慶應義塾大学法学部にFIT入試で受かるには?といった記事や動画を良く目にしていませんか?
大学受験に真剣に取り組もうとしている高校生であれば、一度は「慶應法学部 総合型」と検索したことがあるでしょう。ただ、募集要項のまとめや抜粋などばかりで、本当に合格を目指している学生に寄り添う情報は多くありません。
本記事では、慶應法学部に総合型選抜で出願するに当たって知っておくべき情報を全て網羅し、合格への最短ルートとしての具体的な対策方法も、最後までご覧いただければ、知っていただけます。
Blue Academyでの有料カリキュラムから抜粋してお届けしている内容ですので、公開が予告なく終了する場合があります。
慶應義塾大学法学部では、一般入試の他にFIT入試という入試方法が用意されています。まずは、最低限、受験生として把握しておくべき受験詳細や傾向を知りましょう。
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FIT入試で慶應義塾大学法学部に合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
①入試日程
まず慶應法学部FIT入試の入試日程についてです。
上智大学の公募推薦が10月、立教大学が9月中旬などの出願締切なことに対して、他の大学学部の総合型選抜入試に比べ、9/4と非常に早いタイミングで出願が締め切られます。そのため、夏休みが終わる頃にやっと、書類が仕上がっているような状態のようでは、まず合格できません。
また、一次の書類試験の突破から、間髪入れずに二次試験が行われます。一次に受かってから二次試験の対策をしよう、と考えているようでは合格は不可能です。
②提出書類と試験内容
慶應義塾大学法学部のFIT入試における出願書類は、A方式B方式問わず、他の大学学部の提出書類に比べ種類が多く、特にB方式の2次試験の講義理解型の小論文及び口頭試問は、他大学ではあまり類を見ない内容の試験になっています。
では、A方式とB方式でそれぞれ試験内容を見ていきましょう!
A方式の論述問題は特に特殊です。教員による50分の講義を受けた後45分間で論述試験を行うといった内容です。その講義の内容も、大学レベルの政治や法律に関わる内容のものとなっており、深いレベルの法律政治に関する知識が求められます。一般的な学校での演習程度の小論文対策では、合格レベルに持っていくことは難しく、大学での学習レベルを先取りした教養や言語能力が必要になります。
例えば、過去には
この講義で説明したキーワードや概念を用いて以下の問いに回答しなさい。
日本のジャーナリズムは、「東日本大震災と福島の原子力発電事故」の被災者や避難所の様子を積極的に報じてきました。こうした報道に関しては、以下の二つの意見があります。どちらの意見に賛成かをまず記し、その理由を中心に、あなたの考えを述べなさい。
1.被災者や避難所の様子を報道することは、事実を報道するというジャーナリズムの使命、取材や報道の自由、また読者や視聴者の要求に応えるという点から見て当然だ。
2.被災者のプライバシーや感情を考えると、今回の一連の報道はなかには興味本位のものもあり、行き過ぎだと思うので、ジャーナリズムはもっと自制すべきだ。
解答の形式:A3レポート用紙形式・字数制限無し。
試験時間:45分
といった問題も出題されています。
ここまでで、
☑️FITでの合格にはかなり早期での1次・2次試験対策が必要なこと
☑️特殊な2次試験への対策には一般的な対策では十分でないこと
の2点をお分かりいただけたでしょうか。
FIT入試は、総合型選抜を志す高校生の中でも特に人気の受験先で難易度は、トップレベルです。そんな慶應法学部に総合型選抜で合格を掴むためには、基礎知識を抑えた上で、あなたの状況にあった受験方式をA方式・B方式から選択する必要があります。
あなたが自身に適した受験方式を選ぶために、慶應義塾大学法学部総合型選抜の入試概要をより詳しく説明していきます。
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FIT入試で慶應義塾大学法学部に出願するならA方式?B方式?
①応募条件
慶應義塾大学法学部のFIT入試では2つの入試方式があり、前提として慶應義塾大学法学部の総合型選抜であるFIT入試では、法律学科と政治学科の両方の学科に応募することができます。
それぞれの応募条件をみていきましょう。
A方式 | ・高等学校を卒業した者、もしくは2025年3月卒業見込みの者、または学校教育法施行規則第150条にある高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・本学を第一志望とし、合格した場合に入学を確約出来る者 ・学業を含めた様々な活動に積極的に取り組み、優れた実績を残した者 |
B方式 | ・高等学校を卒業した者、もしくは2025年3月卒業見込みの者 ・本学を第一志望とし、合格した場合に入学を確約出来る者 ・在籍している、もしくは卒業した高等学校等より、調査書の発行が受けられる者 ・調査書における指定の各教科(外国語、数学、国語、地理歴史。公民)及び全体の学習成績の状況が4.0以上の者 ・在籍している、もしくは卒業した高等学校等に現在在籍している教員より1通の評価書を提出できる者。 |
まず、FIT入試には、A・B方式を問わず、高校卒業後の年数制限がありません。つまり、FIT入試では、現役・既卒の制限がなく誰でも受験することができます。私立大学の総合型選抜の場合、現役であることが条件であることが多くあります。そのため、このような制限がない入試を行っている大学は、既卒の方にとって貴重な存在となります。
ただ、実際は既卒の学生は留学でのギャップイヤーなど特殊な理由を持つ生徒にしか合格のチャンスはなく、ただの浪人生がチャレンジする余地はあまりありません。専門予備校などは、浪人でもFITを通じて一発逆転で慶應合格、なんてことを唄うことが多くありますが、営業文句であることがほとんどです。
こういった業界のプロしか知り得ない情報をしっかりと把握し、知っておくこと、自分から情報収集することも欠かさないようにしましょう。
加えて、A方式には評定平均による出願制限がありません。つまり、A方式で受験をする場合は、高校3年間の評定平均がどんなに悪くても出願はすることができます。一方、B方式の場合は指定の教科における平均が4以上である必要があります。こう見ると、学校の成績が低いという方はA方式で挑戦してみよう!と言いたくなるのですが、実際はそうも甘くありません。
ここまでは
☑️A方式は評定平均を気にしなくても良い
☑️B方式は評定平均4以上が必要
という点について確認しました。
実際の入試データから近年の倍率についても把握し、もっと深く2種類の出願方式を理解しましょう。
②倍率
慶應義塾大学法学部FIT入試の倍率をそれぞれみていきましょう。
上の画像が法律学科、そして下の画像が政治学科のデータになります。
総合型選抜という新しい入試形式の普及や、一般選抜での合格が難しくなっていること等もあり、倍率は年々上がっています。
平均倍率はA方式は5〜6倍程度、B方式は2〜3倍程度と考えておくべきでしょう。
ここで注目すべきは、A方式とb方式の倍率差です。
B方式の方が倍率が低いので、B方式に出願すればいい話なのですが、先述したように、B方式には高い成績を保持したものしか出願できません。加えて、都心や大規模都市からB方式で出願することは、必然的に高倍率にチャレンジすることになります。B方式はあくまでも「真面目にコツコツ勉強してきた地方の学生」に有利な選択肢である地域選抜性だからです。必然的に人口が多い都市では実質的な競争率は上がります。
A方式は、他の大学学部の応募条件より比較的難易度が高いものに設定されている一方で、評定への制限がないことから「あらゆる受験生」がチャンスを求めて受験します。
結論としては、
☑️地方で成績のいい学生は絶対にB方式
☑️それ以外の学生は成績に応じてA・B方式から選択する
ということになります。
どちらの受験方式を選ぶかで、合否が全く異なりますが、もちろん例外は存在します。逆転合格、受験枠拡大、などの言葉は「あなたの合格」を意味する言葉ではなく、あくまでも状況的な可能性を示しているだけです。
受験方式別|合格までの最短ルート
自身にあった受験方式を見極めた後には、試験内容を踏まえた受験戦略の立案が必要です。
慶應義塾大学法学部FIT入試の2次試験は、他の総合型選抜入試と比べて特殊な内容となっています。そのため、慶應義塾大学法学部のFIT入試に特化した対策を講じる必要があります。
①A方式の場合
慶應義塾大学法学部FIT入試のA方式の2次試験には、論述試験と口頭試問の2つがあります。それぞれの試験に対する対策をご紹介します。
A方式の模擬講義及び論述試験の対策方法
まずこの試験の概要についてです。大学1年生が理解することができるレベルの50分間の講義を受け、その講義に関する論述問題を45分間で解くといったものになります。具体的な論述問題の解答形式としては、A3原稿用紙に2240字以内となっています。
法学部であるため、法律や政治に関する問題が出題されますが、毎年レベルの高い内容となっています。
昨年の場合は「陰謀論と現代政治」というテーマで、インターネットが普及した現代においてタイムリーなテーマとなりました。
模擬講義及び論述試験では、受験生の法学的センスと知識が主に評価されます。また、長くて難しい講義を集中して聴く忍耐力、そして素早く考えて考えをまとめる論述力の両方を試されます。
この試験対策として次の2つをご紹介します。
具体的には、
(1)法律や政治に関する基礎的な知識をインプットすること
(2)大学の法学部の講義を受けて内容をまとめる練習を重ねること
の2つです。
(1)法律や政治に関する基礎的な知識をインプットすること
総合型選抜入試対策専門塾での法律系講座を受講したり、法律に関する入門書を読んだりすることで、知識をインプットすることができます。
おすすめの書籍はいくつかあるのですが、その中でも『高校生からの法学入門』という中央大学法学部の教授方が出されているものがおすすめです。法律学とは、法律学ではどのような考え方をするのか、などなど受験で必要な法律の基礎知識を学ぶことができます。
(2)大学の法学部の講義を受けて内容をまとめる練習を重ねること
インターネット上で見ることのできる大学の講義を活用してみましょう。
東京大学をはじめ、有名大学はオンライン上に様々な講義がアップロードされており誰でも閲覧することができます。
もちろん、政治や政治に関する講義も数多くアップロードされてるので活用することができます。
法律や政治に関する講義を受けること自体にまず慣れ、その上でポイントを押さえながら構造的にメモをまとめる力を伸ばしていきましょう。
A方式の口頭試問の対策方法
まずこの口頭試問の概要について説明します。慶應義塾大学法学部FIT入試A方式における口頭試問は、一般的な総合型選抜の面接試験とは大きく異なります。
2022年度まではグループディスカッション試験が行われていましたが、以降、この口頭試問に変更されるかたちで導入されました。
この口頭試問は、受験生が一人ずつ別室に呼ばれ教授と対話するかたちで行われる試験です。この試験で最も見られるポイントは、志望する学科にふさわしい基礎知識・教養があるかということです。
具体的なお題としては、特に死刑制度や難民問題など人権に関わる、法学的に様々な意見が世の中で挙げられている社会問題が特に出題される可能性が高いです。幅広い社会問題に対する、法的及び政治的な知識のインプットを可能な限り実践しましょう。
②B方式の場合
一方、B方式の2次試験には、総合考査と面接の2つがあります。それぞれの試験に対する対策をご紹介します。
B方式の総合考査の対策方法
まずB方式の総合考査の概要について説明します。慶應義塾大学法学部FIT入試B方式における総合考査は、いわゆる小論文の試験となります。ですが、この考査は2つに分かれておりそれぞれ異なる力を測ることを目的に設置されています。
総合考査1は、与えられた資料を読み取り400字でまとめるという問題です。グラフや表、条文など複数のデータを読み取り、社会学に必要な思考力や考察力を評価する内容となっています。
総合考査2は、与えられたテーマについて自身の考えを400字程度で記述する一般的な小論文の問題となります。しかしこちらは、思考力や文章力といった一般的な力だけではなく、創造力や独創性、発想力等、クリエイティビティも測られる試験です。
この総合考査に備える上で行うべき対策としては、基礎的な小論文問題を沢山こなすことを強くおすすめします。様々なスタイルの問題に慣れることで、試験本番に混乱することなくスムーズに問題を解き進めることができるようになります。
B方式の面接の対策方法
B方式における面接は、一般的な総合型選抜の面接となります。志望理由や自身の研究テーマについて、またそれらに関わる活動実績など幅広い質問がされるものになっています。
出願書類に記述した内容について改めて自身で見直し、何を聞かれてもロジカルに回答できるよう準備をしましょう。
おすすめな準備方法としては、模擬面接が挙げられます。あまり自分の志望理由や活動実績について話を知らない友人や親戚に自身の出願書類を読んでもらい、それを基に質問をしてもらうという練習です。
面接官である教授は、受験生について面接本番まで何も知らないため、これまでのあなたの経験や考えていることを短時間でアピールして知ってもらう必要があります。論理的にわかりやすく自分のことを説明する練習として、このような模擬面接は非常に有効的でしょう。
また、出願書類を出してからも、それで満足するのではなく研究テーマをより深いものにする意識をしましょう。教授によっては、面接で1次試験以降にどのような進捗があるか確認されるような質問をしてきます。
筆記試験として総合考査、そして面接試験があります。これらは文字だけではA方式のものと違いがよくわかりませんが、内容は大きく異なり、必要な対策も異なります。
総合審査では図表を読み取る力や想像力が求められ、また独創性などの力が求められます。これらについては一般的な小論文対策を重ねて、様々なスタイルの問題に慣れることがポイントになってくるでしょう。
まとめ
今回の記事では「慶應法学部に総合型選抜で合格するために最短ルート」として、
1:FIT入試で合格したいなら、絶対に知っておくべき基礎知識
2:FIT入試で出願するならA方式?B方式?
3:受験方式別|合格までの最短ルート
の3点について、ご紹介しました。
受験は競争をするゲームです。相対的に周囲の受験生より一歩先を進むことが重要であり、受験する大学学部のそれぞれ特徴をしっかりと調べて抑えているだけでは、勿論合格はできません。
受験合格の秘訣は、「知っていること」や「優秀なこと」ではなく、「正しい戦略」とそれに基づいた「正しい時期に行った正しい量の努力」です。
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