早稲田大学政治経済学部にグローバル(海外就学経験者)入試で受かるには?といった記事や動画を良く目にしていませんか?
総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「早稲田大学政治経済学部 グローバル(海外就学経験者)入学試験」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。
本記事では、早稲田大学政治経済学部にグローバル(海外就学経験者)入学試験で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後まで最後までお読みください!
※Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
早稲田大学政治経済学部では、一般選抜の他にグローバル(海外就学経験者)入学試験という入試方法が用意されています。
まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。
1:グローバル(海外就学経験者)入学試験で早稲田大学政治経済学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
- 入試日程
- 倍率
- 試験内容
- 出願条件
の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。
①入試日程
まず、早稲田大学政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入学試験の日程についてです。
上智大学の公募推薦が10月、立教大学が9月中旬、主要国公立大学などが10月以降の出願締切なことに対して、早稲田大学政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入学試験では2024年7月12日~19日と非常に早いタイミングで出願が締め切られます。
そのため、夏休みが始まる頃にやっと、書類が仕上がっているような状態のようでは、かなり綱渡なギリギリの受験を強いられます。また、一次の書類試験の突破から、間髪入れずに二次試験が行われます。一次に受かってから二次試験の対策をしよう、と考えているようでは合格はさらに難しくなります。
総合型入試において、併願が可能で、特に人気がある大学には青山学院大学、立教大学、中央大学などが挙げられます。その他明治大学や法政大学では、受験先の学部や受験方法によって、併願か専願かが分かれ、国公立大学や学校推薦型選抜だとほとんどが専願による受験です。
②倍率
早稲田大学政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入学試験における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。
各年度をみてみると、概ね3倍前後に落ち着いています。総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていることがあり、各大学の総合型選抜では、倍率が上がりつつあるなかで、概ね3倍で推移しているということは…
その他の大学と比較しても、平均的な倍率になります。この程度の倍率であれば、併願校を3〜5校程度、類似する偏差値帯から選んでおけば、浪人や一般入試まで持ち越し受験のリスクは避けられる傾向にあります。
入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。
続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。
③試験内容
早稲田大学政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入学試験には受験方法が、一つしかありません。他の大学の推薦入試においては、複数の受験方法が設定されている場合もありますが、早稲田大学政治経済学部では自身に合った試験方式を選ぶ必要はありません。
その試験は、書類審査、論文審査および面接の3つによって総合的に判断し、合否判定を行うというものです。
大きく分けると
- 書類審査
- 筆記試験
- 面接
の3つに分けられます。
一次試験に受からなければ、次の試験に進むことができないため、出願者全員が一次試験内容の段階で万全の用意しておく必要があります。評定平均や英語資格のスコアが悪い場合、最初から足ぎりにあう可能性もあります。
また、一次合格を達成できた場合でも慢心せず、他の考慮要素の全てを丁寧に引き続き対策する必要もあります。面接やディスカッションなどの「直接受験生と対峙する場所」で面接官たちは受験生の真価を見極めようとします。
一次試験段階で、書類を代筆してもらうことや、嘘や誇張を書くなどをしていると、勿論、二次試験で不合格になります。同時に、書類の準備にかかりきりで、小論文や学力試験などの対策を一次合格後にやっと始めた、なんてことも同様に危険です。多くの学習塾が、一次試験段階までに小論文を重要視しない傾向にありますが、実は早期からの小論文対策が重要です。
小論文の対策方法については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
このようなレポート課題と同時並行でその他の書類(自己推薦書など)を書く必要もあり、自身で対策するのがとても難しいものであるとも言えます。総合力として求められることが多く、難易度が決して低いとは言えないことがわかります。
④出願条件
早稲田大学政治経済学部の主な受験条件 次の1~4の条件をすべて満たしている者 早稲田大学政治経済学部で学ぶことを強く希望する者 以下のいずれかに該当する者 1 日本国籍を有する者 2「出入国法管理及び難民認定法の別表第二」に掲げる者 以下のいずれかに該当する者高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者、または2025年3月までに卒業見込みの者通常の過程による12年の学校教育を修了した者、または2025年3月までに卒業見込みの者外国において学校教育における12年の課程を修了した者、または2025年3月までに卒業見込みの者、またはこれに準ずるもので文部科学大臣の指定した者文部科学大臣が高等学校の過程と同等の過程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者、または2025年3月までに修了見込みの者文部科学大臣の指定した者高等学校卒業程度認定審査規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者、または2025年3月までに合格見込みの者で2025年3月までに18歳に達する者高等学校卒業程度認定審査規則による高等学校卒業程度認定審査に合格した者専修学校の高等課程で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以降に修了した者その他東学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めたもので2025年3月までに18歳に達する者 以下のいずれかに該当する者日本の教育制度以外の過程にて教育を実施する「日本国外に所在する外国の中等教育機関」に継続して2年以上在学した者日本の教育制度以外の過程にて教育を実施する「日本国外に所在する外国の中等教育機関」に最終学年1年を含めて、中等教育における期間を通じて通算2年以上在学した者、あるは在学する見込みの者 |
出願条件は、細かく定められています。そのため、自身が該当するか要項を参照の上必ず確認しましょう。
(こういう気づいた点があれば追記してくれても良いです)神学部を除くどの学部でも外国語資格の保有が必須であることから、早めに外国語試験の対策を行っていく必要があると言えます。
グローバル(海外就学経験者)入学試験で早稲田大学政治経済学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。
基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。
※Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
2:早稲田大学政治経済学部にグローバル(海外就学経験者)入学試験で最短で合格するための対策方法
ここでは、早稲田大学政治経済学部にグローバル(海外就学経験者)入学試験で合格するために必要な対策方法を先ほどの
- 書類審査
- 筆記試験
- 面接
の3つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。
①書類審査
早稲田大学政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入学試験では、
・入学志願票
・大学入学資格の証明書類
・海外就学経験の証明書
・活動記録報告書
・活動内容証明書
・英語能力試験のスコア」(試験実施機関からの直送)
・国籍確認資料のコピー(パスポートのコピー)
以上の提出書類を課しています。
細かい形式が定められているものもあるため、要項を参照の上早めの準備を心掛けましょう。
以下では、特に説明が必要と考えられるものについて説明します。
(1) 大学入学資格の証明書類
まず、「大学入学資格の証明書類」についてです。
この調査書が提出書類として課されている理由は、出願資格に該当しているかの確認です。また、大学側が応募している学生の評定を確認するという理由も考えられます。
「大学入学資格の証明書類」に該当するのは以下の3つのいずれかです。
・高等学校等の「調査書」
・高等学校等の「卒業(見込み)証明書」および「成績証明書」
・高等学校卒業程度認定試験「合格証明書」または「合格(見込)成績証明書」
早稲田大学政治経済学部は、在学全期間の成績が記載された書類の提出を求めています。そのことから、3年間の平均評定を少しでも上げることが評価につながると予想されます。他の提出書類と比べ長期間での努力が求められるため、早いうちから意識してとりくみましょう。
また、細かい書類の提出形式については要項にあります。確認のうえ提出しましょう。
(2) 活動記録報告書
次に、「活動記録報告書」についてです。
早稲田大学政治経済学部のウェブサイトから「活動記録報告書」をダウンロードし、A4サイズの白紙に印刷片面2枚に黒のボールペンで記入します。
内容については以下の通りです。
a~cの例に挙げられるような活動に関して、「その活動を通して学んだこと」および「それを今後の年額と将来にどう活かしたいか」を日本語で300字から400字で記入せよ。 a.生徒会、地域活動、ボランティア活動等b.学芸、弁論、スポーツ等の大会・コンクール・展覧会等c.技術および能力に関する資格や科目の秀でた成績 ※活動内容は中学卒業後から出願時までのもの※記入する活動内容は一つで良い。複数記入する場合は証明書類No欄に番号を記入し、「活動証明書」にも対応する番号を記入する。ただし、活動内容として記入することが出来る事項は3つまで※「活動記録報告書」の活動内容欄に記入できる事項は、「その活動を通じて学んだこと」および「それを今後の勉学と将来にどう活かしたいか」に記入する事項に関連した者に限る※活動内容や活動を通して学んだことは具体的に記入すること |
早稲田大学政治経済学部のグローバル入学試験では、海外就学経験者を対象に、これまでに目標を達成するためにどのような努力をし、何を経験として学び、そしてその経験を今後、政治経済学部でどのように活かし将来につなげるのかが一貫して問われます。
そのため、注意事項にもあるように、問われていることについて指定の字数以内でなるべく具体的に書くことが重要です。
単に「○○をした」と書くのではなく、「○○のなかで△△をし、その結果××を学んだ」というように、具体的な活動を通して学んだこと、もしくは今後の勉学や将来にどう活かしたいかを記入しましょう。
面接以外で、自分の言葉で自身をアピールする書類です。自身だけでなく周りの人や、プロの目線から客観的にみてもらうことも大切でしょう。
また、面接で問われることは、事前に提出した書類のことが中心となることから、この書類の内容も重要となります。
面接時に深堀りされることも考えられるので、添削をかさね自身でも内容を理解していることが対策方法として非常に大切になるでしょう。
(3) 活動内容証明書
次に、「活動内容証明書」についての説明です。これは、「活動記録報告書」に記入した活動内容に関して、その活動実績を証明するために提出します。
早稲田大学政治経済学部ウェブサイトから「活動内容証明書」をダウンロードし、A4 サイズの白紙に印刷したうえで、学校長または活動を良く知る者(各種団体長など)の証明を受けてください。
細かい形式や注意事項については、要項に記載があります。確認の上早めの準備を心掛けましょう。
(4) 英語能力試験のスコア(試験実施機関からの直送)
最後に、英語能力試験のスコアについてです。
早稲田大学政治経済学部では、英語能力試験のスコアの提出が必要です。
該当する試験は、2025年度入試の場合2023年12月1日~2024年7月5日の間に受験した、TOEFL iBTもしくはIELTS(Academic)です。
この試験のスコアデータを試験実施機関から早稲田大学に直送されるように手配する必要があります。具体的な方法については、要項に記載があるため確認しましょう。
また、早稲田大学政治経済学部の英語能力試験のスコアには制限は設けられていません。しかし、より高いスコアを提出できる方が良いことが予想されます。英語能力試験を受ける際は、過去問などに取り組み練習したうえで受験するようにしましょう。
②筆記試験の対策方法
まず、この筆記試験の概要について説明します。前述の通り早稲田大学政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入学試験の場合、2段階での選考が行われます。その中で筆記試験は1次試験に該当します。
以下内容について説明します。
制限時間は120分です。
資料を読解し分析したうえで、自分の考えを表現する論述形式の試験が実施されます。
比較的量の多い日本語の課題文を読み、それについての質問が5問程度出題される傾向があるようです。事前にそのような文章に慣れておく練習をしておく必要があります。
この筆記試験の対策として、受験する分野に関する小論文をとにかく解くことをおすすめします。
最近では赤本に公募推薦の過去問が乗るようになったりなど、過去のデータも豊富なだけでなく、専門塾などで独自の問題が作られていることが多くあります。書き方を覚えるだけでなく、限られた時間と字数の中で自身の意見をしっかりと述べられるよう多くの問題を解きましょう。
早稲田大学では、数年分の過去問を配布しているので必ず参考にしましょう。
③面接の対策方法
早稲田大学政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入学試験で行われる面接は、提出書類の内容に沿った質問が中心となる一般的な面接です。
様々な提出書類が求められ、提出書類が出来次第すぐに面接の練習に入ることがおすすめです。
具体的には、
(1) 相手に実際に書類を見てもらいながら、面接練習を何度もする。
(2) 面接官の深堀りにも対応できるように書類内容の理解を深め、発言できるようにする。
(1) については、実際に行われるような状態で何度も練習することで、自身が書類で何について書き、それをどのように説明すればいいかを頭のなかで整理することができます。
同じ質問で練習するのではなく、多くの人に面接練習をしてもらい様々な人からフィードバックを受けましょう。
(2) について、大学の教授は課題で書かれている内容や意見について本当に理解しているかを確かめるために、書かれている内容以上のことを聞いてくる可能性があります。
書類内容を振り返るだけでなく、その内容以上のことを答えられるよう意識しましょう。
また、最近の気になるニュースなどの質問をされることもあるようです。日ごろからニュースや新聞などをチェックしておくとよいでしょう。
3:まとめ
今回の記事では「早稲田大学政治経済学部にグローバル(海外就学経験者)入学試験で合格するために最短ルート」として、
①グローバル(海外就学経験者)入学試験で早稲田大学政治経済学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②早稲田大学政治経済学部にグローバル(海外就学経験者)入学試験で最短で合格するための対策方法
の2点について、ご紹介しました。
受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも早稲田大学政治経済学部にグローバル(海外就学経験者)入学試験で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。
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