学習院大学国際社会学部に公募制入試で受かるには?といった記事や動画を良く目にしていませんか?
総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「学習院大学国際社会学部 学校推薦型選抜(公募制)入試」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。
本記事では、学習院大学国際社会学部に学校推薦型選抜(公募制)入試で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後まで最後までお読みください!
Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
学習院大学では、一般選抜の他に学校推薦型選抜(公募制)入試という入試方法が用意されています。2024年の現在は法学部、経済学部、文学部、理学部、国際社会学部らといった学部を、学校推薦型選抜(公募制)を通じて、受験可能です。
総合型選抜入試を実施しているのは、学習院大学の中で国際社会学部のみになりますが、学校推薦型選抜(公募制)入試と総合型選抜入試の併願はできないので気をつけましょう。
まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。
学校推薦型選抜(公募制)入試で学習院大学国際社会学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
- 入試日程
- 倍率
- 試験内容
- 出願条件
の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。
①入試日程
まず学習院大学国際社会学部の学校推薦型選抜(公募制)の入試日程についてです。
一次出願締切 | Web出願での登録、検定料振込:2024年10月18日(金)〜11月6日(水)出願書類の提出:11月1日(金)〜11月6日(水) |
一次出願合否発表日 | 2024年11月22日(金) 10:00 |
最終検定料納付期間 | 2024年11月22日(金)〜11月29日(金) |
最終選考実施日 | 2024年12月7日(土) |
最終選考合格発表 | 2024年12月13日(金) 10:00 |
入学手続締切 | 2025年1月9日(木) |
上智大学の公募推薦が10月、立教大学が9月中旬、主要国公立大学などが10月以降の出願締切なことに対して、学習院大学国際社会学部の学校推薦型選抜(公募制)では10月中旬と早いタイミングで出願が締め切られます。
そのため、夏休みが終わる頃にやっと、書類が仕上がっているような状態のようでは、かなり綱渡なギリギリの受験を強いられます。また、一次の書類試験の突破から、間髪入れずに二次試験が行われます。一次に受かってから二次試験の対策をしよう、と考えているようでは合格はさらに難しくなります。
総合型入試において、併願が可能で、特に人気がある大学には青山学院大学、立教大学、中央大学などが挙げられます。その他明治大学や法政大学では、受験先の学部や受験方法によって、併願か専願かが分かれ、国公立大学や学校推薦型選抜だとほとんどが専願による受験です。
②倍率
学習院大学国際社会学部の学校推薦型選抜(公募制)における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。
年度 | 倍率 |
2023年度 | 1.2倍 |
2022年度 | 1.0倍 |
2021年度 | 1.1倍 |
2020年度 | 1.1倍 |
各年度をみてみると、概ね1.1倍前後に落ち着いています。総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていることがあり、各大学の総合型選抜では、倍率が上がりつつあるなかで、概ね1.1倍で推移しているということは、
出願しない理由がありません。かなり高い確率で合格が可能なため、万全の準備を持って確実に合格を狙いましょう。また、慶應義塾大学などのもう1段階高いレベルの大学を、チャレンジ校として受験することもできます。
入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。
続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。
③試験内容
学部 | 一次試験 | 二次試験 |
国際社会学部 | 書類審査 | 筆記試験+口頭試問 |
学習院大学の国際社会学部には受験方法が、総合型選抜、学校推薦型選抜(公募制)など、複数存在します。学習院大学を受験する上で、自身に合った試験方式を選ぶ必要があります。
自身の現状に合わせて有利な受験方式を選ぶ方法は、こちらの記事にて解説をしています。
その試験は、高等学校調査書、推薦書、英語資格、志望理由書、大学4年間の計画表、筆記試験および口頭試問の7つによって総合的に判断し、合否判定を行うというものです。
大きく分けると
- 書類審査
- 筆記試験
- 面接
の3つに分けられます。
一次試験に受からなければ、次の試験に進むことができないため、出願者全員が書類審査の段階でハイクオリティな書類を用意しておく必要があります。評定平均や英語資格のスコアが悪い場合、最初から足ぎりにあう可能性もあります。
また、一次合格を達成できた場合でも慢心せず、7つの考慮要素の全てを丁寧に引き続き対策する必要もあります。面接やディスカッションなどの「直接受験生と対峙する場所」で面接官たちは受験生の真価を見極めようとします。
一次試験段階で、書類を代筆してもらうことや、嘘や誇張を書くなどをしていると、勿論、二次試験で不合格になります。
同時に、書類の準備にかかりきりで、小論文や学力試験などの対策を一次合格後にやっと始めた、なんてことも同様に危険です。多くの学習塾が、一次試験段階までに小論文を重要視しない傾向にありますが、実は早期からの小論文対策が重要です。
小論文の対策方法については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
④出願条件
学習院大学の主な受験条件受験の条件 2025年3月に高等学校を卒業見込みの者で、学習院大学を志望とし、出願学科への入学を確約できる者。 出願資格「全体の評定平均値4.2以上」+「数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bの4科目全てを履修している者」+「英語検定試験の資格(基準として英検2級)」 |
出願条件は、一般的な総合型選抜や推薦入試の場合には評定平均と英語資格の2点を確認しておけば、「自分は出願の資格を満たしていなかった、、」と後から困ることはありません。帰国子女入試の場合には、細かな海外在住歴を問われたり、国際バカロレアを活用した試験には別途スコアが必要なるケースもあります。
一つ目の条件では、高等学校長の推薦が必要な公募制推薦入試という形をとっていることから、併願制であり、合格した場合は併願が可能であるということがわかります。他の大学の条件と異なる場合があるため注意してみておきましょう。
二つ目の条件では、出願資格として、必要な学習成績として評定と英語試験の条件が定められています。学習院大学の学校推薦型選抜(公募制)では、英検をはじめとして、様々な外国語試験で条件を満たすことができますが、他の学部と比較した際に、比較的一般的な難易度の試験で受験条件を満たすことができます。
・現在高校3年生である
・英検で2級以上をまだ取得していない
・評定が4/5以上とれるかわからない
・特別な課外活動や実績などがない
・大学で学びたい具体的な科目を5個以上調べ終わっていない
・大学で所属したいゼミと教授の氏名が今すぐに答えられない
この中で1つでも当てはまる項目があれば、今すぐにでも対策を始めるべきサインです。
学校推薦型選抜(公募制)で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。
基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。
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学習院大学国際社会学部に学校推薦型選抜(公募制)で最短で合格するための対策方法
ここでは、学習院大学国際社会学部に学校推薦型選抜(公募制)で合格するために必要な対策方法を先ほどの
- 書類審査
- 筆記試験
- 口頭試問
の3つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。
①書類審査
学習院大学国際社会学部の学校推薦型選抜(公募制)では、書類審査として、
(1) 高等学校調査書
(2) 推薦書
(3) 英語資格
(4) 志望理由書
(5) 大学4年間の計画表
の5つの課題を課しています。
(1) 高等学校調査書
まず、「高等学校調査書」についてです。この調査書が提出書類として課されている一番の理由は、大学側が応募している学生の評定を確認するためです。
公募推薦応募の条件とされている「各学科の指定する学習成績の状況(評定平均値)を在学全期間を通じて満たす者」を満たしているかを確認するのが、この高等学校調査書です。
学習院大学は、
在学全期間(=3学期制の学校であれば、1年~3年1学期まで、2学期制の学校であれば、1年~3年前期までの成績が提出対象)
の成績が記載された調査書の提出を求めていることから、3年間の平均評定を少しでも上げることが一番の対策となります。他の提出書類と比べ長期間での努力が求められます。
(2) 推薦書
そして、「推薦書」については、「学校長が作成したもので、厳封されたもの」の提出が指定されています。
提出期限に遅れないよう、早めに学校に伝えておくようにしましょう。
(3) 英語資格
次に、「英語資格」についてです。
学習院大学国際社会学部の学校推薦型選抜(公募制)で求められている英語資格は、出願期間初日から遡って2年以内に受験した以下のいずれかのものに限られます。
試験等名称 | 基準 | 必要な証明書の種類 |
GTEC(4技能オフィシャルスコアに限る) | 1050点以上 | Official Score Certificate |
英検(従来型、英検S-CBT、英検S-Interviewを含む) | 2級以上かつCSEスコア1980点以上 | 合格証明書または英検CSEスコア証明書 |
TOEFL iBT | 42点以上 | Test Taker Score ReportまたはOfficial Score Reports |
IELTS | 4.5以上 | Test Report Form |
TEAP(4技能パターン) | 210点以上 | Official Score Report |
TEAP CBT | 310点以上 | Official Score Report |
ケンブリッジ英語検定 | 140点以上 | 認定証または結果ステートメント |
TOEIC L&RおよびTOEIC S&W(IPテストを除く) | 合計650点以上 | Official Score Certificate |
求められている英語能力試験資格は高い難易度です。
しかし、この学習院大学国際社会学部の公募推薦で求めらる英語能力試験のレベルは、他の英語能力試験資格を求める大学の総合型選抜試験と比べると一般的な難易度と言えます。
各英語資格には特徴があり、向き・不向きがあるので自分自身に合う英語資格に絞って対策をとることが有効な手段です。
リスニングやスピーキングは単語や熟語を毎日計画的に覚えていくようにしたり、シャドーイングを繰り返すことで自然な発声の仕方を身につけていったりすることが必要になるでしょう。
そして、ライティングやリーディング対策においても、過去問を解いて文法書でわからないものを確認する、ライティングの型を覚えて第三者に添削してもらって正しい文法を身につけていくといった対策が大切になります。
(4) 志望理由書
次に、「志望理由書」についてです。学校推薦型選抜(公募制)では志願理由書が重視されるということが多いです。
学習院大学国際社会学部は、「特に履修したい本学部の教員が担当している社会科学科目を具体的に上げながら、大学での学びをキャリアにどのようにつなげる考えであるかを、20行以上25行以下で記載」することを求めています。
特定課題の中では書きやすいものと言えます。自身の夢や希望、また学科で学ぶことのできる内容を把握したうえで、それらがつながるように組み合わせて書きましょう。
大学のホームページやシラバスなどを参考に、将来の自分の夢を叶えるための4年間の学修計画を立てることが重要です。
もちろん、実際にこの学習院大学国際社会学部に通っている学生と繋がり、生の声を聞くことでホームページやシラバスなどで得られる情報よりも濃い内容のものを作り上げていくことができます。
限られた文字数のなかでそれを的確に伝えることができるよう、何度も修正し自身が志した理由が分かりやすい文になっているかを常に意識するようにしましょう。
また、面接で問われることは、事前に提出した書類のことが中心となります。そのため、この志望理由書の内容も重要となります。添削をかさね自身でも内容を理解していることが対策方法として非常に大切になるでしょう。
(5) 大学4年間の計画表
最後に、「大学4年間の計画表」についてです。
これは、「志望理由書」の内容をもとに構築する必要があります。
「学修」と「海外研修」の2つの計画欄があるので、国際的な視点をどのように培い、アカデミックな学びと国際的な学修をどう織り交ぜていくかを、図などを用いながらわかりやすく示していきましょう。
国際社会学部のアドミッション・ポリシーからも「グローバル化する現代で、積極的に国際的な環境に身を置いて活動の場を見つけたい、世界のさまざまな国の出身者と協力して働きたいという意欲がある」者を求めていることが分かります。
自身の積極性や海外での活動意欲を示すために、4年間という大学生活をいかに有意義に使うかに焦点を当てると良いでしょう。最初は箇条書きでもいいので、4年間のプランを明確にしておくことをお勧めします。
②筆記試験の対策方法
まず、この筆記試験の概要についてです。
内容としては、国際社会に関する英語の長文を読み、英語による本文の要約と意見の記述、日本語による本文の和訳と国際社会に関する知識を確認するものになっています。英語と日本語の論理的思考力、国際社会に関する知識をみる試験になります。
この筆記試験の対策として次の2つの方法を紹介します。
①英語の長文読解をとにかく解く
②関連分野の知識、時事情報をインプットする
①については、最近では赤本に公募推薦の過去問が乗るようになったりなど、過去のデータも豊富なだけでなく、専門塾などで独自の問題が作られていることが多くあります。限られた時間の中で、内容の要点を掴み、日英両語で要約することができるように日々練習しておきましょう。
②については、その分野の入門書を読んだり、ニュースを見たりすることで知識をインプットすることができます。
学習院大学の教授が書いている本や記事にも目を通しておくことで、より幅広い対策をとっていきましょう。
③口頭試問の対策方法
学習院大学の口頭試問は、英語によるコミュニケーション能力の確認と、日本語による国際社会についての知識や関心の確認が行われます。
自己紹介や将来像などをもとに適性がはかられ、また国際社会の課題について聞かれることで普段の学びへの意欲が見られます。
様々な提出書類が求められ、提出書類が出来次第すぐに面接の練習に入ることがおすすめです。
具体的には、
(1) 相手に実際に書類を見てもらいながら、英語での面接練習を何度もする。
(2) 面接官の深堀りにも対応できるように国際社会に関する知識理解を深め、発言できるようにする。
(1)については、実際に行われるような状態で何度も練習することで、自身が書類で何について書き、それをどのように説明すればいいかを頭のなかで整理することができます。
同じ質問で練習するのではなく、多くの人に面接練習をしてもらい様々な人からフィードバックを受けましょう。
(2)について、さまざまな媒体で国際社会に関する知識を深めておく必要があります。国際社会学部のアドミッション・ポリシーに「新聞、書籍、その他のメディアで発信されている国際社会の多様な話題に関心がある」者を求めていることが分かります。
知識として身につけておくだけでなく、問題が起きている根本を探ったり専門書を読んだりして、正しい理解の上で自身の意見も話せるようにしておきましょう。日々、情報に触れておくことが大切です。
まとめ
今回の記事では「学習院大学国際社会学部に学校推薦型選抜(公募制)で合格するために最短ルート」として、
①学校推薦型選抜(公募制)で学習院大学国際社会学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②学習院大学国際社会学部に学校推薦型選抜(公募制)で最短で合格するための対策方法
の2点について、ご紹介しました。
受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも学習院大学国際社会学部に学校推薦型選抜(公募制)で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。
Blue Academyではそんな学習院大学国際社会学部の学校推薦型選抜(公募制)への対策は勿論のこと、本記事では公開できなかった受験の必勝法・限定情報だけでなく、高校生が志望校に確実に合格するための、併願剪定・受験対策を一気通貫で提供しております。
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