明治大学文学部に総合型選抜で受かるには？といった記事や動画を良く目にしていませんか？

総合型選抜（旧AO入試）や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「明治大学文学部 総合型選抜 」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。

本記事では、明治大学に自己推薦型特別入試で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後まで最後までお読みください！

※Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。

まずは、この受験方式について、最低限受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。

1：自己推薦型特別入試で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識

1. 入試日程
2. 倍率
3. 試験内容
4. 出願条件

の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。

①入試日程

まず明治大学文学部の自己推薦型特別入試の入試日程についてです。

1次出願締切	10/3
1次試験結果発表	10/23
2試験実施日	11/16
結果発表日	11/20

明治大学文学部自己推薦入試では10月の初手まで出願できます。総合型選抜において早くも遅くもないタイミングです。書類作成を焦る必要はありませんが、極限まで完成度を高めるために、早い段階から準備をするようにしましょう。

②倍率

明治大学文学部の自己推薦型特別入試における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。

専攻	定員	志願者数	一次試験通過者数	最終合格者数	倍率
アジア史専攻	20	5	3	3	6.7
ドイツ文学専攻	3	1	1	1	3.0
フランス文学専攻	12	4	2	2	6.0
哲学専攻	5	0	0	0	–
地理学専攻	8	2	2	2	2.5
文芸メディア専攻	34	1	1	1	34.0
日本史学専攻	11	3	3	3	3.7
日本文学専攻	24	1	1	1	24.0
演劇学専攻	45	3	3	3	15.0
現代社会専攻	36	1	1	1	36.0
宗教学専攻	10	1	1	1	10.0
臨床心理学専攻	34	2	0	0	–
英米文学専攻	26	4	2	4	6.5
西洋文学専攻	6	2	2	2	3.0

現代社会専攻や日本文学専攻などの専攻が特に倍率が高くなる傾向にあります。

明治大学文学部には様々な専攻があり、他の大学では探求することのできない分野について専門性を高めることができますが、その分人気が高くなってしまいます。

倍率が学科によって大きく異なりますので、自分がどの学科を希望するのか明確にし、その学科ごとの難易度を調べるなどすることをおすすめします。

受験戦略と自分の志望をバランスよく両方担保できるよう、併願先選びと対策はしっかりと取り組んでいただく必要があると考えられます。

入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。

続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。

③試験内容

学部	出願書類	試験項目
文学部	以下の表をご確認ください	・小論文・口頭試問

文学部の自己推薦型特別入試では、一次試験は書類選考が実施されます。それに合格した者だけで行われる二次試験では、小論文と口頭試問の2つが行われます。

提出書類に関しては、日本の高校卒業予定者者と海外の教育課程を終了する予定の者で、提出しなくてはならない書類が異なります。

書類	日本の高校卒業予定者	海外において外国の教育課程に基づく高等学校を卒業（予定）の者
① 出願票	○	○
② 志願票（A票）	○	○
③ 振込連絡票（B票）	○	○
④ 自己推薦書	○	○
⑤ 評価書	○	○
⑥ 調査書	○	○
⑦ 添付書類	該当者のみ	該当者のみ
⑧ 添付書類リスト	該当者のみ	該当者のみ
⑨ 戸籍抄本またはパスポートの写し		○
⑩ 志願者経歴書		○
⑪ 高等学校卒業（修了）証明書または卒業（修了）見込証明書	○	○
⑫ 高等学校成績証明書	○	○
⑬ 飛び級あるいは繰り上げ卒業を証明する書類		該当者のみ
⑭ 外国の教育制度に基づく教育課程の在籍期間を証明する書類		該当者のみ
⑮ 外国語検定試験の公式スコアもしくは合格を証明する書類		○（どちらか）
⑯ 国際バカロレア資格、Baccalauréat資格、Abitur資格を有する者またはSATを受験している者はその証明書		○（どちらか）

明治大学文学部の自己推薦型特別入試では、受験方法が公募推薦入試というものなども用意されています。そちらの詳細はこちらの記事で紹介しております。

この試験の内容を大きく分けると

• 書類審査
• 筆記試験
• 面接

の3つに分けられます。

一次試験に受からなければ、次の試験に進むことができないため、出願者全員が出願の段階でハイクオリティな書類を用意しておく必要があります。

また、一次合格を達成できた場合でも慢心せず、考慮要素の全てを丁寧に引き続き対策する必要もあります。面接やディスカッションなどの「直接受験生と対峙する場所」で面接官たちは受験生の真価を見極めようとします。一次試験段階で、書類を代筆してもらうことや、嘘や誇張を書くなどをしていると、勿論、二次試験で不合格になります。同時に、書類の準備にかかりきりで、小論文や学力試験などの対策を一次合格後にやっと始めた、なんてことも同様に危険です。多くの学習塾が、一次試験段階までに小論文などの2次試験を重要視しない傾向にありますが、実は早期からの2次試験対策が重要です。

④出願条件

明治大学文学部の自己推薦型特別入試の主な受験条件受験の条件 ＜日本の高校卒業予定者＞・評定平均3.5 以上の者。 さらに、 史学地理学科の下記４専攻を志願する場合は、次の要件も満たすこと。  ┗日本史学専攻 ：日本史探究、あるいは世界史探究、またはそれに準じる科目を３単位以上履修している者。  ┗アジア史専攻 ：世界史探究、またはそれに準じる科目を３単位以上履修している者。  ┗西洋史学専攻 ：世界史探究、またはそれに準じる科目を３単位以上履修し、かつ英語の学習 成績の状況が 4.0 以上の者。  ┗地理学専攻 ： 地理探究、またはそれに準じる科目を３単位以上履修している者。 ・学内外の特定分野（注）に優れた能力を発揮した者。自己アピールできるものを持っており、そ れを第三者に説明し、説得できる能力を有していること。 ＜海外において外国の教育課程に基づく高等学校を卒業（予定）の者＞ ・日本国籍を有する者または入管法 による「特別永住者」 の在留資格を持つ者。 ・本学部の各専攻で勉学を強く希望し、第一志望として入学を志す者。 ・成績証明書が提出でき、なおかつ 9 ページ ⑮にある外国語検定を受験し、有効な公式スコアまた は合格を証明する書類を提出できる者。 ・なお、国際バカロレア資格、Baccalauréat 資格、Abitur 資格を有する者または SAT を受験している者は、上記外国語検定試験の受験は不要 ・学内外の特定分野に優れた能力を発揮した者。自己アピールできるものを持っており、それを 第三者に説明し、説得できる能力を有していること。

出願条件は、一般的な総合型選抜や推薦入試の場合には評定平均と英語資格の2点を確認しておけば、「自分は出願の資格を満たしていなかった、、」と後から困ることはありません。

この受験方式では、日本の学校を卒業予定の受験生には英語資格の制限は設けられていません。

自己推薦型特別入試で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を3つの項目に分けて、紹介していきました。

基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。

※Blue Academyでの有料カリキュラムから一部を抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。

2：明治大学文学部に自己推薦戦型特別入試で最短で合格するための対策方法

ここでは、明治大学文学部に英語運用能力特別入試で合格するために必要な対策方法を先ほどの

• 書類審査
• 筆記試験
• 面接

の3つの観点から、それぞれ、お伝えしていきます。

①書類審査

まず書類審査について説明をします。

明治大学文学部の提出書類として作成する書類の中では、自己推薦書が最も重要になってきます。

(1) 自己推薦書について

明治大学政治文学部自己推薦型特別入試の自己推薦書を作成する上でのポイントをいくつか紹介する前に概要を説明します。

本年度の場合、書類のお題が

自己評価に関する次の課題について、ア、イ合わせて 2,000 字以内で書いてください。 
ア）この制度を生かして、あなたは本学部の志望する学科・専攻で具体的に何を学びたいと思ってい ますか。将来の希望も含めて述べてください。 
イ）自ら最も高く評価する特定分野あるいは高等学校時代に行なってきた「研究」または「学習」を アの内容と関連させて述べてください。また、上記の特定分野あるいは「研究」、「学習」の際に読 んだ著作について、あなたの意見を述べてください。

というものになっています。

過去の自分と将来の自分、それぞれに触れながら自分を推薦していくというかたちになります。

ポイント１:完結に自分の強みや魅力が何であるのか述べる

以下の4つを意識してみると、シンプルに自身の良さを伝えることのできる文章を作成できます。是非参考にしてみてください。

A) 自己紹介の強み

最初に自分の強みを明確に示しましょう。例えば、語学堪能、歴史研究に秀でた、日本史得意、プレゼンテーションが得意など、具体的なスキルや特性を挙げていくとわかりやすいです。

B) 具体的な経験

抽象的な実績や経験のタイトルだけを書くのではなく、具体的に経験を表現しましょう。例えば、海外での語学留学、歴史研究のプロジェクト、日本史のコンテストでの優勝、プレゼンテーションの成功体験などが挙げられます。

C) 〇〇の子という印象

受験生の中で、他の人と差別化するために、「〇〇の子」という印象を残せるようにしましょう。

D) 文章の整理

文章を整理して読みやすくすることがとても大切です。もちろん、幼稚な言葉遣いなどは避けて適切な文法や表現を使いましょう。

ポイント2:なぜ自分が明治大学文学部に適した人材なのか詳しく述べる

どんなに自分が優秀な人であるかを説明しても、そのスキルや能力、志が明治大学に、それだけでなく明治大学の文学部に適している理由をはっきり述べていく必要があります。

これについては、まずアドミッションポリシーやディプロマポリシーを確認しましょう。これらを確認することで、大学がどのような方針で学生を選ぶのか、そしてどのような学生育成をするのか理解することができます。

仮にアドミッションポリシーに「語学力と国際経験を有しており〜」などの文言がある場合は、自身の留学経験で得たことなどに比重を置いて書くと良いでしょう。

また、大学のパンフレットなどに書いてある文言からも、どのような人材を求めていてどのような人材を輩出したいのか等々を、十分情報を読み取ることができます。併せて確認しておきましょう。

②筆記試験

明治大学文学部自己推薦型特別入試の筆記試験としては、小論文が用意されています。

(1) 小論文について

明治大学政治文学部自己推薦型特別入試における小論文は、例年学科ごとに異なっています。

受験するその学科の学問内容に関わる文章が与えられ、それについて意見の論述をしていくような形式です。また、傍線部の内容を理解し、それについて説明するといった問題が出題される場合もあります。

学部学科ごとにクセがあるのが小論文です。過去問などを通して、その問題スタイルに慣れることが最も有効な対策方法だと考えられます。

明治大学文学部の小論文の過去問は、インターネットでは手に入れることができません。大学に依頼をして、希望１専攻の前年度の試験問題専攻の前年度の試験問題を送ってもらうかたちになっています。

明治大学文学部自己推薦入試を受けようと興味のある方、今すぐ取り寄せましょう。試験本番の前にもらえばいいか、などなど考えていると試験本番に間に合わなくなったりしてしまうリスクがあります。また、2年生の方であれば実質2年分の過去問を手に入れることができるので、有効的に活用できるはずです。

③口頭試問

明治大学文学部自己推薦型特別入試における口頭試問では、事前に提出している書類に関する質問や、学科・専攻に関連する質問がされます。

もちろん、一般的な総合型選抜の面接のような質問もあり、対策が必要ですが、口頭試問の対策もしっかりと行うようにしましょう。

具体的には、自分の志望する学科で学ぶ予定の学問に関する知識をインプットすること、自分の考察を持つこと、などなどが挙げられます。

また、この教授のもとで学びたいとなった際には、その教授が出版された書籍や論文も読んでおきましょう。それらに書いてある内容に対して、自分なりに考えを持っておくことで、仮に違う教授が面接担当になったとしても、口頭試問の質問に答える上で、自身の明治大学への志望度も同時に伝えることのできる回答を述べることができます。

以上をまとめると、

①専門的領域に対する自身の考えを持つためのインプット
②明治大学文学部を志すロジカルな理由を用意

この2つを重点的に行うべきだと言えます。

3：まとめ

今回の記事では「明治大学文学部に自己推薦型特別入試で合格するための最短ルート」として、

①自己推薦型特別入試で明治大学文学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②明治大学文学部に自己推薦型特別入試で最短で合格するための対策方法

の2点について、ご紹介しました。

受験は競争をするゲームです。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、勿論合格はできません。

受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。

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