早稲田大学商学部に帰国生入学試験で受かるには?といった記事や動画を良く目にしていませんか?
総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試を使って大学受験で成功したいという高校生であれば、一度は「早稲田大学商学部 帰国生入学試験」と検索したことがあるでしょう。ただ、せっかく検索してみても、募集要項のまとめや抜粋などばかりです。本当に志望校合格を目指している学生に寄り添う、有益な情報は多くありません。
本記事では、早稲田大学商学部に帰国生入学試験で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅していきます。合格への最短ルートと題して、具体的な対策方法も、知っていただけますので、是非最後まで最後までお読みください!
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早稲田大学商学部では、一般選抜の他に帰国生入学試験という入試方法が用意されていました。2025年度入学試験より、早稲田大学商学部では帰国生入学試験は廃止となりました。
2025年度に帰国生入学試験またはそれに似た入試を実施しているのは、早稲田大学教育学部の帰国生入学試験、政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入試、人間科学部のFACT選抜入学試験です。
現在、早稲田大学商学部は一般選抜、指定校推薦入試、外国学生入試、科目等履修生入学試験を通じて、受験可能です。
本記事では、廃止された「早稲田大学商学部の帰国生入学試験」の2024年度までの情報を中心に掲載します。
早稲田大学帰国生入学試験やそれに準ずる入学試験の参考にしてください。
まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。
帰国生入学試験で早稲田大学商学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
- 入試日程
- 倍率
- 試験内容
- 出願条件
の4点を具体的に解説しつつ、受験生として留意すべき点もお伝えしていきます。
①入試日程(※2024年度)
まず早稲田大学商学部の帰国生入学試験の入試日程についてです。(※2024年度)
上智大学の公募推薦が10月、立教大学が9月中旬、主要国公立大学などが10月以降の出願締切なことに対して、早稲田大学商学部の帰国生入学試験では2023年6月15日~7月7日。
また、2025年度の早稲田大学教育学部の帰国生入学試験では2024年6月13日(木)~6月27日(木)と非常に早いタイミングで出願が締め切られます。
そのため、6月に入るころにやっと、書類が仕上がる状態のようでは、かなり綱渡なギリギリの受験を強いられます。
総合型入試において、併願が可能で、特に人気がある大学には青山学院大学、立教大学、中央大学などが挙げられます。その他明治大学や法政大学では、受験先の学部や受験方法によって、併願か専願かが分かれ、国公立大学や学校推薦型選抜だとほとんどが専願による受験です。
②倍率
早稲田大学商学部の帰国生入学試験における倍率の推移をそれぞれみていきましょう。
各年度をみてみると、概ね3.5倍前後に落ち着いています。総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていることがあり、各大学の総合型選抜では、倍率が上がりつつあるなかで、概ね3.5倍で推移しているということは、
その他の大学と比較しても、平均的な倍率になります。この程度の倍率であれば、併願校を3〜5校程度、類似する偏差値帯から選んでおけば、浪人や一般入試まで持ち越し受験のリスクは避けられる傾向にあります。
入試日程や倍率をただの“数字”として捉え、読み流すのではなく、しっかりと受験者動向の把握や自身の受験計画の立案に活かすことが重要です。受験は戦略と対策の開始時期が明暗を分けます。
続いて、試験内容と出願条件を確認していきます。
③試験内容
早稲田大学商学部の帰国生入学試験には受験方法が、一つしかありません。他の大学の推薦入試においては、複数の受験方法が設定されている場合もありますが、早稲田大学商学部では自身に合った試験方式を選ぶ必要はありません。
その試験は、外国語外部試験をはじめとする書類審査、そして筆記試験の2つによって総合的に判断し、合否判定を行うというものです。
大きく分けると
- 書類審査
- 筆記試験
の2つに分けられます。
特徴として、1次試験に受からなければ次に進めないといったことがないので、出願者全員が筆記試験に進むことができることが挙げられます。しかし、総合的な判断のため、2つの考慮要素のなかで一つでも失敗すると不合格となるリスクは高まります。また、1,2次の対策を同時並行的に行なわなければいけません。
ただ、面接を受けるチャンスが最初から想定できることで、英語資格や評定といった定量的な指標でそこまで良いスコアを保持していない生徒でも、面接で大きく逆転し、合格枠に滑り込めるチャンスがあるとも言えます。
書類で最初から選別されず、面接官らに自己PRができる機会を持てることは、あまり提出書類に自信がない生徒にとっては、追い風になる要素です。
しかし、出願書類にも難があれば、勿論、総合的判断に基づいて不合格になる可能性もあります。
④出願条件
早稲田大学商学部の主な受験条件受験の条件 ※2024年度 以下の1~4の要件をすべて満たす者 1、次のa.b.のいずれかの要件を満たす者 a.日本国籍を有する者 b.「出入国管理及び難民認定法の別表第二」に掲げる者 2、次のa.b.いずれかの要件を満たす者 a.出願時に日本の教育制度以外の過程にて教育を実施する日本国外所在の中等教育機 関に在籍し、2024年3月31日までに卒業(修了)後1年以内の者 b. 日本の教育制度以外の過程にて教育を実施する日本国外所在の中等教育機関を卒 業(修了)し、かつ出願時に卒業(修了)後1年以内の者 3、日本国外に所在にする外国の中等教育機関において、最終学年を含め、2学年以上 を継続して在籍した者、もしくは在籍予定の者 4、過去に本学帰国制入試の受験歴がない者 |
出願条件の細かい内容については、要項を確認してください。
・現在高校3年生である
・英検で2級以上をまだ取得していない
・評定が4/5以上とれるかわからない
・特別な課外活動や実績などがない
・大学で学びたい具体的な科目を5個以上調べ終わっていない
・大学で所属したいゼミと教授の氏名が今すぐに答えられない
この中で1つでも当てはまる項目があれば、今すぐにでも対策を始めるべきサインです
帰国生入学試験で早稲田大学商学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識を4つの項目に分けて、紹介していきました。
基礎知識を十分にインプットできた後は、具体的にどのような対策を進めていくべきかについて、知っていきましょう。
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早稲田大学商学部に帰国生入学試験で最短で合格するための対策方法
ここでは、早稲田大学商学部に帰国生入学試験で合格するために必要な対策方法を先ほどの
- 書類審査
- 筆記試験
の2つの観点から、それぞれお伝えしていきます。
①書類審査
早稲田大学商学部の帰国生入学試験では、書類審査として
・高等学校の卒業証明書もしくは卒業見込み証明書
・高等学校の早期卒業証明書もしくは早期卒業見込み証明書※該当者のみ
・海外の大学の在学証明書または在籍期間証明書※該当者のみ
・成績証明書
・外国語外部試験の結果
・顔写真
・入学検定料の支払いを証明するもの
・パスポートのコピー
以上の課題を課しています。
細かい提出の形式が定められているものもあります。要項を確認のうえ準備をおこないましょう。
特に重要と考えられるものについて説明します。
(1) 成績証明書
まず、「成績証明書」についてです。この調査書が提出書類として課されている一番の理由は、大学側が応募している学生の評定を確認するためです。
早稲田大学は、日本の高等学校の過程に相当する中等教育機関の最終3年間の成績が記載された調査書の提出を求めています。そのため、3年間の平均評定を少しでも上げることが一番の対策となります。他の提出書類と比べ長期間での努力が求められるため、早くから意識してとりくみましょう。
(2) 外国語外部試験の結果
次に、「外国語外部試験の結果」についてです。
早稲田大学商学部ではTOEFL iBTの試験結果を提出する必要があります。
試験を複数回受験した場合も、この試験において利用できる試験結果は1回で受験期間も定められています。また、TAOに登録された試験結果以外は受け付けられていません。注意してください。
提出方法については要項に記載があります。確認して提出してください。
早稲田大学商学部では、外国語外部試験の制限スコアは設けられてはいません。しかし、高いスコアのほうが有効であることが予想できます。試験対策を行ったうえで試験に臨みましょう。
②筆記試験の対策方法
まず、この筆記試験の概要について説明します。
前述の通り早稲田大学商学部の帰国生入学試験の場合、2段階での選考は行われませんが、その代わり全員が受ける筆記試験のため、他の大学よりもライバルの多い試験となっています。
配点各100点の「小論文B」と「数学(文系)」が課せられます。
内容についてそれぞれ詳しく説明します。
(1) 小論文B
ここでの小論文は、長文による文章読解型の問題で、制限時間は90分です。
150字~200字、400字~500字の小論文の2問構成です。
この筆記試験の対策として、受験する分野に関する小論文をとにかく解くことをお勧めします。
最近では赤本に公募推薦の過去問が乗るようになったりなど、過去のデータも豊富なだけでなく、専門塾などで独自の問題が作られていることが多くあります。
書き方を覚えるだけでなく、限られた時間と字数の中で自身の意見をしっかりと述べられるよう多くの問題を解きましょう。また、周りの方や先生に添削をしてもらうようにしましょう。
さらに早稲田大学では、数年分の過去問を配布しているので必ず参考にしましょう。
(2) 数学(文系)
「数学(文系)」の出題範囲は、「数学Ⅰ・Ⅱ,数学A・B(確率分布と統計的な推測を除く)」で、制限時間は90分です。
大門3つの構成で、大門1は4問程度の回答だけ書く問題、大門2・3は記述問題です。
対策として、過去問やそれに似た問題を解くことをお勧めします。
早稲田大学では過去問題を配布しているためそれを参考に、それに近い問題をさがしたり周囲の先生に聞いたりして練習しましょう。
また、記述式の問題では要点を抑えることが出来ているのか、先生やプロに添削をお願いすることも有効です。
まとめ
今回の記事では「早稲田大学商学部に帰国生入学試験で合格するために最短ルート」として、
①帰国生入学試験で早稲田大学商学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
②早稲田大学商学部に帰国生入学試験で最短で合格するための対策方法
の2点について、ご紹介しました。
また繰り返しになりますが、2025年度入学試験より早稲田大学商学部では帰国生入学試験は廃止となりました。
2025年度に帰国生入学試験またはそれに似た入試を実施しているのは、早稲田大学教育学部の帰国生入学試験、政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入試、人間科学部のFACT選抜入学試験です。
さらに、現在、早稲田大学商学部は一般選抜、指定校推薦入試、外国学生入試、科目等履修生入学試験を通じて、受験可能です。
受験は競争です。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、合格は難しいでしょう。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
また、今回お伝えしたノウハウは、あくまでも早稲田大学商学部に帰国生入学試験で最短で合格するための対策方法であって、確実な合格方法とは、また異なるものです。最短での合格方法や、コスパ・タイパの良い受験を追い求めることは悪いことではありませんが、同時にリスクも伴います。
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