総合型選抜を目指す受験生にとって、「自己分析」は合格に直結する重要なステップです。
総合型選抜(AO入試)を経験し、そして難関大学から合格した人のインタビューなどで、よく耳にする「自己分析をしっかり行った」という言葉。
しかし、具体的にどんな自己分析をすれば良いのか分からず悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今回は、総合型選抜における自己分析の本質と、効果的なやり方について詳しく解説します。
自己分析を効果的に行えば総合型選抜受験で無双できる
総合型選抜(AO入試)では、あなた自身の特性や将来のビジョンを的確にアピールすることが求められます。
そのため、自分の強みや弱み、過去の経験を振り返り、どのように大学での学びに活かしていけるのかを自分自身で認識できるようになると、志望理由書や面接でのアピールポイントを明確にすることに繋がります。
つまり、他の受験生との差別化をするための土台が自己分析であるというわけです。
他の受験生と差をつけて合格するための3ステップ
受験対策において自己分析は土台となる部分です。自分の強みや弱みを正確に把握することで、効率的な学修計画を立て、合格に向けた確かな一歩を踏み出しましょう!
ステップ1 受験に対する明確な目標を設定する
総合型選抜は、ただ勉強をしていれば合格できるような試験ではありません。インプットとアウトプットを繰り返し、実際の入試で結果を出せる力を鍛えることが求められる、非常に厳しい試験です。
そのため、しっかりと目標を持たずに勉強を続けると、途中で心が折れてしまう学生も少なくありません。そのため目標を明確に持つことは、合格への第一歩です。目標があれば、それに向かって進むための具体的な計画を立てることができ、効率的かつ持続的に受験勉強に取り組むことができます。
ステップ2 自分の特徴を知る
受験において、自分の強みや弱み、興味関心を理解することは極めて重要な要素です。どんなことに情熱を持っているのか、どの分野で力を発揮できるのかを把握することで、志望理由書や面接でアピールできる内容が明確になります。
ステップ3 他の受験生との差別化を図る
受験で合格を勝ち取るためには、他の受験生との差別化が必要です。自己分析を通じて、自分の強みをどのように際立たせるか、他の受験生との差別化を図る方法を見つけましょう。
特に総合型選抜では、個性や経験が評価されるため、他の受験生とどのように違いを出すかが勝負のポイントです。ここで重要になるのが、大学のアドミッションポリシーを理解し、それに沿った戦略を立てることです。
【きほんのき】目標設定のやり方
ここでは、目標を設定する際に押さえるべきポイントを紹介します。
1. やりたいことや信念を整理する
まず、自分の「やりたいこと」や「信念」を整理しましょう。志望校を選ぶときに、単に偏差値や知名度で選ぶのではなく、自分が大学で何を学びたいのか、将来どのような分野で活躍したいのかを具体的に考えることが大切です。自分の将来像が曖昧だと、どんなに勉強しても動機が弱く、途中で心が折れがちです。
効果的な整理方法としては、「ブレインストーミング」や「Will, Can, Mustフレーム」を活用するのがオススメです。
ポイント1 ブレインストーミング
自分のやりたいことを自由に紙に書き出してみましょう。ジャンルや分野を問わず、思いつく限り書くことで、頭の中の整理が進みます。
ポイント2 Will, Can, Mustフレーム
自分が「やりたいこと(Will)」「できること(Can)」「やらなければならないこと(Must)」を3つの視点から考え、それぞれを整理することで、自己分析がより深まり、目標設定がスムーズになります。
2. 目標校の選定
次に、目標とする大学を選定することが大切です。
受験における目標設定は、目標校の選定を行うことが最も簡単かつ効果的です。自分の志望校が決まっていなければ、受験対策を効果的に進められません。また、大学選びの際には、以下のポイントを意識しましょう。
ポイント1 大学の特色やカリキュラム
志望校のカリキュラムや研究内容が、自分のやりたいことや将来の夢に合っているかを確認しましょう。
ポイント2 学部・学科の選択
学びたい分野や興味のある学問分野にフォーカスし、自分が本当に学びたい学問が揃っている大学かを調べます。
難易度だけでなく、学びたい分野や大学の特色も考慮し、受験校を決めましょう。例えば、学問の内容や研究室の特色、キャンパスの雰囲気なども視野に入れると、自分に合った大学選びができるはずです。
3. 試験科目の把握
志望校を選んだら、その大学の試験科目をしっかり把握することが必要です。どの科目で自分が強みを発揮できるか、逆に苦手な科目がどれなのかを確認し、効率よく勉強を進めるための計画を立てましょう。
また、総合型選抜では学力試験だけでなく、小論文や面接、英語資格なども問われる場合が多いです。
特に英語資格は、早めに対策をしておく必要があります。自分が強みを持つ科目を最大限に活かしつつ、苦手な科目にもしっかり対策を立てることで、合格への道筋がクリアになります。
短期・中期・長期の目標を設定し、日々の進捗を確認することでさらに効果的な勉強計画を立てることができます。
【今すぐできる!】自己分析のやり方~基本編~
自己分析は、受験勉強だけでなく人生全般においても非常に重要なスキルです。
受験では特に、自分の強みや弱みを把握し、それをどのように活かすかを考える必要があります。ここでは主に4つの自己分析手法を紹介します。
1. MBTIやリクナビ診断などのツールを活用
受験対策を進める上で、自分の性格やスキルを客観的に理解することは重要です。
そのために、まずは簡単な診断ツールを利用してみるのが効果的です。MBTIやリクナビ診断などのツールを使えば、自分の傾向や得意なことを把握しやすくなります。
ただし、ここで気をつけたいのは、診断結果をそのまま鵜呑みにしないことです。多くの受験生が診断結果に頼りすぎてしまい、自分をそれに合わせようとするケースがあります。
しかし、面接などで突っ込まれた際に、うまく答えられずに自滅してしまうリスクがあります。
診断ツールはあくまで参考として利用し、自分の特徴を客観視するための材料に留めましょう。本当の自分を知り、面接や小論文でそれをどうアピールするかが重要です。
2. ブレインストーミング
自分の特徴や強み、やりたいことをリストアップしましょう。自由に思い浮かぶまま書き出すことで、思考が整理されます。
3. Will, Can, Mustフレーム
「やりたいこと」「できること」「やらなければならないこと」を整理することで、自分がどう行動すべきかを明確にします。その際にもブレインストーミングを用いると効果的です。
4. SWOT分析
強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を分析し、戦略を立てます。これは企業のマーケティングなどにも使われる手法ですが、自己分析にも非常に役立ちます。
【ここで差をつける!】自己分析のやり方~発展編~
基本編で紹介した自己分析は、総合型選抜受験生なら誰しも行ってきているものです。
他の受験生と差をつけていくなら以下の3つの手法に取り組むことをおすすめします。
1. 自分史作成
過去の経験や成功・失敗体験を振り返り、そこから強みや価値観を導き出す方法です。自分の人生を物語にする感覚で、客観的に自分を理解しましょう。
自分史作成の際は以下の点を意識して作成しましょう。
ポイント1 今日に至るまでの経験や感情
自分が経験してきた出来事や、それに対して感じたことを振り返りましょう。
挫折や成功、努力のエピソードを含めることで、どのような価値観や感情を持っているかが伝わりやすくなります。
ポイント2 あなたの性格を一言で表現すると
自分の性格を簡潔にキャッチフレーズで表現してみましょう。
「ポジティブな挑戦者」や「根気強い探求者」など、一言で表すことで自分の特徴をわかりやすく伝えることができます。
ポイント3 あなたの思考の傾向を一言で言うと
論理的か感情的か、直感的か熟考するタイプかなど、あなたの考え方の傾向を示します。例えば、「多角的な視点で考える」や「結論を出すのが早い」といった表現が考えられます。
ポイント4 特異性
自分だけの特徴や強みを強調する部分です。あなたの経験やスキル、個性が他の受験生とどう異なるのかをまとめましょう。これが自分史を作成する中で最も重要な部分です。
これらの項目をしっかりと意識して作成することで、より一層自分自身のことを客観的に理解することができます。
2. 取扱説明書の作成
自分自身を「取扱説明書」としてまとめ、どのような環境で力を発揮できるか、またどんな状況でストレスを感じるかを整理します。
総合型選抜受験のための取扱説明書を書く際の項目は11以上ありますので、今回の記事では一部をご紹介します!
ポイント1 「○○のとき」の対処法を作成する
受験勉強中には辛いと感じる場面が多く出てくるものです。
しかし、あらかじめ対処法を具体的に考えておくことで、その都度慌てずに乗り越えることができます。以下の図を参考に作成してみてください。
ポイント2 基本情報を書く
名前、年齢、趣味、特技など、基本的な自己紹介項目を書く他、自分を一言で表現すると?など、他者に覚えてもらえる自己紹介をするつもりで書いてみましょう。
ポイント3 性格を書く
長所や短所、周りからよく言われる自分の性格など主観と客観の両方の側面から書いていきましょう。自己認識と他者からの見られ方のギャップを知ることができるはずです。
ポイント4 思考・行動パターンを書く
何かを決断するときの判断基準や、苦手な状況やストレスを感じるシチュエーション等を書いてみましょう。普段なんとなくで流してしまっている自分の気持ちや行動を言葉にするのは難しいですが、これができるようになると大きく成長できます。
今回は4点をご紹介していきました。残りの7点や自分の取扱説明書のテンプレートはBlue academy公式ラインで公開しています。是非、LINEを追加してご活用していただけたらと思います!
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3. まんだらチャートの活用
目標を中心に置き、その周りに関連する要素を書き出していくことで、目標達成のために必要な行動を可視化します。
メジャーリーガーの大谷翔平選手も使用していた方法なのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。まんだらチャートはフォーマットを応用していけば様々な自己分析に使用できます。
【私/僕に注目して!】他の受験生との差別化を図ろう
受験で合格を勝ち取るためには、他の受験生との差別化が必要です。ここで重要になるのが、大学のアドミッションポリシーを理解し、それに沿った戦略を立てることです。
たとえば、大学が求める学生像(Want)、自分の強みが大学の求めるスキルや特性と一致しているか(Can)、大学のカリキュラムや雰囲気が自分に合っているか(Fit)、そして大学で何を学び、将来どのように活かすか(Theme)を考えましょう。
これらを整理することで、他の受験生との差別化が図れ、合格への道が大きく広がるでしょう。
最後に
自己分析は、1人で行うことが難しいと感じることが多いかもしれません。
Blue Academyでは、自己分析を徹底的にサポートするパートナーがいることは勿論、本記事では公開できなかった受験の必勝法・限定情報だけでなく、高校生が志望校に確実に合格するための、併願剪定・受験対策を一気通貫で提供しております。
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