東京理科大学創域理工学部数理科学科に総合型選抜で受かるには？といった記事や動画を良く目にしていませんか？

総合型選抜（旧AO入試）や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「東京理科大学創域理工学部数理科学科 総合型選抜 」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。

本記事では、東京理科大学創域理工学部数理科学科に総合型選抜で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後までお読みください！

Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。

東京理科大学では、一般選抜の他に総合型選抜入試という入試方法が用意されています。2024年の現在は工学部、薬学部、先進工学部らといった学部を、総合型選抜を通じて、受験可能です。

まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。

総合型選抜で東京理科大学創造理工学部数理科学科に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識

①入試日程
②倍率
③試験内容
④出願条件

の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。

①入試日程

まず東京理科大学創域理工学部数理科学科の総合型選抜の入試日程についてです。

総合型選抜・推薦入試での合格枠が多く、受験生からも特に人気のある慶應大学が9月初旬、立教大学が9月中旬などの出願締切なことに対して、出願のタイミングは10月29日と比較的遅めです。

そのため、長めに準備や対策ができるとも言えますが、一方で、ライバルとなる受験生たちの中には長く対策をしてきている分、高い実力で万全を期していることも想定されます。日程が遅いことを理由に、「遅めの対策で大丈夫！」と考えていては、合格を掴み取ることはできません。

学びたいことや志望理由に書くことが決まっている人は夏までに。大学進学後に志望理由に書くことが決まっていない人は、高校2年生〜高校3年生の春までには、受験対策を始め具体的なアクションをすることをおすすめします。

また、東京理科大学では、出願手続きがUKAROで行われます。会員登録含め、手続きの手順が大学の総合型選抜募集要項に記載されていますので、ご確認ください。

②倍率

東京理科大学創域理工学部数理科学科の総合型選抜における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。

※東京理科大学では、2025年度から総合型選抜入試制度を導入しました。そのため、ここでのデータはすべて、旧学校推薦型選抜(公募制)の倍率となります。

各年度をみてみると、数理科学科は、2022年度は3.0倍に跳ね上がったものの、その他の年度では概ね1.0倍程に落ち着いています。

総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていることがあり、各大学の総合型選抜では、倍率が上がりつつあるなかで、概ね1.0倍程度で推移しているということは、出願しない理由がありません。

かなり高い確率で合格が可能なため、万全の準備を持って確実に合格を狙いましょう。また、早慶上智などもう1段階高いレベルの大学を、チャレンジ校として受験することもできます。

入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。

続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。

③試験内容

東京理科大学 創域理工学部 数理科学科の総合型選抜には受験方法が、一つしかありません。他の大学の推薦入試においては、複数の受験方法が設定されている場合もありますが、東京理科大学 創域理工学部 数理科学科では自身に合った試験方式を選ぶ必要はありません。

その試験は、高等学校調査書、志願者調書、外国語英語資格・検定試験のスコア証明書、小論文、面接、口頭試問の6つによって総合的に判断し、合否判定を行うというものです。

大きく分けると

• 書類審査
• 筆記試験
• 面接

の3つに分けられます。

特徴として、1次試験に受からなければ次に進めないといったことがないので、出願者全員が書類審査および学科、面接試験に進むことができることが挙げられます。しかし、総合的な判断のため、6つの考慮要素のなかで一つでも失敗すると不合格となるリスクは高まります。また、1,2次の対策を同時並行的に行なわなければいけません。

ただ、面接を受けるチャンスが最初から想定できることで、英語資格や評定といった定量的な指標でそこまで良いスコアを保持していない生徒でも、面接で大きく逆転し、合格枠に滑り込めるチャンスがあるとも言えます。書類で最初から選別されず、面接官らに自己PRができる機会を持てることは、あまり提出書類に自信がない生徒にとっては、追い風になる要素です。

しかし、出願書類にも難があれば、勿論、総合的判断に基づいて不合格になる可能性もあります。

小論文の対策方法については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

④出願条件

東京理科大学 創域理工学部の主な受験条件受験の条件 2025年3月に日本の教育制度に基づく高等学校を卒業見込みの者で、東京理科大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できる者。出願資格「数学及び理科の評定平均値4.0」＋「各外国語検定試験の資格」履修に関する要件を満たす者

出願条件は、一般的な総合型選抜や推薦入試の場合には評定平均と英語資格の2点を確認しておけば、「自分は出願の資格を満たしていなかった、、」と後から困ることはありません。帰国子女入試の場合には、細かな海外在住歴を問われたり、国際バカロレアを活用した試験には別途スコアが必要なるケースもあります。

一つ目の条件では、総合型選抜という形をとっていることから、専願制であり、合格した場合は必ず進学する必要があるということがわかります。他の大学の条件と異なる場合があるため注意してみておきましょう。

二つ目の条件では、出願資格として、必要な学習成績として評定と外国語試験の条件が定められています。

東京理科大学 創域理工学部では、評定平均値の基準が、全教科ではなく、数学と理科のみで判断される点が特徴的です。東京理科大学 創域理工学部の総合型選抜では、実用英語技能検定をはじめとして、様々な外国語試験で条件を満たすことができます。

ただし、実用英語技能検定において、何級といった基準ではなく、CSEスコア1950以上という基準が設けられている点に注意しましょう。

三つ目の条件に関して、東京理科大学では、大学の指定する科目を履修していないと、出願することができません。

数理科学科では、数学(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,A,B,C)と、物理(物理基礎,物理)または化学(化学基礎,化学)または生物(生物基礎,生物)の履修が義務づけられています。

履修科目の間違いで出願できないといった事態に陥らないよう、注意しましょう。

総合型選抜で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。

基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。

Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。

東京理科大学創域理工学部数理科学科に総合型選抜で最短で合格するための対策方法

ここでは、東京理科大学創域理工学部数理科学科に総合型選抜で合格するために必要な対策方法を先ほどの

• 書類審査
• 筆記試験
• 面接
• 口頭試問

の4つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。

①書類審査

東京理科大学 創域理工学部 数理科学科の総合型選抜では、書類審査として

(1) 高等学校調査書
(2) 志願者調書
(3) 外国語英語資格・検定試験のスコア証明書

の3つの課題を課しています。

(1) 高等学校調査書について

「高等学校調査書」についてです。この調査書が提出書類として課されている一番の理由は、大学側が応募している学生の評定を確認するためです。

総合型選抜応募の条件とされている「各学科の指定する学習成績の状況（評定平均値）を在学全期間を通じて満たす者」を満たしているかを確認するのが、この高等学校調査書です。

東京理科大学 創域理工学部では、数学と理科の評定平均値のみを判断します。

在学全期間（3学期制の学校であれば、1年～3年1学期まで、2学期制の学校であれば、1年～3年前期までの成績が提出対象）の成績が記載された調査書の提出を求めていることから、3年間の数学・理科の評定平均値を少しでも上げることが一番の対策となるため、他の提出書類と比べ長期間での努力が求められます。

(2) 志願者調書について

東京理科大学の志願者調書では、入試方式、志望学部・学科、氏名、学歴、そして、志望理由及び入学から卒業後の展望を記述する必要があります。

入試方式、志望学部・学科、氏名、学歴を記載する際は、間違いのないよう、正しく記載しましょう。

もしもこの書類に不備などがあると、志望する学科を受験できないなど、トラブルになりかねません。提出をする際には何度もチェックするなど細心の注意を払いましょう。

志望理由及び入学から卒業後の展望を記述する際は、内容・構成に注意して記述する必要があります。

大学側は、あなたが

1.これまで何をやってきたのか
2.この学校で何をしたいのか
3.社会に出て何をしたいのか

といった3点を問うています。

この3点について、自身の考えを具体的に述べることが志望理由書の基礎になります。

参考までに、下に東京理科大学 創域理工学部 数理科学科のアドミッションポリシーを記載します。

建学の精神と実力主義の伝統に基づく、創域理工学部の基本理念のもと，
1.高等学校段階までの基礎知識と思考力，判断力，表現力を備え，専門分野の学習に必要な学力を持つ人
2.将来広く国内外で国際的な視野を持って活躍するための基礎的な素養を身に付けている人
3.自らの考えを表現する力を備え、主体的に多様な人々と協働して学ぶ意欲のある人… を多様な選抜方法により広く求める。

　これらの情報から、自分が大学側の求める人物像に当てはまっているということをアピールするような文章を書くことができれば、高評価を得られるでしょう。

自分のこれまでの経験や能力に基づき、自分がどのような人間であり、自身の経験を大学でどのように生かせるのかを分かりやすく説明出来るかが重要になってきます。

(3) 外国語英語資格・検定試験のスコア証明書について

東京理科大学 創域理工学部では、外国語英語資格・検定試験のスコア証明書の提出が求められています。

下に、出願資格を満たすことのできる英語資格・スコアについて記載します。

これらの情報から、自身の状況と照らし合わせ、自分に合った資格・試験で基準を満たすスコアを目指しましょう。

また、注意事項として、出願書類郵送期間最終日の2年前以降(2022年10月30日以降)に受験(英検については二次試験を受験)したものを有効とする。と記載されています。

提出期限が迫ってから、自分の所持している資格が使えないとなると、試験自体受けられない可能性があります。

提出書類に関しては、提出期限ギリギリになってから準備をするのではなく、予め余裕をもって準備をしましょう。

②筆記試験の対策方法

まず、この筆記試験の概要について説明します。前述の通り東京理科大学の総合型選抜の場合、２段階での選考は行われませんが、その代わり全員が受ける筆記試験のため、他の大学よりもライバルの多い試験となっています。

小論文の内容としては、数理科学科では数学(数学Ⅰ,Ⅱ,A,B)に関する小論文が出題されます。試験時間は30分となっています。

数学に関する小論文は、他大学の一般的な総合型選抜ではあまり見られない方式であり、より専門的な学習が必要になります。

前提知識と自身の意見を正しく述べる力の両方が求められる試験内容となっています。

そのためここで、小論文試験の対策を一つ紹介します。

※前述のとおり、東京理科大学では、2025年度より、総合型選抜制度が導入されました。そのため、ここでの対策法については、前年度までの学校推薦型選抜(公募制)を参考に紹介していくことを、予めご了承ください。

(1)解答の充実した参考書を使用する

数理科学科の小論文試験は、他大学・学部と比較しても少々特徴的であり、小論文試験というよりはむしろ、数学の記述問題のような問題が出題されています。

また、例年、証明問題が中心に出題されているようです。

そのため、数学に対する高い理解力と、論理的な文章力が必要になります。

対策法として、解説の充実した参考書を利用することをおすすめします。

実際に問題を解いた後に、解説を見ながら、問題を解く際のプロセスや思考方法、解答を作る際の注意点、出題内容に必要な前提知識などを確認することで、数学的思考力を鍛えることができ、類似問題が出題された際の対応力が養われます。

また、解いた問題を、自分の言葉で文章として説明できるようになるまで繰り返し解くことで、より問題への理解を深めることができます。

小論文試験では、知識の応用力も必要になります。ただし、注意しなければいけないのは、基礎を怠ってはいけないということです。

受験において、最終的に合否を分けるのは基礎力です。

まずは基本を理解し、論理の流れを頭に入れる所からスタートしましょう。

また、一般的な小論文と同様に、作成した解答を先生や講師に添削してもらうことで、幅広い知識を身につけることができます。

③面接の対策方法

東京理科大学の公募推薦試験で行われる面接は、提出書類の内容に沿った質問が中心となる一般的な面接です。様々な提出書類が求められ、提出書類が出来次第すぐに面接の練習に入ることがおすすめです。

具体的な対策として、二つの方法を紹介します。

(1) 実践を意識した面接練習を繰り返す
(2) 専門的知識や、表現力を養う

(1) 実践を意識した面接練習を繰り返す

実際に行われるような状態で何度も練習することで、自身が書類で何について書き、それをどのように説明すればいいかを頭のなかで整理することができます。

また、大学の教授は課題で書かれている内容や意見について本当に理解しているかを確かめるために、書かれている内容以上のことを聞いてくる可能性があります。書類内容を振り返るだけでなく、その内容以上のことを答えられるよう意識しましょう。

同じ質問で練習するのではなく、多くの人に面接練習をしてもらい様々な人からフィードバックを受けましょう。

(2) 専門的知識や表現力を養う

大学受験の面接試験では、その学部・学科に沿った専門的な知識に関する質問が問われることがあります。

そうした質問は、知識として予め知っていなければ、答えることが出来ません。そのため、解答することが出来なかったり、内容の薄い解答をしてしまうと、大幅な減点を課されてしまうケースが起こり得ます。

そのため、受験をする大学・学部・学科に関わる知識は必ず事前に学習をしましょう。

また、そうした専門的知識に関する質問に対して、自分の言葉で考えを述べることができるような表現力を養いましょう。

④口頭試問の対策方法

東京理科大学 創域理工学部 数理科学科では、数学に関する口頭試問が課されます。

口頭試問では、自身が日常から、数学に対してどのような考えを持っているのかが問われます。また、そうした考えを面接官に伝わりやすいように正確に言語化する能力も見られています。

具体的な対策として二つの方法を紹介します。

(1) 学科の教授の研究に関する情報を集める
(2) 有識者との対話から多様な視点からの考え方を養う

(1) 学科の教授の研究に関する情報を集める

大学受験において、特に総合型選抜等では、受験生がその大学で何を学びたいのか、それをどのような形で社会に生かしていきたいのかが見られます。

それはすなわち、その大学の教授のもとで具体的に何を、なぜ学びたいのか、ということにつながります。

よって、口頭試問の段階で、教授の行っている研究についての知見を持ち合わせていれば、その学習意欲が評価され、合格への可能性を高めることができます。

詳しくは、東京理科大学研究者データベースをご覧ください。

(2) 有識者との対話から多様な視点からの考え方を養う

社会においても同様のことが言えますが、有識者(特定の分野や問題について詳しい知識や経験を持ち、それを活用して意見やアドバイスを提供できる人)の意見や考えを聞くことで、今まで持っていなかった視点から物事を見ることができます。

多様な視点からの考えを持つことで、実際の口頭試問で様々な角度からの質問に解答する力が身につきます。

また、受験にとどまらず、その後の自身のキャリア形成を考えた上でも、非常に有意義な経験となるでしょう。

まとめ

今回の記事では「東京理科大学創域理工学部数理科学科に総合型選抜で合格するために最短ルート」として、

①総合型選抜で東京理科大学創域理工学部数理科学科に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②東京理科大学 創域理工学部 数理科学科に総合型選抜で最短で合格するための対策方法

の２点について、ご紹介しました。

受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。

受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。

また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも東京理科大学創域理工学部数理科学科に総合型選抜で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。

Blue Academyではそんな東京理科大学創域理工学部数理科学科の総合型選抜への対策は勿論のこと、本記事では公開できなかった受験の必勝法・限定情報だけでなく、高校生が志望校に確実に合格するための、併願剪定・受験対策を一気通貫で提供しております。

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