総合型選抜で大学受験を考えている時に、一度は塾・予備校の広告やホームページを目にしたことがあるかと思います。ただ、実際、「カリキュラムの良し悪し」や「どの塾に入れば合格しやすくなるか」といった判断を、高校生が冷静に行うことは難しいでしょう。
本記事では、総合型選抜での受験にあたって、予備校選びを考えている学生から最も多くよせられる「結局個別と集団、どっちがいいんですか?」という疑問にじっくりお答えしていきます。
学習塾の選び方次第で、合格可能性が大きく変わります。間違った判断で皆さんが合格のチャンスを棒に振ることがないよう、学習塾業界の内部事情を最大限曝け出しリアルな実情をお伝えしていますので、是非最後までご覧いただければ幸いです。
Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
総合型選抜の学習塾を選ぶ上で、多くの学習塾が「オーダーメイド個別指導」「完全個別指導」もしくは「アットホームな集団授業」「集団で確実に疑問解消」などの文言を広告や宣伝に活用しています。
どれも魅力的なフレーズですが、実際のところどういった指導方式を選べばいいのかは、「人や性格によるからねえ」と言われて仕舞えばそれまでです。ですが、業界人、特に総合型選抜の指導を長年している立場の講師であれば、『〇〇という形式で指導を受けることが最も志望校合格に繋がる!』と自信を持って断言できます。
ここでは「あなたが最も選ぶべき指導方式」をお伝えするために、まずは総合型選抜の学習塾ではどのような指導を行なっているのかを軽くおさらいしていきます。
総合型選抜の塾ってそもそも何をする場所なのか?
総合型選抜は主に志望理由書・面接・小論文の3要素で構成されています。
学習塾で一般的に行われている対策としては
・志望理由書の執筆や添削
・面接の実践練習
・小論文の実践練習や解説授業
などがあります。一部の学習塾では
・SDGsなどに特化した必修授業
・教養系講座(法学・経営学など)
・ディスカッション授業
・プレゼンテーション授業
・著名人による講演授業
などを行なっている場合もあります。
個別指導の場合には、講師と1対1で志望理由書に対するフィードバックを受ける他、解いてきた小論文に対して解説を受けるなどすることが一般的です。近年、総合型選抜の普及が進んだことで予備校に通いたい高校生の数は急増しています。
なぜ今、総合型選抜の塾が人気なのか?
志望理由書や小論文も高校である程度作成指導を受ける場合がありますが、あくまでも学校の先生は「総合型選抜」のプロではありません。実際に、教員採用試験の中には「総合型選抜での合格の秘訣」はカリキュラムとして組み込まれていません。
また、総合型選抜はAO入試から一部規則が変更され、2021年に施工された比較的新しい入試方式のため、学校の先生の中には今だに「総合型選抜はずるい入試なので、できれば一般で受験をしてほしい」と考えている方も少なくありません。
加えて、受験生は例年、私立大学を中心に出願が相次ぐ9月に向けて、7−8月頃を中心に一次試験で提出が必要が志望理由書や活動報告書などの書類を仕上げていきます。何度も書き直しを重ね、出願のギリギリまで推敲をする生徒も多くいます。そのため、一般的な夏休みにあたる7−8月には学校の先生はつきっきりで提出書類へのフィードバックをすることが難しいという事実もあります。また、学年に何人も総合型選抜で出願をする場合、同じ時期に複数名の生徒に満遍なく十分な時間をかけて指導をすることも時間的な課題として困難です。
こうした背景の結果、
・学校の先生が持っていない経験や知識をもとに、プロの視点から指導を受けられる
・積極的に総合型選抜での受験を奨励し、サポートできる
・つきっきりで出願直前期にも添削指導を行える
という主に3点を理由として、総合型選抜専門の予備校が重宝されています。
また、受験合格は相対的な実力の結果なので、早慶MARCHや上位国公立を目指していかれる生徒さんの場合、周囲より一歩先の対策を学習塾で行うことで確実に合格に近づけるというメリットもあります。
ただ、総合型選抜の学習塾の中には
・実績や合格率を詐称している
・既に活動実績があるような生徒しか合格できないカリキュラムになっている
・講師がただの大学生のバイトである
などの『地雷塾』も多くありますので、「老舗」「合格率99%」「誰にでもチャンスがある」といった言葉を100パーセント間に受けて、入塾してしまうと痛い目をみる場合もあります。
総合型選抜の予備校で実際にどんなことを行なっているのか、なぜ人気なのか、の2点について詳しく知ったところで、早速「個別と集団、どちらを選ぶべきか」という疑問に答えを出していきましょう。
個別と集団の一般的なメリット・デメリット
まず、個別と集団の授業形式で一般的に提唱されているメリット・デメリットを整理しておきます。
個別指導メリット
個別指導デメリット
集団メリット
集団デメリット
などでしょうか。個別指導の方が、割高ですが確実に高い品質の指導を受けられるというイメージがあるかと思います。
ただ、これらは受験を「一般入試」で行う場合の話であって、「総合型選抜」で合格を目指す場合には、一概に「個別指導が良い」ということは絶対にありません。
では、集団がいいのか?というとそうでもないんです。集団授業ではカバーしきれない細やかな課題や疑問に答える場所としての個別指導は非常に重要な場です。実際、多くの集団授業を行なっている予備校では「生徒同士で添削しておいて」と講師から添削の授業中に放置をされたりすることも良くあることです。
業界人だから知っている。個別か集団なら、〇〇を選んだ方が良い理由
こういった集団と個別のそれぞれのメリット・デメリットを踏まえるとおのずと選ぶべき答えは、『集団と個別の併用』になります。
例えば、多くの「オーダーメイドの個別指導」を唄う予備校には、規定のカリキュラムがない場合があり、担当講師のノリと感覚で進度や実施内容を決めているケースも多く存在します。
・日本語表現もままならない
・何を書けばいいのかすら理解していない
・志望理由書の書き方やコツを教えられたことがない
といった高校生が書いた志望理由書の文章を個別指導で添削したとして、基礎的な内容や構成への指摘や日本語の誤表現への指摘が中心になってしまい、本人の書類作成能力が向上するわけではなく高い授業料が無駄になってしまうかもしれません。
個別指導を行なっている講師が、特定の学部・学科・受験方式の専門家ではなく、ただの何時間か研修を受けただけのアルバイト講師であることも非常によくある事例です。
しっかりと作成ノウハウを知った上で、ある程度のアウトプットを作成し、個別でプロ講師に添削をしてもらう方が価格に見合ったサービスが受けられるでしょう。それは、小論文でも面接でもどんな対策でも変わりません。
総合型選抜は、受ける生徒や受ける学部によって指導内容が大きく異なります。そのため、個別最適化されたパーソナルな指導が好まれる傾向にありますが、根幹的に基礎として履修が必要な内容はある程度決まっています。
基礎を履修する前に、個別指導で「とりあえず書類を書き始める」ことや「ノウハウを知らないのに小論文をとりあえずたくさん書いて、添削を受ける」ことは例えるとすれば、
・単語をしっかりと覚え切る前に、長文和訳の問題を家庭教師と永遠に解く
・公式を覚えていないのに、数3の問題を解いてみようとしている
・都道府県を覚えていないのに、地理の問題を解こうとしている
なんてことに似ています。
理想としては、
・集団授業でコスパよく総合型選抜を攻略するための基礎知識やノウハウを学ぶ
・その後に個別指導で実力を補強する
ことが望ましいでしょう。
まとめ
今回の記事では「総合型選抜で塾に入るなら、個別と集団のどちらを選ぶべきか?」として、
①総合型選抜の塾ってそもそも何をする場所なのか? ②なぜ今、総合型選抜の塾が人気なのか? ③個別と集団の一般的なメリット・デメリット ④業界人だから知っている。個別か集団なら、〇〇を選んだ方が良い理由
の4点について、ご紹介しました。
受験は競争をするゲームです。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、勿論合格はできません。塾選びもその競争の質を分ける一つの重要な判断です。間違った塾選びは、受験生の実力を半減させ、志望校合格への道を遠のかせます。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
Blue Academyではそんな総合型選抜対策や塾業界に関する情報は勿論のこと、本記事では公開できなかった受験の必勝法・限定情報だけでなく、確実に現役での大学受験合格を目指すための併願剪定・対策を一気通貫で提供しております。
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