早稲田大学スポーツ科学部に地域探究・貢献入試で受かるには?といった記事や動画を良く目にしていませんか?
総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「早稲田大学スポーツ科学部 地域探究・貢献入試」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。
本記事では、早稲田大学スポーツ科学部に地域探究・貢献入試で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後まで最後までお読みください!
Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
早稲田大学スポーツ科学部では、一般選抜の他に地域探究・貢献入試という入試方法が用意されています。2024年の現在は法学部、教育学部(生涯教育学専修、教育心理学専修、初等教育学専攻、国語国文学科、地理歴史専修、地球科学専修)、文化構想学部、文学部、人間科学部、スポーツ科学部らといった学部を、地域探究・貢献入試を通じて、受験可能です。
まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。
地域探究・貢献入試で早稲田大学スポーツ科学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
- 入試日程
- 倍率
- 試験内容
- 出願条件
の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。
①入試日程
まず早稲田大学スポーツ科学部の地域探究・貢献入試の入試日程についてです。
「地域探究・貢献入試」とは、地域が抱える課題の解決と発展に向けて、グローバルな視野をもちつつ、自ら主体的に学び、社会的・文化的・学術的に貢献する意欲のある学生を求める入学試験です。
この入試での入学者は、所属学部の科目だけではなく、「地域探究・貢献入試」入学者向けに設けられた演習科目「地域連携基礎演習」や、その他の関連科目を受講することが可能で、自ら設定したテーマを深く掘り下げ探究することができます。
また、この入試での入学者は、早稲田大学が行っているオリエンテーションや個別面談、キャリア面談、入学者同士のコミュニティの形成等に関するサポートを受けることもできます。
上智大学の公募推薦が10月、立教大学が9月中旬、主要国公立大学などが10月以降の出願締切なことに対して、早稲田大学スポーツ科学部の地域探究・貢献入試では2024年9月12日(木)(消印有効)と早いタイミングで出願が締め切られます。
そのため、夏休みが終わる頃にやっと、書類が仕上がっているような状態のようでは、かなり綱渡なギリギリの受験を強いられます。また、一次の書類試験の突破から、間髪入れずに二次試験が行われます。一次に受かってから二次試験の対策をしよう、と考えているようでは合格はさらに難しくなります。
総合型入試において、併願が可能で、特に人気がある大学には青山学院大学、立教大学、中央大学などが挙げられます。その他明治大学や法政大学では、受験先の学部や受験方法によって、併願か専願かが分かれ、国公立大学や学校推薦型選抜だとほとんどが専願による受験です。
②倍率
早稲田大学スポーツ科学部の地域探究・貢献入試における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。なお、早稲田大学スポーツ科学部の地域探究・貢献入試の募集人員は、若干名とされています。
※2023年度までは旧名称である「新思考入学試験(地域連携型)」の倍率を掲載しています。
各年度をみてみると、概ね16.0倍前後に落ち着いています。総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていることがあり、各大学の総合型選抜では、倍率が上がりつつあるなかで、概ね16.0倍で推移しているということは、その他の大学と比較してもかなり高い倍率になります。しかし、一般入試と併用することで、受験のチャンスを増やすことができます。
入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。
続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。
③試験内容
早稲田大学スポーツ科学部の地域探究・貢献入試には受験方法が、一つしかありません。他の大学の推薦入試においては、複数の受験方法が設定されている場合もありますが、早稲田大学スポーツ科学部では自身に合った試験方式を選ぶ必要はありません。
その試験は、入学志願票、出願資格を証明する書類、課題レポート、総合試験および共通テストの5つによって総合的に判断し、合否判定を行うというものです。
大きく分けると
- 書類審査
- 筆記試験
の2つに分けられます。
一次試験に受からなければ、次の試験に進むことができないため、出願者全員が書類審査の段階でハイクオリティな書類を用意しておく必要があります。評定平均や英語資格のスコアが悪い場合、最初から足ぎりにあう可能性もあります。
また、一次合格を達成できた場合でも慢心せず、5つの考慮要素の全てを丁寧に引き続き対策する必要もあります。面接やディスカッションなどの「直接受験生と対峙する場所」で面接官たちは受験生の真価を見極めようとします。一次試験段階で、書類を代筆してもらうことや、嘘や誇張を書くなどをしていると、勿論、二次試験で不合格になります。同時に、書類の準備にかかりきりで、小論文や学力試験などの対策を一次合格後にやっと始めた、なんてことも同様に危険です。多くの学習塾が、一次試験段階までに小論文を重要視しない傾向にありますが、実は早期からの小論文対策が重要です。
小論文の対策方法については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
④出願条件
早稲田大学スポーツ科学部の主な受験条件 ・高等学校等を卒業した者、または2025(令和7)年3月までに卒業見込みの者 |
出願条件は、一般的な総合型選抜や推薦入試の場合には評定平均と英語資格の2点を確認しておけば、「自分は出願の資格を満たしていなかった、、」と後から困ることはありません。帰国子女入試の場合には、細かな海外在住歴を問われたり、国際バカロレアを活用した試験には別途スコアが必要になるケースもあります。
早稲田大学スポーツ科学部の地域探究・貢献入試の場合、高等学校長の推薦が必要ない公募制推薦入試という形をとっていることから、併願制であり、合格した場合は併願が可能であるということがわかります。他の大学の条件と異なる場合があるため注意してみておきましょう。
早稲田大学スポーツ科学部の地域探究・貢献入試の特徴として、高等学校等を卒業した者、または2025年3月までに卒業見込みの者であれば、誰でも出願条件を満たすことができ、評定の条件がないという点が挙げられます。
ただし、早稲田大学の地域探究・貢献入試における学部の併願はできないほか、最終選考において2025(令和7)年度共通テストの成績を利用するため、共通テストへの出願を忘れないよう注意が必要です。
・現在高校3年生である
・英検で2級以上をまだ取得していない
・評定が4/5以上とれるかわからない
・特別な課外活動や実績などがない
・大学で学びたい具体的な科目を5個以上調べ終わっていない
・大学で所属したいゼミと教授の氏名が今すぐに答えられない
この中で1つでも当てはまる項目があれば、今すぐにでも対策を始めるべきサインです。
地域探究・貢献入試で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。
基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。
Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
早稲田大学スポーツ科学部に地域探究・貢献入試で最短で合格するための対策方法
ここでは、早稲田大学スポーツ科学部に地域探究・貢献入試で合格するために必要な対策方法を先ほどの
- 書類審査
- 筆記試験
- 共通テスト
の3つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。
①書類審査の対策方法
早稲田大学スポーツ科学部の地域探究・貢献入試では、書類審査として
(1)入学志願票
(2)出願資格を証明する書類
(3)課題レポート
の3つの課題を課しています。
(1)入学志願票
まず「入学志願票」についてです。これは、志願者本人が氏名、生年月日、出願学部、住所、連絡先などの個人情報と、出身学校の情報をまとめた文書のことを指します。
早稲田大学の入学センターWebサイトから所定の用紙をダウンロードし、A4サイズの白紙に片面で印刷して黒ボールペンで記入しましょう。
(2)出願資格を証明する書類
次に「出願資格を証明する書類」についてです。これは、志願者の出身学校長が作成する調査書等、志願者が高等学校等を卒業したと証明できる書類のことを指します。
高等学校卒業程度認定試験合格者の場合は「合格成績証明書」など、その他の出願資格に基づいて受験する場合はそれぞれ適切な証明書類の提出が必要です。早めに準備へ取りかかりましょう。
(3)課題レポート
次に「課題レポート」についてです。これは、地域探究・貢献入試の目的を踏まえた上で、志願者が以下の5点について所定用紙へ項目別に記入した文書のことです。
・どのようなことを地域の課題と考えているか
・志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか
・その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか
・本学のどの学部に入学し、何を学修したいと考えているか
・卒業後にどのように地域へ貢献することを考えているのか
それぞれの項目について、詳しく解説していきます。
・どのようなことを地域の課題と考えているか
・志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか
この2点について書く上で注意すべきは、「地域探究・貢献入試」が、地域が抱える課題の解決と発展に向けて、グローバルな視野をもちつつ、自ら主体的に学び、社会的・文化的・学術的に貢献する意欲のある学生を求める入学試験であるという点です。
これまで取り組んできた地域での活動や経験、問題意識等を踏まえ、早稲田大学のスポーツ科学部において主体的に学び、その成果を地域に還元する意欲をもっていることをアピールしましょう。
選択する地域のパターンとしては、現在自分が住んでいる都道府県や、出生地、幼少期を過ごした地域などが考えられます。
選択する地域は、首都圏でも問題ありませんが、首都圏からの志願者数は非常に多いため、早稲田大学 スポーツ科学部の地域探究・貢献入試で不利になる可能性があります。
首都圏以外の地域における課題について記述できる場合は、その地域を取り上げると、他の受験生との差別化になると考えられます。
・その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか
課題に対して今までに行った具体的な活動や取り組みを述べます。このとき、活動の目的や具体的な活動内容だけではなく、その活動を通じて学んだことや得た知識にも言及するとよいでしょう。
具体的には、「広聴サービス」や「フィールドワーク」などの対策が考えられます。
広聴サービス:
多くの自治体がオンラインで受付を行っている、市民からの意見や提案を受け付けるサービスのことです。このサービスを利用することで、地域の課題に対する市民の意見や提案を収集し、分析できます。
手順としては、まず、自治体のウェブサイトを訪問し、広聴サービスのページからオンラインフォームを利用して意見を送信し、市からの回答を待ちます。通常、自治体からの回答には数日から数週間かかることがあります。回答を受け取ったら、その内容を分析し、課題レポートに反映させます。
フィールドワーク:
地元の環境問題や歴史的建造物の保護に関して、現地を訪れ、写真を撮り、現状を観察してレポートにまとめます。短時間でも実施可能な活動として効果的です。
・本学のどの学部に入学し、何を学修したいと考えているか
スポーツ科学部の教育理念やカリキュラムに触れ、志望する理由、スポーツ科学部のどのような点に魅力を感じているか、入学後に学びたい内容、スポーツ科学部での学びを通じて達成したい目標や目的について述べます。
スポーツ科学部を選んだ理由を説明することで、志願者の関心や目標との関連性を示し、入学後の意欲をアピールすることができます。
また、学部の特徴やカリキュラムについて具体的に述べることで、志願者のスポーツ科学部に対する熱意や関心を示すことができます。加えて、志願者の具体的な将来のビジョンを示すことで、入学後の学習意欲を強調することができるでしょう。
スポーツ科学部については、出願時に学科選択をする必要はありませんが、スポーツ医科学コース、健康スポーツコース、トレーナーコース、スポーツコーチングコース、スポーツビジネスコース、スポーツ文化コースの6つのコースがあります。そのため、志望予定のコースに言及するとよいでしょう。
・卒業後にどのように地域へ貢献することを考えているのか
卒業後にどのような進路を考えているか、そして地域への貢献の方法を具体的に示すことで、志願者の社会貢献への意欲や具体的な計画を示し、志望動機の強さをアピールしましょう。
そして、貢献を通じて達成したい具体的な目標や成果を明確にすることで、入学後の取り組みの方向性を明確にすることができます。
また、「課題レポート」を書き終えたら、各項目の内容が矛盾していないか、抽象的な表現が多すぎないか、論理が飛躍していないかといった点を確認しましょう。
「課題レポート」は原則としてパソコンで作成するよう定められていますが、手書きでの作成も認められています。
パソコンで作成する場合は、早稲田大学の入学センターWebサイトから所定のWordファイルをダウンロードし、フォントサイズは11ポイント以上で作成するよう定められています。
手書きで作成する場合は、早稲田大学の入学センターWebサイトから所定の用紙をダウンロードし、A4サイズの白紙に片面で印刷して黒ボールペンで記入しましょう。また、パソコンで作成する場合でも、本人氏名欄は手書きで記入する必要があるため注意が必要です。
どちらの場合でも、項目番号の①~⑤を用いて、それぞれの記述がどの項目にあたるのかが明快に分かるように記述しましょう。
ただし①~⑤の記述について、必ずしも番号順に記述する必要はありません。また記入した分量が3枚以内に収まる場合であっても、4枚目まで添付するよう定められているため注意が必要です。
所定のWordファイルにおいて、フォントサイズが11ポイント以上かつ4ページ以内に収めるという条件に従って作成する場合、「課題レポート」の字数は2500文字~3000文字が目安となります。
また、「課題レポート」作成に際して参考にした書籍やオンライン記事、ウェブサイトなどは、「参考文献」として「課題レポート」の末尾に記載しましょう。
加えて、「課題レポート」に記載した内容を補足するような資料がある場合は、A4サイズの白紙に貼り付けて「課題レポート別紙」として提出することができます。
資料の例としては、新聞記事や雑誌の切り抜き、ウェブページを印刷したものなどが挙げられるほか、自分で写真や説明文を用いて作成した資料を提出することも可能です。
英語外部試験のスコア等を提出することもできますが、提出する資料が地域探究・地域貢献にどう関係するかを「課題レポート」で明快に説明する必要があります。
「課題レポート別紙」を提出する場合、書式は自由ですが、A4用紙の両面を使用するものとし、提出可能枚数は2枚(4面)までと定められているため注意が必要です。複数枚にわたる場合はホチキス留めをしましょう。
②筆記試験の対策方法
(1)出題内容
早稲田大学スポーツ科学部の地域探究・貢献入試の2次選考として課される「総合試験」は、論理的思考力を問う120分の論述試験です。
大問が2つあり、問1ではグラフや表の読み取りと800字~1000字の意見論述、問2では「課題レポート」の中で取り上げた地域の課題と大学での学びの関連性など、「課題レポート」に関する内容について600字~800字での論述が求められる場合が多いようです。
(2)対策
問1に向けた対策では、グラフや表を用いた形式の論述問題に多く取り組んでおくことはもちろん、日常的に社会問題に目を向けて情報収集をしておくことで、グラフや表における要点を見つけやすくなるでしょう。
問2については、出願書類として提出した「課題レポート」にかかわる内容が問われているため、出願後も記述した内容について引き続き考えを深めておくことが重要になります。
試験時間は120分ですが、どちらも記述量が多いため時間内で書ききる練習を重ねておきましょう。
加えて、2次選考合格者は大学入学共通テストの受験が必須となります。大学入学共通テスト(3教科3科目:配点300点)で合計240点(80%)以上得点することが合格の条件となっているため、最後まで気を抜かないようにしましょう。
なお、この最終選考は1次選考、2次選考と異なり、他の受験生の得点とは無関係に、大学入学共通テストで240点(80%)以上を得点できれば必ず合格となります。
スポーツ科学部が指定する大学入学共通テストの受験科目一覧は、次の通りです。
・英語(配点100点)
・選択科目(次のうちから2教科2科目):配点100点+100点
・国語(配点100点)
・地歴・公民(次のうちから1科目を選択:世界史、日本史、地理、公共、倫理、政治・経済)
・数学
・理科(次のうちから1科目を選択:物理、化学、生物、地学)
まとめ
今回の記事では「早稲田大学スポーツ科学部に地域探究・貢献入試で合格するための最短ルート」として、
1: 地域探究・貢献入試で早稲田大学スポーツ科学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
2: 早稲田大学スポーツ科学部に地域探究・貢献入試で最短で合格するための対策方法
の2点について、ご紹介しました。
受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも早稲田大学スポーツ科学部に地域探究・貢献入試で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。
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