関西大学経済学部にスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で受かるには?といった記事や動画を良く目にしていませんか?
総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「関西大学経済学部 スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試) 」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。
本記事では、関西大学経済学部にスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後まで最後までお読みください!
Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
関西大学経済学部では、一般選抜の他にスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)という入試方法が用意されています。2024年の現在は法学部、文学部、経済学部、商学部、社会学部、外国語学部、人間健康学部、総合情報学部、社会安全学部、システム理工学部、環境都市工学部、化学生命工学部らといった学部を、スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)を通じて、受験可能です。
まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。
スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
- 入試日程
- 倍率
- 試験内容
- 出願条件
の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。
①入試日程
まず関西大学経済学部のスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)の入試日程についてです。
第1次選考(書類選考)出願期間 | 2024年9月3日(火)~9月6日(金)(消印有効) |
第1次選考(書類選考)合格者発表 | 2024年10月3日(木) |
第2次選考(面接等)実施日 | 2024年10月20日(日)9:30~(@関西大学 千里山キャンパス) |
第2次選考(面接等)合格者発表 | 2024年11月1日(金)(通知書の発送) |
上智大学の公募推薦が10月、立教大学が9月中旬、主要国公立大学などが10月以降の出願締切なことに対して、関西大学経済学部のスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)では2024年9月6日(金)(消印有効)と早いタイミングで出願が締め切られます。
そのため、夏休みが終わる頃にやっと、書類が仕上がっているような状態のようでは、かなり綱渡なギリギリの受験を強いられます。また、一次の書類試験の突破から、間髪入れずに二次試験が行われます。一次に受かってから二次試験の対策をしよう、と考えているようでは合格はさらに難しくなります。
総合型入試において、併願が可能で、特に人気がある大学には青山学院大学、立教大学、中央大学などが挙げられます。その他明治大学や法政大学では、受験先の学部や受験方法によって、併願か専願かが分かれ、国公立大学や学校推薦型選抜だとほとんどが専願による受験です。
②倍率
関西大学経済学部のスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。なお、経済学部の募集人員は10名となっています。
年度 | 倍率 |
2024年度 | 1.0倍 |
2023年度 | 1.1倍 |
2022年度 | 1.1倍 |
2021年度 | 1.1倍 |
2020年度 | 1.2倍 |
各年度をみてみると、概ね1.1倍前後に落ち着いています。総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていることがあり、各大学の総合型選抜では、倍率が上がりつつあるなかで、概ね1.1倍で推移しているということは、出願しない理由がありません。
かなり高い確率で合格が可能なため、万全の準備を持って確実に合格を狙いましょう。また、MARCH、早慶上理などもう1段階高いレベルの大学を、チャレンジ校として受験することもできます。
入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。
続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。
③試験内容
学部 | 一次試験 | 二次試験 |
経済学科 | ・書類選考(調査書、志望理由書・競技成績証明書・補足調書) | ・小論文(選考日当日に90分で作成)・面接(小論文の内容に関する口頭試問を含む) |
なお、関西大学経済学部は「経済政策コース」「歴史・思想コース」「産業・企業経済コース」「国際経済コース」の4つのコースに分かれていますが、コース単位での募集はありません。経済学部では学部一括で入学し、3年次春学期に各コースに分かれることになりますので、注意が必要です。
関西大学経済学部の総合型選抜には受験方法が、スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)の他にも、アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)、国際バカロレア入学試験(IB入試)など、複数存在します。関西大学経済学部を受験する上で、自身に合った試験方式を選ぶ必要があります。
自身の現状に合わせて有利な受験方式を選ぶ方法は、こちらの記事にて解説をしています。
その試験は、「調査書」、「志望理由書」、「競技成績証明書」、「補足調書」、「小論文」および「面接」の6つによって総合的に判断し、合否判定を行うというものです。
大きく分けると
- 書類審査
- 小論文
- 面接
の3つに分けられます。
一次試験に受からなければ、次の試験に進むことができないため、出願者全員が書類審査の段階でハイクオリティな書類を用意しておく必要があります。評定平均や英語資格のスコアが悪い場合、最初から足ぎりにあう可能性もあります。
また、一次合格を達成できた場合でも慢心せず、6つの考慮要素の全てを丁寧に引き続き対策する必要もあります。面接やディスカッションなどの「直接受験生と対峙する場所」で面接官たちは受験生の真価を見極めようとします。
一次試験段階で、書類を代筆してもらうことや、嘘や誇張を書くなどをしていると、勿論、二次試験で不合格になります。同時に、書類の準備にかかりきりで、小論文や学力試験などの対策を一次合格後にやっと始めた、なんてことも同様に危険です。多くの学習塾が、一次試験段階までに小論文を重要視しない傾向にありますが、実は早期からの小論文対策が重要です。
小論文の対策方法については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
④出願条件
関西大学経済学部の主な出願条件 ①関西大学における経済学部での勉学に励み、かつ入学後本学体育会クラブでのスポーツ活動を継続する意志を持つ者 ②高等学校もしくは中等教育学校を2025年3月卒業見込みの者 ③高等学校もしくは中等教育学校における全体の評定平均値が3.4以上の者 ④次に掲げる基準のいずれかに該当する者全国大会または広域大会 (例:関東大会、近畿大会、九州大会等)出場の成績をおさめた者、または同様の成績をおさめたチームの正選手として出場した者都道府県大会で4位以内の成績をおさめた者、または同様の成績をおさめたチームの正選手として出場した者個人または所属するチームが上記の競技成績を残せなかった場合でも、本人が上記と同等以上の競技能力を持っていることが証明できる客観的資料を提出できる者 |
出願条件は、一般的な総合型選抜や推薦入試の場合には評定平均と英語資格の2点を確認しておけば、「自分は出願の資格を満たしていなかった、、」と後から困ることはありません。帰国子女入試の場合には、細かな海外在住歴を問われたり、国際バカロレアを活用した試験には別途スコアが必要になるケースもあります。
関西大学経済学部のスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)の場合、高等学校長の推薦が必要ない公募制推薦入試という形をとっていることから、併願制であり、合格した場合は併願が可能であるということがわかります。ただし、「入学後本学体育会クラブでのスポーツ活動を継続する意志を持つ者」という条件が定められています。他の大学の条件と異なる場合があるため注意してみておきましょう。
3つ目の条件では、出願資格として、必要な学習成績として評定の条件が定められています。
四つ目の条件では、全国大会または広域大会出場、または都道府県大会で4位以内の成績をおさめた個人またはチームの所属であることの証明が求められます。ただし、これらの競技成績を残せなかった場合でも、本人が上記と同等以上の競技能力を持っていることを証明する資料が提出できる場合、受験資格を満たすことができます。
また、出願時の注意点として、以下の3つが挙げられます。
・志望(出願)できる学部(学科、専攻、専修)は1つのみであり、スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)内での併願は認められない。
・スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)に出願している者が、関西大学の各種推薦入学制度に出願する場合は、アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)への出願を辞退したものとして扱う。
・関西大学 経済学部のスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)とアドミッション・オフィス入学試験(AO入試)を同時に出願することは可能だが、両入試とも第1次選考に合格した場合は、第2次選考の出願にあたり、どちらかの入試を選択する必要がある。
・現在高校3年生である
・英検で2級以上をまだ取得していない
・評定が4/5以上とれるかわからない
・特別な課外活動や実績などがない
・大学で学びたい具体的な科目を5個以上調べ終わっていない
・大学で所属したいゼミと教授の氏名が今すぐに答えられない
この中で1つでも当てはまる項目があれば、今すぐにでも対策を始めるべきサインです
スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。
基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。
Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
関西大学経済学部にスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で最短で合格するための対策方法
ここでは、関西大学経済学部にスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で合格するために必要な対策方法を先ほどの
- 書類審査
- 小論文
- 面接
の3つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。
①書類審査の対策方法
関西大学経済学部のスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)では、書類審査として
(1) 調査書
(2) 志望理由書
(3) 競技成績証明書
(4) 補足調書
の4つの課題を課しており、これらの出願書類をもとに、志願者の競技成績等に基づいて評価し選考するとされています。
(1) 調査書について
これは、出願時の志願者の学業成績や人物に関して、志願者の出身高校等がまとめた文書で、出願条件の「評定平均3.4」を確認するために用いられると考えられます。
志願者の出身高等学校長もしくは中等教育学校長が出願前3か月以内に文部科学省所定の様式で作成し、厳封したものと定められているため、注意が必要です。早めに作成を依頼しましょう。
関西大学は、在学全期間の成績(3学期制の学校であれば、1年~3年1学期まで、2学期制の学校であれば、1年~3年前期までの成績)が記載された調査書の提出を求めていることから、3年間を通して少しでも高い評定平均を保つことが一番の対策となります。他の提出書類と比べると、特に長期間での取り組みが求められるといえるでしょう。
(2) 志望理由書について
これは、「あなたが出願する学部・学科(専攻・専修)を志望する理由」と「将来の抱負」という2点について、志願者本人が800文字以上1000文字以内で記述した文書のことを指します。
この書類では、これまでの自分の体験や実績に基づき、独自性のある志望動機や将来の目標について論理的に述べることが大切です。
また、「あなたが出願する学部・学科(専攻・専修)を志望する理由」については、関西大学の経済学部でなければならない理由が求められていると考えられます。
そのため、作成前に「大学が求める理想の学生像」であるアドミッションポリシーをよく確認し、関西大学の経済学部の特徴を理解した上で作成しましょう。
また、学校の先生などに作成した「志望理由書」の説得力や独自性を確認してもらうとよいでしょう。関西大学の経済学部で学ぶことに対する熱意を伝えるため、最低でも指定された文字数の9割に相当する900文字以上は書くことをおすすめします。
関西大学のホームページから指定用紙をダウンロードし、印刷して自筆で記入しましょう。黒ボールペンまたは黒インクのペンを使用し、横書きで作成することと定められているため注意が必要です。
(3) 競技成績証明書について
こちらは、高等学校における出場大会や競技成績を記入する資料で、出願条件の④を確認するために用いられます。大学指定の様式に、競技成績を3つ以内で成績順に記す必要があるため、関西大学のホームページから指定用紙をダウンロードし、印刷して自筆で記入しましょう。
また、「競技成績証明書」の提出に伴い、競技成績を証明する客観的資料等の提出も必要です。大会の競技名、大会名、個人名(チーム名)、順位が確認できる資料と、全試合(不出場試も含む)の記録(公式記録、スコア表等)を添付しましょう。
添付資料は、縮小コピー等してA4サイズに統一することと定められているほか、新聞記事、雑誌記事等からコピーをする場合はコピー元の新聞名、雑誌名を余白に記入するよう定められているため、注意が必要です。新聞の場合は必ず日付も入るようにコピーしましょう。
そして、「競技成績証明書」に記入した競技大会ごとに「競技成績説明票」を作成し、大会名、順位、スポーツ競技成績説明欄をそれぞれ記入しましょう。この「競技成績説明票」は、添付資料の表紙にして、出場大会ごとにホッチキスで留めて提出するよう定められているため、注意が必要です。
(4) 補足調書について
志願者の出身高校等における担任教員または進路担当教員が以下の項目について記述した文書のことを指します。こちらも大学指定の様式で作成してもらう必要があるため、早めに依頼しましょう。
・志願者の学力について
・志願者のスポーツ以外の特に優れた能力について(思考力・指導力・自主性・協調性等)
・社会活動の中で示された志願者の特性について
・関西大学での学びへの意欲について
②小論文の対策方法
関西大学経済学部のスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)の第2次選考として課される小論文は、選考日当日、指定されたテーマについて90分で作成するというものです。
経済学部の場合は、日本経済新聞に掲載された記事からの抜粋等、スポーツに関する文章を読み、その内容に関する問いについて600文字から800文字で述べるという場合が多いようです。
第2次選考では、この小論文に加え、小論文で執筆した内容に基づく口頭試問を含む面接も行われます。そのため、小論文の完成度が面接にも影響してくると考えられます。事前に800文字程度の課題論文型の小論文の練習を重点的にしておくとよいでしょう。
課題論文型の小論文を書く上でまず注目するべき点は、「問いかけ」です。小論文では、漠然と思ったことを書けばよいのではなく、「問いかけ」に対して根拠のある主張をして相手を説得することが求められます。
当たり前のことのように思えますが、執筆を進めるうちに問われたことを忘れ、自分の意見を述べることに没頭してしまった結果、問いの内容に応えられていない小論文になってしまうということは、よくあります。
そのため、まずは何が問われているのかをきちんと理解し、執筆中も自分が何について論じているのかを考えながら書き進めることが重要です。
また、単に主張を述べるのではなく、その理由である「根拠」を考え、その根拠に合致する事例を挙げるbことで、文章が論理的なものになります。
加えて、自分と異なる立場からの反論を想定し、それに対してどう答えるのかまで論じることができれば、さらに質の高い小論文になるでしょう。
③面接の対策方法
関西大学経済学部のスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)の第2次選考として行われる面接は、提出書類、特に志望理由書の内容に沿った質問に加え、小論文で執筆した内容に基づく口頭試問を含む場合があるようです。
そのため、志望理由や高校での活動実績といった一般的な事項に加え、当日に小論文として記入した内容を口頭ですぐに説明できるよう、日常的に社会問題に対する自分の考えを整理し、言語化して論理的に他者へ伝える練習を繰り返しておくとよいでしょう。
また、大学の教授は、小論文に書かれた内容や意見について志願者が本当に理解しているかを確認するため、書かれている内容以上のことを質問する可能性があります。そのため、同じ質問に対して練習するのではなく、多くの人に面接練習をしてもらうことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では関西大学経済学部にスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で合格するための最短ルート」として、
①スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②関西大学経済学部にスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で最短で合格するための対策方法
の2点について、ご紹介しました。
受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも関西大学経済学部にスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。
Blue Academyではそんな関西大学経済学部のスポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)への対策は勿論のこと、本記事では公開できなかった受験の必勝法・限定情報だけでなく、高校生が志望校に確実に合格するための、併願剪定・受験対策を一気通貫で提供しております。
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