明治大学に総合型選抜(AO入試)で受かるには?といった記事や動画を良く目にしていませんか?
総合型選抜(AO入試)や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「明治大学 総合型受験」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。
導いています。
本記事では、明治大学商学部に公募制特別入学試験で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後まで最後までお読みください!
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明治大学では、一般選抜の他に総合型選抜、学校型推薦選抜入試などという入試方法が用意されています。2024年の現在は文学部、農学部、国際日本学部、総合数理学部らといった学部を総合型選抜の自己推薦特別入学試験を通じて、受験可能です。
まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。
1:公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】の募集要項とは?
- 入試日程
- 倍率
- 試験内容
- 出願条件
の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。
①公募推薦の入試日程
まず、明治大学の公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】の入試日程についてです。
一次出願締切 | 2024年10月14日(月)〜10月21日(月)(消印有効) |
受験票発送日 | 2024年11月7日(木) |
入学試験日 | 2024年11月30日(土) |
合格発表日 | 2024年12月5日(木) |
入学手続期間 | 2025年1月14日(火)〜1月22日(水) |
上智大学の公募推薦が10月、立教大学が9月中旬、主要国公立大学などが10月以降の出願締切であることに対して、明治大学の公募制特別入学試験では10月中旬と非常に早いタイミングで出願が締め切られます。
そのため、夏休みが終わる頃にやっと、書類が仕上がっているような状態のようでは、かなり綱渡なギリギリの受験を強いられます。また、一次の書類試験の突破から、間髪入れずに二次試験が行われます。一次に受かってから二次試験の対策をしよう、と考えているようでは合格はさらに難しくなります。
総合型入試において、併願が可能で、特に人気がある大学には青山学院大学、立教大学、中央大学などが挙げられます。その他明治大学や法政大学では、受験先の学部や受験方法によって、併願か専願かが分かれ、国公立大学や学校推薦型選抜だとほとんどが専願による受験です。
②公募推薦の倍率
明治大学商学部の公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。
年度 | 倍率 |
2023年度 | 1.2倍 |
2022年度 | 1.1倍 |
2021年度 | 1.1倍 |
各年度をみてみると、概ね1.1倍前後に落ち着いています。総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていることがあり、各大学の総合型選抜では、倍率が上がりつつあるなかで、概ね1.1で推移しているということは、
出願しない理由がありません。かなり高い確率で合格が可能なため、万全の準備を持って確実に合格を狙いましょう。また、、MARCHや早慶上理などもう1段階高いレベルの大学を、チャレンジ校として受験することもできます。
入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。
続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。
③公募推薦の試験内容
学部 | 一次試験 | 二次試験 |
商学部 | 書類審査 | 口頭試問 |
明治大学商学部の公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】には受験方法が、一つしかありません。他の大学の推薦入試においては、複数の受験方法が設定されている場合もありますが、明治大学では商業高校に属する場合、自身に合った試験方式を選ぶ必要はありません。
その試験は、高等学校調査書、志望理由書、出願資格証明書類および口頭試問の4つによって総合的に判断し、合否判定を行うというものです。
大きく分けると
①書類審査
②口頭諮問
の2つに分けられます。
特徴として、出願者全員が口頭試問に進むことができることが挙げられます。
しかし、総合的な判断のため、4つの考慮要素のなかで一つでも失敗すると不合格となるリスクは高まります。また、1,2次の対策を同時並行的に行なわなければいけません。
ただ、面接を受けるチャンスが最初から想定できることで、英語資格や評定といった定量的な指標でそこまで良いスコアを保持していない生徒でも、面接で大きく逆転し、合格枠に滑り込めるチャンスがあるとも言えます。
書類で最初から選別されず、面接官らに自己PRができる機会を持てることは、あまり提出書類に自信がない生徒にとっては、追い風になる要素です。
しかし、出願書類にも難があれば、勿論、総合的判断に基づいて不合格になる可能性もあります。
出願書類が特に重要となるなかで、2022年度から明治大学は、提出書類にかなり専門的な知識を求めてきています。具体的な事例をあげた上でその課題点や問題についてしっかりと自身の意見をもつことが求められているようです。
このようなレポート課題と同時並行でその他の書類(自己推薦書など)を書く必要もあり、自身で対策するのがとても難しいものであるとも言えます。総合力として求められることが多く、難易度が決して低いとは言えないことがわかります。
4:公募推薦の出願条件
明治大学の主な受験条件受験の条件 2025年3月に全国商業高等学校長協会会員の高等学校を卒業見込みの者で、明治大学を志望とし、出願学部への入学を確約できる者。高等学校第3学年1学期(または前期)までの欠席日数が10日以内の者。全国商業高等学校協会主催の検定試験1級を6種目以上合格した者。 出願資格「全体の評定平均値4.2以上」+「簿記試験2級以上」+「英検準2級以上」 |
出願条件は、一般的な総合型選抜や推薦入試の場合には評定平均と資格の2点を確認しておけば、「自分は出願の資格を満たしていなかった、、」と後から困ることはありません。帰国子女入試の場合には、細かな海外在住歴を問われたり、国際バカロレアを活用した試験には別途スコアが必要なるケースもあります。
一つ目の条件では、高等学校長の推薦が必要な公募制推薦入という形をとっていることから、併願制であり、合格した場合は併願が可能であるということがわかります。他の大学の条件と異なる場合があるため注意してみておきましょう。
二つ目の条件では、欠席日数の制限があります。高校の先生と、出願資格を満たしているかよく確認しておくようにしましょう。
三つ目の条件では、全国商業高等学校協会主催の検定試験の上位級を多く獲得していることが求められています。9種目のうちの6種目以上の1級の取得が必要になるので、比較的難易度の高い受験条件となるでしょう。
四つ目の条件では、出願資格として、必要な学習成績として評定と簿記試験と英語試験の条件が定められています。
明治大学商学部の公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】では、簿記試験と英検の2点での資格取得が求められ、それ以外の外国語試験で条件を満たすことができません。
・現在高校3年生であるにも英検で2級以上をまだ取得していない
・評定が4/5以上とれるかわからない
・特別な課外活動や実績などがない
・大学で学びたい具体的な科目を5個以上調べ終わっていない
・大学で所属したいゼミと教授の氏名が今すぐに答えられない
この中で1つでも当てはまる項目があれば、今すぐにでも対策を始めるべきサインです
公募制特別入学試験で明治大学商学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。
基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。
Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
2:明治大学商学部の公募推薦はどのように対策したら良いの?
ここでは、明治大学・商学部に公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】で合格するために必要な対策方法を先ほどの
①書類審査
②口頭諮問
の2つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。
①書類審査
明治大学の公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】では、書類審査として
(1) 高等学校調査書
(2) 志望理由書
(3) 出願資格証明書類
の3つの課題を課しています。
(1) 高等学校調査書について
この調査書が提出書類として課されている一番の理由は、大学側が応募している学生の評定を確認するためです。
公募推薦応募の条件とされている「各学科の指定する学習成績の状況(評定平均値)を在学全期間を通じて満たす者」を満たしているかを確認するのが、この高等学校調査書です。
明治大学は、在学全期間(3学期制の学校であれば、1年~3年1学期まで、2学期制の学校であれば、1年~3年前期までの成績が提出対象)の成績が記載された調査書の提出を求めています。
このことから、3年間の平均評定を少しでも上げることが一番の対策となると言えます。他の提出書類と比べ長期間での努力が求められます。
(2) 志望理由書について
指定用紙に自筆で「商業科あるいは商業に関する科目での学びや取り組みを踏まえて、明治大学商学部を志望する理由を述べなさい。(1,000字以内)」と課題が設定されています。
ポイントは、明治大学商学部のアドミッション・ポリシーを参考に、明治大学でなければならない理由と自分の将来像を明確に述べることです。
明治大学商学部は「ビジネスのプロフェッショナルを育てること」を目標にしている学部であり、「市場」について多角的な見方ができる人物を求めています。
その上で、商学に対する高い熱意と明治大学商学部で身につけられる学びと自分自身との親和性を述べる必要があります。
限られた文字数のなかで自身の夢や希望、また大学で学ぶことのできる内容を把握したうえで、それらがつながるように組み合わせて的確に伝えることができるよう、何度も修正し自身が志した理由が分かりやすい文になっているかを常に意識することが大切です。
また、面接で問われることは、事前に提出した書類のことが中心となることから、この志望理由書の内容は非常に重要となります。面接時に志望理由書について深堀りされることも考えられるので、添削をかさね自身でも内容を理解していることが対策方法として非常に大切になるでしょう。
(3) 出願資格証明書類について
明治大学商学部の公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】では、
の3つ全ての資格が必要になります。
それぞれの対策方法について次に説明していきます。
①については、全国商業高等学校協会が開催している検定試験の9種目のうち6種目以上の1級取得を求められ、高校在学中の相当の努力を必要とする難易度の高い試験になります。
9種目の試験は毎年それぞれ1〜2回ほどの試験機会があります。高校1年のうちから試験を受けることができるので、早いうちから1級取得を目指して何度も挑戦することで1級合格への可能性が高まるでしょう。
ビジネス計算実務検定試験やビジネス文書実務検定試験は、日々の練習を積み重ねることで計算速度やタイプ速度が速くなるので、練習の習慣化が大切になります。
他の科目においては、各教科の先生からのアドバイスをいただきながら、過去問等で十分な対策をすることが必要になるので、自身で計画性を持って試験に臨む姿勢が必要になるでしょう。
②については、簿記2級は、統一試験は1年に3回のみですが、ネット試験は1年に300日以上実施しているので、挑戦の機会は十分にあります。
目安として150〜250時間の勉強時間が必要になると言われており、その合格率は20%前後です。難易度は高く多くの準備時間が必要になりますが、近年はCPA LearningやTACなどが通信講座を展開しているので、外部講座を使った対策が有効です。
また、簿記2級は「商業簿記」と「工業簿記」の2科目に分かれ、商業簿記は簿記3級の内容の応用になりますが、工業簿記は簿記2級以降に追加される科目にも関わらず全体の試験成績の4割を占めるので、工業簿記をマスターしておくことも必要になるでしょう。
③については、英検準二級は高校中級程度の英語力レベルとされ、2,600〜3,600の語彙が必要と言われており、高校生に求める標準的な英語力であると考えられます。
しかしながら、英検準二級の合格率は29%ほどと決して高くないので、英語に自信があっても入念に準備していくようにしましょう。
英検準二級は、1次試験と2次試験に分かれており、1次試験では80分のリーディングとライティングと約25分のリスニングが含まれ、2次試験では約6分ほどのスピーキングの試験があります。
日常的な用語が多く出てくるので、単語や熟語を毎日計画的に覚えていくようにしたり、シャドーイングを繰り返すことで自然な発声の仕方を身につけていったりすることが必要になるでしょう。
そして、ライティングやリーディング対策においても、過去問を解いて文法書でわからないものを確認する、ライティングの型を覚えて第三者に添削してもらって正しい文法を身につけていくといった対策が大切になります。
これらは受験の際に必須になる資格なため、1つでも資格取得できなければ受験資格は得られません。
そのため、確実にこれらの資格を満たしていることが求められます。
スケジュール感としては、高校3年生になると志望理由書作成や併願校の受験対策に追われるため、高校1・2年生の時間があるうちにこれらの資格を取得しておくことをお勧めします。
②口頭試問の対策方法
明治大学の公募制特別入学試験で行われる面接は、提出書類の内容に沿った質問が中心となる一般的な面接です。
様々な提出書類が求められ、提出書類が出来次第すぐに面接の練習に入ることがおすすめです。
具体的には、
①相手に実際に書類を見てもらいながら、面接練習を何度もする。
②面接官の深堀りにも対応できるように書類内容の理解を深め、発言できるようにする。
①については、実際に行われるような状態で何度も練習することで、自身が書類で何について書き、それをどのように説明すればいいかを頭のなかで整理することができます。
同じ質問で練習するのではなく、多くの人に面接練習をしてもらい様々な人からフィードバックを受けましょう。
②について、大学の教授は課題で書かれている内容や意見について本当に理解しているかを確かめるために、書かれている内容以上のことを聞いてくる可能性があります。書類内容を振り返るだけでなく、その内容以上のことを答えられるよう意識しましょう。
3:まとめ
今回の記事では「明治大学・商学部に公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】で合格するために最短ルート」として、
①公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】で明治大学商学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②明治大学商学部に公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】で最短で合格するための対策方法
の2点について、ご紹介しました。
受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも明治大学商学部に公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。
Blue Academyではそんな明治大学商学部の公募制特別入学試験【全国商業高等学校長協会会員校対象】への対策は勿論のこと、本記事では公開できなかった受験の必勝法・限定情報だけでなく、高校生が志望校に確実に合格するための、併願剪定・受験対策を一気通貫で提供しております。
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