出願期間や選抜日が異なるため注意しましょう。

また、共創学部と教育学部は他の学部より1ヶ月以上早い9月上旬に出願期間が設定されているのも特徴です。他の受験方法とずらして対策をすることができるので該当の学部を受験予定の生徒さんは必見です!

その一方、多くの学部では10月21日から11月1日出願期間となっています。注意しましょう。

また、以下の点に注意しましょう。

・共創学部と教育学部は特に早い時期の出願となるため、夏休み中から準備が必要なこと。
・大学入学共通テストと学部独自の選抜の両方に備える必要があること。
・学部によって選考日が異なり指定されているので、他の併願校との日程の調整に留意すること。

これらが九州大学総合型選抜の日程で気をつけるべきこととなります。

次はこれらの情報を踏まえた対策方法をご紹介します。

上記で、基本的な受験情報をインプットした後はそれぞれの受験方式に対する対策方法をご紹介していきます!

総合型選抜I の対策方法

先述の通り、総合型選抜Ⅰでは、多数の書類が一次選考で課されます。そのためそれぞれの書類に対する対策がかなり重要となります。

調査書・志望理由書の対策

高校での学習成績や課外活動を充実させ、調査書に反映させる。また志望理由書では、学部の特徴を理解した上で、自身の興味や将来の目標と結びつけて理由を具体的に記述し、大学側が細かく指定しているテンプレートに従うのはもちろん、以下の点を注意してみてください

・普通の高校生でもできるorやってそうな研究テーマは扱わない
・自分の経験や考え、研究テーマと学部選びが噛み合うかしっかり考える
・他の方法では自分の志を実現することはできないのか思考する

これらをしっかりと徹底するだけでも、志望理由書はもちろん、そのほかの書類のクオリティを大幅にあげることができます。

活動歴報告書の対策

高校までの活動の実績などを中心に記述する書類となります。この内容がアピールとなることが多いので学部に関係のある成果はしっかりと記述し、自身の経験が希望する学部学科で学ぶこととつながっていることをアピールしましょう。また、学科によっては、英語能力試験の成績がある場合は、添付資料としてここで添付する必要があるようです、忘れずに準備し、添付しましょう。

また、総合型選抜Ⅰでは、共通テストによる選考が含まれないため、二次選考で実施される小論文やプレゼンテーションについての対策も重要となります。

小論文やプレゼンテーションに対しては、一般的な対策はもちろん九州大学が公開している過去問などを必ず解き、傾向を掴んだ上で対策を行いましょう。

次に、総合型選抜(AO入試)Ⅱの対策方法を紹介していきます。総合型選抜(AO入試)Ⅱでは実施している全学部で共通テストの結果が求められます。そのためその他の選考要素に対する対策はもちろん、共通テストでの得点を取るための対策が非常に大切となります。その上でのその他の選考に対する対策をご紹介します。

小論文の対策

各学科の分野に関する理解力や思考力を問われる問題が出ます。普通科の高校に通っている生徒はそこまで授業で取り上げられず、難しく感じるかもしれません。しかし、計画的に、要点を絞って対策をすることで合格が見えてきます。

1.志望学科の分野に関する本を読み、自分の考えをまとめる
2.志望学科の過去問を集め、とにかく演習を重ねる
3.自分の苦手な分野に関しては、さらに他の大学の過去問などを解く

自分の中で、何が理解できて、何が理解できてないのか整理することに重きを置きましょう。なじみがない分野だからこそ、闇雲に努力するのではなく計画的に勉強を進めることが重要です。

調査書・志望理由書の対策

先述と同様高校での学習成績や課外活動を充実させ、調査書に反映させる。また志望理由書では、学部の特徴を理解した上で、自身の興味や将来の目標と結びつけて理由を具体的に記述し、大学側が細かく指定しているテンプレートに従うのはもちろん、以下の点を注意する。

・普通の高校生でもできるorやってそうな研究テーマは扱わない
・自分の経験や考え、研究テーマと学部選びが噛み合うかしっかり考える
・他の方法では自分の志を実現することはできないのか思考する

これらをしっかりと徹底するだけでも、志望理由書はもちろん、そのほかの書類のクオリティを大幅にあげることができます。

英語小論文や英語面接に対する対策、一部学科では、英語小論文や英語面接が設けられている場合があります。それに備え、英語での読解力、作文力、会話力を向上させることは直前のみの対策では不十分であることが多いため事前から対策に取り組みましょう。

その他、学科独自の選考がある場合は、塾等を活用しながらその選考にあった適切な対策を行いましょう。


九大の総合型選抜はどの程度の倍率があるのでしょうか?この章では2024年度の倍率を受験方法・学部ごとにチェックしていきます。

総合型選抜Iの倍率

総合型選抜Iを実施している、共創学部と教育学部それぞれの倍率をみていきましょう。

共創学部:5.45
教育学部:5.43

となっています。

早期にはじまり、かつ共通テストなしで国立大学を目指すことができる受験方法として当然注目度が高く、2つの学部とも5倍を超えているのが現状です。例年4-5倍を推移しているため安定した倍率だといえるでしょう。

総合型選抜Ⅱの倍率

共創学部と教育学部以外の総合型選抜Ⅱでの平均倍率は、2026年度で3,4となっています。

学部学科によっては、1倍程度の場合もあれば4倍を超えるような学科もあり、かなり学科によって倍率が上下しているようです。

特に「理学部生物学科」や「医学部保健学科放射線技術科学専攻」はとても高い倍率となっています。その年度のみ高いのか、安定して毎年高いのかを例年の結果をみて分析してみるといいでしょう。

今回の記事では。九州大学の総合型選抜について、基本的な受験情報から、倍率、試験日程、対策方法まで網羅的に紹介しました。

受験はどれだけ勉強を頑張ったかではありません。どれだけ「正しい努力」を積み重ねたかにかかっています。そのためには情報を集め、計画を練り、それを実践するしかありません。

この記事をその役に立てるよう、何度も読み返してください!

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