上智大学文学部史学科に帰国生入試で受かるには?といった記事や動画を良く目にしていませんか?
総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「上智大学文学部史学科 海外就学経験者入学試験」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。
本記事では、上智大学文学部史学科に海外就学経験者入学試験で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後まで最後までお読みください!
※本記事で扱うのは帰国子女の学生を対象とした入試です。出願条件にご注意ください。
Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
上智大学では、2024年現在、国際教養学部を除くすべての学部で一般選抜の他に海外就学経験者入学試験という入試方法が用意されています。
まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。
海外就学経験者入学試験で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
- 入試日程
- 倍率
- 試験内容
- 出願条件
の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。
①入試日程
まず上智大学文学部史学科の海外就学経験者入学試験の入試日程についてです。
※2025年度入試の出願は終了しています
明治大学が8月末、青山学院大学・中央大学が9月中旬、主要国公立大学などが10月以降の出願締切なことに対して、上智大学文学部史学科の海外就学経験者入学試験では8月1日と非常に早いタイミングで出願が締め切られます。
そのため、夏休み直前にやっと書類が仕上がっているような状態のようでは、かなり綱渡なギリギリの受験を強いられます。余裕をもって準備ができるよう、春前から対策を勧めましょう。
帰国生入試において、併願が可能で、特に人気がある大学には青山学院大学、立教大学、中央大学などが挙げられます。その他明治大学や法政大学では、受験先の学部や受験方法によって、併願か専願かが分かれ、国公立大学や学校推薦型選抜だとほとんどが専願による受験です。
②倍率
上智大学文学部史学科の海外就学経験者入学試験における志願者数と合格者数の推移をみていきましょう。
各年度をみてみると、年度によって大きく差異があることがわかります。直近の2年間では合格者が出ておらず、絶対評価での試験であることがわかります。しっかりと受験者動向の把握をして、自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。
続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。
③試験内容
上智大学文学部史学科の海外就学経験者入学試験には受験方法が、一つしかありません。他の大学の推薦入試においては、複数の受験方法が設定されている場合もありますが、上智大学文学部史学科では自身に合った試験方式を選ぶ必要はありません。
その試験は、卒業(在籍)証明書・学業成績証明書、志望理由書、外国語検定試験証明書、学科試問、面接の5つによって総合的に判断し、合否判定を行うというものです。
大きく分けると
- 書類審査
- 学科試問
- 面接
の3つに分けられます。
特徴として、1次試験に受からなければ次に進めないといったことがないので、出願者全員が学科試問および面接に進むことができることが挙げられます。しかし、総合的な判断のため、3つの考慮要素のなかで一つでも失敗すると不合格となるリスクは高まります。また、1,2次の対策を同時並行的に行なわなければいけません。
ただ、面接を受けるチャンスが最初から想定できることで、高等学校の成績など定量的な指標があまり優れていない生徒でも、面接で大きく逆転し、合格枠に滑り込めるチャンスがあるとも言えます。書類で最初から選別されず、面接官らに自己PRができる機会を持てることは、あまり提出書類に自信がない生徒にとっては、追い風になる要素です。
しかし、出願書類にも難があれば、勿論、総合的判断に基づいて不合格になる可能性もあります。
④出願条件
上智大学文学部史学科の主な受験条件日本国籍を有し、国内外を問わず12年以上の学校教育課程を修了した者 外国の教育制度に基づく教育課程での在籍期間が、(A)または(B)のいずれかに該当する者 (A) 中・高等学校の6年間の中で2年以上継続して在籍した者 (B) 高等学校の最終学年(1年間)を含め、中・高等学校の6年間の中で通算2年以上在籍した者 外国語検定試験(英・独・仏)いずれかの基準を満たす者(基準としてCEFRB1以上相当)」 |
帰国子女入試の場合には、細かな海外在住歴を問われたり、国際バカロレアを活用した試験には別途スコアが求められるケースもあるため注意が必要です。
上智大学文学部史学科の海外就学経験者入学試験では、出願資格として2年以上の海外就学経験と外国語検定試験の基準が定められています。英検2級をはじめとして、様々な外国語試験で条件を満たすことができます。独検・仏検でも受験資格を満たすことができることは大きな特徴です。
・現在高校3年生である
・英検で2級以上をまだ取得していない
・評定が4/5以上とれるかわからない
・特別な課外活動や実績などがない
・大学で学びたい具体的な科目を5個以上調べ終わっていない
・大学で所属したいゼミと教授の氏名が今すぐに答えられない
この中で1つでも当てはまる項目があれば、今すぐにでも対策を始めるべきサインです。
海外就学経験者入学試験で上智大学文学部史学科に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。
基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。
Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
上智大学文学部史学科に海外就学経験者入学試験で最短で合格するための対策方法
ここでは、上智大学文学部史学科に海外就学経験者入学試験で合格するために必要な対策方法を先ほどの
- 書類審査
- 学科試問
- 面接
の3つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。
①書類審査
上智大学文学部史学科の海外就学経験者入学試験では、書類審査として
卒業(在籍)証明書・学業成績証明書、志望理由書、外国語検定試験証明書
の3つの課題を課しています。
このうち、卒業(在籍)証明書・学業成績証明書と外国語検定試験証明書は、学業の成績を確認することはもちろんですが、大学側の指定する出願条件に一致しているかを確認するために課されます。
在学期間を通して真摯に学習に取り組むとともに、提出前に今一度出願要件を確認するのが大切です。
以下では、志望理由書の書き方についてお伝えします。
志願理由書には、上智大学の文学部史学科に進学したい理由について、自身の経験や目標を基にして分かりやすくまとめることが求められます。
以下のように過去・現在・未来の3段階に分けて自分自身について考えることで、説得力のある志願理由書を作成することができます。
手順1:過去の経験
まずは過去の経験から、自分という人間がどのような人なのか分かってもらえるような出来事をピックアップしましょう。特に募集要項にある「海外の教育制度で学んだことにより得た教養・知識」について具体的に記述する必要があります。
手順2:現在の取り組み
過去の出来事や海外経験で身に着けた知識を踏まえて、現在自分が取り組んでいることについて知ってもらう必要があります。このときに大切なのが、ただ活動を羅列するのではなく、経験がどのように行動に結び付いているのか、という因果関係を明確にすることです。また、主体性をアピールすることも高評価につながります。
手順3:未来の目標
ここまでの自分の活動を踏まえ、さらに発展させていく目標を明確にしましょう。
上智大学文学部史学科でしか学べないカリキュラムや活動、具体的な授業などを明らかにして、自身の夢やキャリアプランと大学での学びが直結するという熱意をアピールしましょう。
②学科試問
上智大学文学部史学科の海外就学経験者入学試験の場合、2段階での選考は行われず全員が学科試問に進むことができるため、他の大学よりもライバルの多い試験となっています。
内容としては、例年、
①歴史学に関する文章の読解問題
②文章を踏まえた自分の考えの説明
③世界史・日本史の用語の説明
の大きく分けて3種類の問題が課されます。
日本語のやや長い文章を読める読解力と自身の意見を正しく述べる力、歴史に関する前提知識が均等に求められます。
この試験の対策として次の3つの方法を紹介します。
(1)日本語の文章に慣れ、読解力をつける
文学部史学科の筆記試験では、長い日本語の文章を読み、その内容に関する読解問題が課されます。日ごろから長い文章を読むことに慣れ、繰り返し問題を解くようにしましょう。
漢字の書き取り問題も出題されることがあるため、基本的な漢字学習にも力を入れる必要があります。
(2)関連分野の知識をインプットする
歴史学に関する基礎知識は、試験だけではなく入学後の学びにおいても欠かせないものです。用語だけを暗記するような表面的な知識ではなく、それに関して説明できるよう理解を深めることが必要です。
その分野の入門書を読んだり、高等学校の歴史教科書や市販問題集を用いた学習をすることで知識をインプットしましょう。上智大学の教授が書いている本や記事にも目を通しておくことで、より幅広い対策をとっていきましょう。
(3)受験する分野に関する問題をとにかく解く
上智大学では、数年分の過去問を配布しているなど過去の試験データに簡単にアクセスすることができます。また、専門塾などでも独自の問題が作られています。自身の意見の述べ方をテンプレートとして覚えるだけでなく、限られた時間と字数の中で自身の意見をしっかりと述べられるよう多くの問題を解きましょう。
事前に得た知識と関連させた明確な意見を述べる練習が肝になります。
③面接の対策方法
上智大学文学部史学科の海外就学経験者入学試験は、面接官2~3名に対して志願者1名という個人面接形式で行われます。
面接内容は志望理由書と筆記試験の内容に沿った質問が中心となる一般的な面接ですが、一部英語での質問と回答が求められる場合があるため、基本事項に関しては英語での面接準備も欠かせません。提出書類が出来次第すぐに面接の練習に入りましょう。
対策1:実際に書類を見てもらいながら面接練習をする
実際の面接と同じ状態で何度も練習することで、立ち振る舞いや話し方などを調整し、より相手に伝わるように工夫することができます。さらに自身が書類で何について書き、それをどのように説明すればいいかを頭のなかで整理することも可能です。
同じ質問で練習するのではなく、多くの人に面接練習をしてもらい様々な人からフィードバックを受けましょう。
対策2:深堀りにも対応できるように書類内容の理解を深め、発言できるようにする
大学の教授は課題で書かれている内容や意見について本当に理解しているかを確かめるために、志願理由書に書かれている内容以上のことを聞いてくる可能性があります。
書類内容を振り返るだけでなく、その内容以上のことを答えられるよう意識しましょう。
まとめ
今回の記事では「上智大学文学部史学科に海外就学経験者入学試験で合格するために最短ルート」として、
①海外就学経験者入学試験で上智大学文学部史学科に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②上智大学文学部史学科に海外就学経験者入学試験で最短で合格するための対策方法
の2点について、ご紹介しました。
受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも上智大学文学部史学科に海外就学経験者入学試験』で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。
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